【澪つくし】感想あらすじ 第124話 本日はさんま回

【澪つくし】あらすじ(ネタバレ)第124話

昭和8年12月23日天皇家に皇太子が誕生した。
日本中を明るい空気に包み込んだ。

坂東家では朝食時に皇太子のことが話題に。
坂東家でも跡継ぎは男子、英一郎だ、その自覚を持てと久兵衛は英一郎に説教。
すると英一郎は逃げてしまう。

かをるは英一郎は久兵衛の思っているほど弱虫でないとフォロー。
英一郎は醤油を世界に広げたいとか、満州の大豆を研究したいとか大きな夢を持っていると言う。
梅木も満州の大豆には興味があると後押し。

しかし久兵衛は、入兆の大豆は茨城と千葉と決まってる!入兆の伝統と純潔を守り通すぞ!と頭ごなしに叱った。

しゅんとする梅木。
その様子を見て久兵衛は試験的にやってみるのはいいと譲歩した。

 

広敷で弥太郎は、字を教えてもらいながら何やら手紙を書いている。

 

洗濯をしているとねが、前掛けに何かが入っているのに気付いた。
入っていたのは、なんと付文!
「こんや八じ八まんさまで 松」

夜、化粧をバッチリ決めたツエは、いそいそと八幡様に。
するとなぜか弥太郎がいる。

人を待っているからどいて欲しいとツエが言うと、弥太郎も人を待っていると言ってどかない。
8時に待ち合わせだと。
奇しくもツエと同じ。

ツエも弥太郎もいくら待っても相手は来ない。

ツエが付文のことを話すと、それは弥太郎の書いたものだった!

弥太郎は早苗に呼び出そうと早苗の前掛けに付文を入れたつもりがツエの前掛けに入れていた。

弥太郎の付文は失敗。

 

翌日、久兵衛は弥太郎を呼び出してクビを言い渡した。
約束破って女中にちょっかいを出したからと。

弥太郎は餞別の代わりに早苗を欲しいと言った。
早苗と結婚出来たら心を入れ替えると。

しかし、早苗は年季奉公が終わり今さっき入兆を後にしたばかり。
大慌ての弥太郎に久兵衛は退職金を渡す。

早苗と結婚を許すためにクビにしたのだ。
「幸せにしてやれよ」
久兵衛は弥太郎を見送った。

走って駅に向かう弥太郎。
出発のベルが鳴る中、弥太郎は「結婚してくれー!」と叫びながら車内の早苗を探す。汽車は出発し出したところで弥太郎は早苗を見つけた。
汽車に飛び乗った弥太郎。
早苗が笑顔で迎えてくれた。

 

 

本日はさんま回

今日は弥太郎がメインの回!
そんな回いらない~www

弥太郎、久兵衛さんにクビを言い渡されて入兆を後に。
年季奉公が明けて故郷に帰る早苗ちゃんを駅まで追いかけてハッピーエンドで終わりました。

これでとうとうさんまさん、終わりってことかな~。
お疲れ様でした~。
よかったよかった。

こっちも弥太郎終わりで嬉しいよ(←さんまさんは攻撃してない。弥太郎がイヤ!)。

ウィキペディアで見ましたが、さんまさんは澪つくし出演がイヤでイヤでたまらなかったそうですね。
立ってるだけのシーンにもかかわらずリハーサル参加を強制させられたり、いろいろ不愉快に思うことが多かったらしい。
撮影現場っていかにも体育会系って感じですものね。
芸能界、特に役者の世界は、先輩後輩の主従関係厳しそうですし。
昭和のNHKはまさに天下のNHK!
役所っぽく融通利かない感じも凄かったんじゃない?

おかげでさんまさん、出演することにも嫌気がさしてきて、本番サボったり、自分の役を殺しちゃおう!と自ら醤油樽に落ちて自殺を図る演技をしたり!

