【澪つくし】感想ネタバレ 第133話 思いやり深い久兵衛さん

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第133話

惣吉の奇跡的生還で外川は沸きに沸いた。
地元の新聞もこのことを取り上げたため、既に結婚しているかをるは好奇の目にさらされることになった。

ぎんはこの状況にかをるを慰めにやってきた。
騒擾事件が亡くなった夫・名取村長の寿命を縮めたと思っているぎんは、惣吉が帰って来たことはかをるにとってはとんだ災難だと騒ぐ。

るいはかをるさえしっかりしていれば大丈夫だと言う。
ぎんも立派な旦那様と子供がいるんだから、くれぐれも誹謗中傷に巻き込まれないようにとかをるを励ました。

ぎんはかをるが一番辛いだろうと案じると、るいは梅木も辛い思いをしていると言った。
しかし久兵衛は最大の被害者は惣吉だと言った。

 

吉武家では惣吉が今日からおきに出ると言う。
海が怖くないのかというとねに、「俺は漁師の子だど」と明るく答えた。

善吉は親方にならずにホッとしたのではないかととねが言うと、惣吉は善吉が吉武一家を継いで親方になるべきだと言う。

善吉は自分は親方の器じゃないと言い、とねも惣領息子が継がないでどうすると言うが、惣吉や女房持ちでないと親方は務まらないと訴えた。

源八はかをるのことはきれいサッパリ諦めて網主にふさわしい嫁を貰えばいいと言うが、
「善吉が親方になって吉武家を継ぐんだ」
と言って出て行った。

吉武家の漁師達の間でも、入兆の広敷でも、惣吉とかをるの噂が絶えない。

 

かをるは店で仕事をしているが、なかなか身に入らない。
前触れもなく惣吉が訪れてくるような気がして何となく落ち着かない。
梅木も口数が少なく、時々考え込んでいる様子だった。

そこに英一郎が現れて久兵衛に醤油の味見をして欲しいと持ってきた。

味を確かめた久兵衛は
「これがどないしたんや。うちの醤油やないか」
と、いつもどおりの入兆の味だと答える。
すると英一郎は満州の大豆で作ったと笑顔で答えた。

それを聞いた久兵衛は激昂。
誰に断ってそんなことをしたのだ怒鳴り散らす。

すると梅木が頭の神山と実験の価値があると判断したと話す。
久兵衛に言わなかったのは言えば許して貰えないからだとかをるは言った。

英一郎は、満州の大豆は安価で高品質なのだと主張するが、久兵衛は聞き入れず。

久兵衛は、社長を無視したことが問題だ、関係者は全員処分すると言ってその場を去った。

 

そこに銚子日報の記者が訪れた。
惣吉の生還の一報を受けて、かをるの感想を聞きたいと取材にやってきたのだ。
「お帰り下さい。帰ろと言ってるじゃないか!」
梅木はいつになく激しい口調で、乱暴に汽車を追い返した。

梅木の態度はかをるの胸をえぐった。

夜、満州の大豆での醤油試作に関わったかをる達は久兵衛に呼び出された。

久兵衛は人事異動を申し渡すと言い出した。
梅木は社長代理に。
神山は常務取締役。
英一郎とかをるは取締役。

処分はおろか、全員昇格。

久兵衛は今日限り隠居すると宣言。
国産と満州の大豆の味に区別がつかなくなったら社長は務まらない。
それだけでなく久兵衛はもう58歳。
若い者に道を譲ってそろそろ引退したいと言った。

るいは「社長代理」は入兆の顔、思う存分働いて欲しいと励ました。

かをるは久兵衛の真意を悟った。
惣吉の帰還で難しい立場にある梅木に席になる立場を与えて自信を持たせようとしているに違いないと。

 

ある日、入兆に惣吉と源八がやってきた。
入兆の連中は店の前で惣吉達を阻み、何の用か、かをるを取り返しに来たのかと聞くと
「そうじぇねえ。礼を言いたいのだ」
と惣吉は言い、惣吉と広敷の連中はにらみ合う。

奥にいるかをるにも、惣吉の来訪が伝えられた。

 

惣吉の生還はマスコミにも取り上げられる

惣吉さんの生還は地元新聞にも取り上げられて大騒ぎだそうです。

そりゃ、フィリピンまで行ってたなんてビックリですからねえ!
「プリーズ」、「フーアーユー?」、「アナタハダレデスカ?」も衝撃だし(←しつこい笑)
新聞の格好のネタになりますよねえ。

取材を受けたら「プリーズ」、「フーアーユー?」、「アナタハダレデスカ?」を再現してあげられたらいいですよねえ(←しつこい)

 

そして惣吉生還に抱き合わせでかをるも好奇の的に。
たいへーん!

個人情報に対する倫理規定なんてゼロだったんでしょうから大変でしょうねえ。
これはかをるに同情。

しかし、律子もかをるも、新聞沙汰になるなんてー。
入兆、スキャンダルの宝庫www
入兆の信用も揺らぎかねないのでは…。

 

ぎんさんもかをるを慰めにやってきました!

久しぶりのぎんさんの登場、嬉しい。
ぎんさん、面倒くさいけど可愛いから好きー。
多分、実際に親戚でいたら面倒くさいんだけど、傍観していると面白いwww

とっても美しくてすっごくお上品なんだけど、結局言ってることは下世話なの。
そこが面白くてーー。
三ツ矢歌子さん、お上品×下世話のさじ加減が絶妙で、ついつい引き込まれて見入ってしまうのです。

三ツ矢歌子さんのことは味の素のCMくらいしか記憶が無く、演技しているところを見たのは初めてなのですが、魅力的な女優さんですねえ!

