【澪つくし】感想ネタバレ 第134話 かをる、拉致される

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第134話


ある日、惣吉が源八と共に入兆にやってきた。

広敷の連中が取り囲み用件を聞くと、惣吉は世話になった礼を言いたいからかをるに会わせてほしいと言う。
惣吉達と広敷の連中は睨み合う。

そこに梅木が出てきた。
「記憶が戻ったそうで」
と梅木が言うと、惣吉は
「あなた方のおかげです」
と、惣吉はお礼の挨拶に来たことを伝える。

惣吉が久兵衛への取次ぎを願うと、梅木は隠居したと断った。
ならばかをるをと言うと梅木は用件は自分が伝えるとあしらった。
惣吉は直に会って話したいことがあると訴えると、
東京でも外川でも助けた上に、これ以上何を望むのかと梅木は言った。

惣吉は、かをるが幸せかどうか確かめたいだけだと答えるが、梅木は「あなたは4年間というの歳月を忘れたようだ」と、余計なお世話だと突っぱねた。

「こちらが下でに出ているうちに、お帰りになったらどうです?」

惣吉は源八にも勧められて出直すことにした。

 

惣吉は何しに来たのだろう?
かをるは表へ出たい衝動にかられた。
惣吉と会いたいという思いよりも、いざこざが起きているのではないかという不安でいっぱいだった。

そこに梅木が来た。
惣吉のことを聞くと帰ったと梅木は答えた。
梅木は「会いたかったか?」と聞く。
「いいえ」と答えるかをる。
「それならいいんだ」と一言言って梅木はその場を去った。

 

吉武家に戻った惣吉たちは門前払いをくらったことをとねに報告。
源八は惣吉が「くたばり損ない」と言われたことが腹が立って仕方が無い。
話を聞いていた漁師たちはやられっぱなしだとなめられると怒りが止まらない。
「負けるが勝ちって事もあるんだよ」
ととねは諫めた。

 

昭和10年9月24日。
関東地方を暴風雨が襲い東京の雨量は125ミリを記録した。
26日には利根川の本流が氾濫。
群馬、茨城、千葉の3県に大きな被害をもたらした。

夜、かをるは布団の中で雨と風の音を聞きながら惣吉の身を案じていた。
すると横で寝ている梅木が声を掛けてきた。
「何を考えてる?」
「別に…」と口ごもるかをるに、梅木は自分の思いを語り始めた。

子供たちは絶対に不幸にしてはならない。
自分が子供の頃両親を亡くして寂しい思いをした梅木は、昭彦と和彦は絶対にそんな思いを味わせたくない。
せっかく掴んだ家庭の幸せを、血のつながりを失いたくないとかをるに訴える。

「俺はお前を話さないぞ。死んでも離さない」

梅木の切々とした言葉がかをるの胸に刺さった。
惣吉のことを思い浮かべていた自分が後ろめたく感じた。

 

そこに堤防の決壊を知らせる半鐘の音。

「子供たちを頼むぞ」
梅木は様子を見に行った。

銚子の街は水浸しになった。
入兆でも、工場に汚水が流れ込み、原料倉庫やもろみの大半がダメになった。

莫大な損害が出たため、かをるは金策に金貸しの真鍋を訪ねた。

渋っている真鍋にハマは、入兆に取ったら死活問題、こんなときこそ恩返しと、無利子での貸し出しを快諾した。l

帰り際、ハマはかをるに惣吉の件について触れた。
ハマはかをるがビクビクする必要はない、今の幸せをしっかり守ってと励ました。

 

お金の工面がついてホッとするかをる。

しかし、その帰り道かをるは吉武家の漁師達と出くわす。
「若旦那に恥をかかせたそうですね」
と惣吉を門前払いにしたことを抗議。
かをるは入兆に戻り再婚したのだと言うと、なぜ後家を通さなかったのかと漁師たちはかをるを責めた。
帰ろうとするかをる。
しかし、惣吉の思いを知る漁師たちは「若旦那に会ってください!」とかをるを無理矢理攫っていった。

付き添いをしていたアミは大急ぎで入兆に知らせに行った。

 

漁師達はかをるを攫って吉武家へ。
知らせを聞いて驚いたとねが出てくると荷車に乗せられたかをるがいた。

 

 

まっすぐな惣吉さん健在

やるなら正々堂々と!の惣吉さん再び!
いやもう、この清々しさが惣吉だよぉ!
素敵だよお~。
ここにかをるも惚れたんだよねえ。
視聴者の私も。

かをると直接会ってきちんと話したいということが真意だろうけど、まずは記憶を取り戻す手助けをしてくれたお礼と!
なんてジェントルマン!