ジェームス三木にお説教をされるも、段々と出番が減って行ったとか…。

という内容を最初の頃に読んで、あーじゃあ弥太郎じきに終わるな!と終わると気を待ち構えていましたが…意外に長期に渡っての出演。
大ブレイク中だったから話題作りのためにもなかなか開放して貰えなかったのねきっとー。

それどころか惣吉さんが行方不明になって以降どんどん出番多くなるし!
一体いつ終わるんだあ~?
と半分諦めも入っていましたが、本日やっと。

私も「やっと!」と思ったけど、どさんまさんも「やっと!」だったんだろうな笑
それ以降、さんまはNHKに30年出てないっていうから相当イヤだったんだと思う。

しかし、さんまさんが「もう出たくない!」ってハッキリ意思表示したのってすごいと思う。

昭和のあの時代で!
今なんかよりもずっと年功序列が厳しい世界で。
大物俳優たちが居並ぶ中で。
そして「天下のNHK」。

そんな状況でも「いやだ!」って平気で言えたって、やっぱり大物なんだわ!

当時「おれたちひょうきん族」がすんごい流行ってて、さんまも大ブレークしてましたが、天下のNHK、大物俳優さんにとっては明石家さんまは「新参者」でしかなったと思うんだけど、それでも自分を卑下せず「イヤだ!」って言えるんだから。
NHKに干されることを恐れない。
むしろ自分の方がNHK拒絶っていう…自信あるなあ。
さすがだわー。

それと、もう出演したくないからってアドリブで自殺を図ろうとするなんて、なんてクリエイティブ!
舞台度胸ある。
さすが長期に渡ってトップに君臨しているだけある。

恐らくさんまさんが怒った原因のひとつは、弥太郎のキャラじゃないでしょうかね。セクハラとケンカだけだから。
当時ひょうきん族はお笑いのニューウェーブと言われていましたが、それも天下のNHKや芸能界は新参者と鼻であしらってたんじゃないかな~と勘ぐってしまう。
その意識の表れが「弥太郎」で。

それに対する抗議の意味もあったのではないかと。
憶測ではありますが…。

ただ…ジェームスは、さんまを引き留めるときに、弥太郎は自分がモデルだって言って説得したみたいですね…汗。

あのセクハラとケンカしかない弥太郎が、ジェームス。
あのセクハラとケンカに思い入れがあるらしいジェームス…。

 

でも今日の結末は早苗と無事に可愛いハッピーエンドで終わりました。
よかった。
久兵衛さんも、クビにすると言って年季奉公が終り故郷に帰る早苗を追いかけて行けるようにという粋なはからいで。

こうやって美しくまとめ上げる力はさすがジェームス!

 

さんまさんの演技力が光る

とはいえ、さんまさんは役者としてもなかなか!!

ふざけたこと言って喋りまくるところは、アミダババアだけどwww
でも、これも芸人明石家さんま見られたーっていう充実感たっぷりで。
きっとアドリブもいっぱいですよね。
喋り続けてるの凄いなーと思うし。
芸人だけあってアドリブ強いし、度胸があるわと思いながら見入ってしまいます。

今日のツエさんとの付文のシーンも、面白かった。
ツエさんとの息ピッタリ。
こういうコメディのシーン、真骨頂だわ。

 

そして俳優さんとして印象深いシーンもありました。

それは、梅木とかをるが結婚すると分かって荒れる弥太郎のシーン。
弥太郎が梅木に殴りかかろうとすると、かをるが咄嗟に梅木を庇いますが、弥太郎はかをるの反応にハッと我に返りしゅーんとしてしまう。

このハッ!の表情、すごくよかったー。
いつものキャラの延長で騒ぎまくってるけど、かをるの表情見て、冗談にならないことを察し、かをるに失恋したことを察し…。
ふざけ過ぎた、しつこくし過ぎたと我に返り…。

弥太郎にも良識はあったんだ…笑

さんまさん、翌年『男女7人夏物語』に出演して俳優としても大ブレークしますが、すでにこの時点で役者としてのキラリとした部分がハッキリと見える。

本日のラストの、かをるに別れを言うシーンもよかった。
かをるへの恋心も嘘じゃなかったんだなあと。
でも最後に見せた笑顔は爽やかでキュートで、あの弥太郎に名残惜しさも感じました。

本日はさんまさんを堪能。
コミカルで楽しかったけど、これ以降は、戦争に向かうし、きっと惣吉さんが出てくると思うし…クライマックスに向けて、どんどんジェーとコースター!?

怖いけど…期待いっぱい!