 

で、そのぎんさんは、騒擾事件を起こした惣吉さんが憎たらしいあまり、惣吉さんのことボロクソ言ってます笑
かをるに対しては、すっかり過去のこととして同情してくれてるのはありがたいけど…ホント、この昔の家制度の中で頑固に生きてる人って…人の心の機微が分からないと言うか、その場その場の状況だけで物を考えるんだなあ~と苦笑。

言えば言うほど、かをるに地雷踏んでるのが分からんか~笑
そこらへんのアイロニーを見事に演じててスゴイー!

そして旦那の恨みも相まって、惣吉さんのことをひっそりどこかで静かにしてりゃよかったのにい!キイイ!とまで…爆

でも実は、そこの集まる、皆が言いたい本音よね。
ぐるっと回って、実はぎんさんが一番自由に言いたい放題してるかも…。
それもなんだか不思議なアイロニーwww

かをるは仕事が手につかない

かをるは惣吉が前触れもなくやってくるのではないかと気が気でなく仕事も手に着かないそうです。

うん…そらそうだ。
仕事どころではないでしょう。

この落ち着かない気持ちは、今の生活を乱されることへの恐れか、それとも惣吉さんへの思いが蘇ったせいか…かをる自身も分からないだろうなあ。

こんな状況に陥ったら、自分自身もどう思うのだろうか??と思いながらハラハラ見てしまう~。

 

梅木もイライラが…

梅木は店に押しかけてきた新聞記者を激しく怒鳴って追い出してました。

いつもは冷静で控えめな梅木が感情を露わにする態度を見てかをるはビックリ。
「かをるは、胸をえぐられた」

これまでも熱くなったり、震えたり、かをるの胸はいろいろありましたが、今日は「えぐられた」。
初めてのパターン!

 

そうね、かをるにとっては梅木が激しい感情を見せるのは初めてだったのね。
でも、視聴者はそこまで驚かなかったと思う~。
梅木が怒鳴ったのは初めてだけど、ハマーに対する冷酷な態度は見たからねwww

梅木は本気で怒らせると本当に怖いよ、きっとー。

久兵衛さんは、器が大きい

久兵衛さんは「一番の被害者は惣吉」と言ってました。

久兵衛さん、最も冷静で客観的。
そして惣吉さんへの思いやりに溢れる言葉でしたね。

坂東家当主の久兵衛さんにとっては、いまの状態が一番満足なのに。
惣吉さんがきて困った!と思う当事者のはずなのに。

るいさんも「梅木も辛い」と梅木止まりだったのを、敢えて惣吉が一番可哀想と敢えてこのメンバーの前で言えるのはさすがだなあと感心。

…しかし「被害者」と言い切るのは、もう復縁ありえない前提なんだろうなあ。

 

そして、梅木への対応も。
自分は隠居宣言して、梅木は社長代理に昇進させました。

確かに、惣吉さんとかをるのことを騒がれたら梅木の入兆での立場が途端になくなりますから。
そこまで人の状況を察することができるってすごいと思うわ…。

満州の大豆を使うことをある意味受け入れたことでもあるのよねえ?
満州の大豆を使ったと知ったときの激高ぶりは、やばいなあ~と思いましたが…
このままだと、入兆傾いちゃうんだろうなあと。
でも怒りながらも自分の限界を感じ取る度量もあるとは…。

満州の大豆を使ってみることで英一郎も経営者として成長してくれることを期待しますー。

 

惣吉さんに対しても、梅木に対しても思いやりのある久兵衛さんは、2人のことをこの先どう考えて行くんだろう…。

 

惣吉はどうする?

惣吉さん、親方は善吉に譲ると言ってました。

かをるのことはきれいサッパリ忘れて再婚しろと言う源八の言葉もスルーして、とにかく跡継ぎは善吉だよと。

惣吉さん、かをるへの気持ちを貫く気ね…涙
惣吉さん、カッコいいいよお!
男前だよぉ…。

やっぱりさあ、まっすぐな性格の惣吉さんの方が梅木より魅力的よお…。

惣吉さん、ぎんさんの希望通り、どこかでひっそり生きることにするのかしら…?
でも漁師は続けるよねえ?
続けて…そこまで何もかも失わないで…。

惣吉さん、ラストで入兆にお礼を言いに来ていました。
お礼とは、かをるが記憶を取り戻すために働きかけてくれたことに対してかな?

実は入兆では吉武家に報告しないまま、知らんふりしようかどうしようか話し合ってたなんて知ったら…お礼どころじゃないよねえwww

 

かをる、この前のプリーズ惣吉からすっかり元通りの、網主のプリンス惣吉さんを見たらどうなる?
かをるの気持ちはグググーっと引き戻されてしまうんではないかと…。
そうなったらどうなっちゃうのーーー?

惣吉さんには同情なのに、惣吉さんに気持ちが傾くことも心配で…。

梅木と仲がキープされても惣吉のことを思ってモヤモヤするし、惣吉さんに気持ちが戻ったとしたら、かをるの社会的信用は?子供は?とそれも心配で仕方が無いし…。

もうどっちがいいことかも分からない!
どっちも良くないんじゃないかとも思えてきた…( ;∀;)

かをる、もう尼寺へ行ったら??とも…( ;∀;)

もうドラマなのに、見ているこっちも眠れない程悩んでしまう…。

こんな先の見えないシチュエーションを作り出すとは!
ジェームス、すごいわあ~。

あと数年で戦争も始まりますよねえ。
惣吉も梅木も戦争に行く年齢ですよねえ??

そしたら、その後3人はどうなるんだろうか???
戦争でどっちか殺して解決じゃあ許さないからねー!
ジェームスなら、そうはしないだろうと安心していますが。
でもだからこそ、全くどうなるか分からなーい!