久兵衛さんの言う通りこの状況では惣吉さんは「最大の被害者」。
全てを失ったのは惣吉さんのみだから。
でも、惣吉さんは首を垂れることも無く、真正面から入兆を訪問。
泣き言も言わず、愚痴も言わず、ケチも付けず…。

キリッ!とまっすぐに立って…涙。

何も、悪口言わないのは、かをるへの思いやりも凄くあるよね…涙涙涙

かをるー!やっぱり惣吉さんの方がずっとずっといいよぉ~!

 

惣吉さんと対峙した梅木のピリピリが…半端なーい!

惣吉さんに対して、梅木は、広敷もんも、入兆も後ろ盾にして凄んでるって感じ。

…やっぱり惣吉さんの方がいいよぉ…。

 

 

嫉妬する梅木のピリピリが…ホラー!

梅木、惣吉さんとの直接対決に勝ったようだけど、実は相当ビビった様子。

惣吉さんを門前払いした後で、すぐに様子を見に来た梅木が…怖かった!

もともと執着心の強い人だけど、かをるにぞっこんだったけど…。
やっぱりストーカーだよお、この人。

かをるに「会いたかったか?」って聞いた時の梅木の表情が…怖かった。
もうサイコホラーの領域。

 

朝ドラでサイコホラー!!!!
そっちもやるか!ジェームス!

 

暴風雨の夜、惣吉さんの身を案じて気もそぞろなかをるに声をかける梅木もヤバイ。
「何を考えてた?」
と言い始まって…。
何考えてたじゃないだろ!
惣吉の事考えたたのかって正直に言えばいいのに!!!

で、かをるが「いいえ」って誤魔化すと、「最近乳の出が悪くなったそうだな」とプレッシャーを与え、かをるを謝らせてマウント。

「仕事しばらく休んだらどうだ?」
とかをるを労わるように見せかけて、子供に手を掛けてあげて、子供を引き合いにプレッシャー。

ジメジメパワハラ説教かよ、と思わせると、自分が幼少時代寂しかったと泣き落とし、だから子供にはそんな思いをさせたくないと道徳心に訴えかける。

いやいやいや…実に周到。
完璧なモラハラ夫ですよ…。

この梅木のセリフの構造すごいですわ!!

こういう逃げ場のない言い方する人、ホント、恐ろしい!
怒らせたらホント、何するか分からないよ、この人。
かをる、騙されちゃだめよー。

久兵衛さん、実は危険人物だよお梅木は…。

ただ…モラハラ夫という概念が定着したのはつい最近。
こういう梅木プレッシャーは当時見ていた主婦たちは梅木の言い分を受け入れるしかないと諦めていたのかしら…?

素直に受け止めていたとしても、やっぱりモヤモヤはしていたよねえきっと。

 

惣吉さんが梅木の立場だったら?

梅木もかをるを愛しているのは確か。
昭和を愛しているのももちろん。
家庭を絶対に守ると思っているのも確か。

それはそうなんだけど…。

でも梅木は梅木自身の幸せしか見てないんだよね…。

そう思って、惣吉さんが逆の立場だったらどうだろうかと考えてしまった。

惣吉さんだったら、きっとかをるの気持ちを第一に考えるだろうなあ…。
昭和は俺がきちんと育てるから、梅木が好きだったらそっちに行ってもいいよって言うだろうなあ…涙。

そもそも、惣吉さんと再婚した時点で「こっちの方が全然幸せ!」って、過去のことをすっかり忘れて悩みもしないんじゃないか??
梅木が来ても、本当に謝罪だけで心残りはゼロだなあ~とwww
惣吉さんの方に思い入れのある私はついそう思ってしまう。

そう考えてみると、今のかをるの動揺はやっぱり、単に今の幸せを壊される不安だけではないわね…。

ハマー、幸せそうでよかった

今日嬉しかったのは、ハマーの幸せそうな姿を見られたこと。
真鍋さんと幸せそうでよかった。

梅木のことはすっかり吹っ切れているようで。
今の生活が幸せだからこそですよね。

梅木と一緒にいたときよりも、今の方がずっといい表情してる。
この選択が最もよかったと確信。

このドラマの中で一番幸せ者だな!

そして、ハマーは女中頭だった顔もちらとのぞかせて、かをるを「立派になって!」と褒めて労わります。

梅木のことは吹っ切れたとしても、かをるが梅木とハマのことを知らないにしても
恋敵のかをるを素直に応援・祝福できるのも凄いこと!
ハマーはこのドラマの中で最も素晴らしい人格の持ち主!

 

かをるは拉致!

かをるは拉致差てしまいました。

あの荒くれ漁師達ならやりかねないけど…でも困ったなあ。
とねさん、また入兆に謝らなきゃならなくなっちゃったーお気の毒。

この機会に、改めてかをると惣吉さんが一対一で話し合うんですかね。

ああ…でも、とてもせつない話し合いになりそうだよ…。
考えただけでも涙が出てしまう…。