【澪つくし】感想ネタバレ第79話 村議会の再開。村民との対立が深まる

『澪つくし』あらすじネタバレ 第79話

かをるは吉武家に戻る途中、浜辺でアミに会う。
アミは漁の最中の事故で兄を失い、家族は散り散りに。
アミは親戚のかまぼこやに預けられたが、そこもとっくにつぶれて今は幼い妹弟のために農家に年季奉公している。

かをるはアミに善吉に会いに行くように言ったが、日暮れまでには帰らなければならない、誰にも会いたくないと言った。

かをるはアミに玄米パンとお小遣いをあげたことを善吉に話すと、「アミはそういう子だ。皆に迷惑かけたくないと思っているんだ」と言い、かをるに感謝した。

 

これまで村長は、議会の招集をかけずにいたが、村民の声を無視できない状態になり、とうとう村議会が開かれることになった。惣吉は漁師たちに皆で議会を聞きに行こうと誘う。

どうせ行っても分からないと言う漁師たちに、人が多ければ多いほどいいのだ、使い込みの名取圧右衛門に村長の椅子から降りて貰うと惣吉は説得。

すると漁師の中に、名取村長はかをるの叔父だと心配する者が。
しかし惣吉は、自分は吉武一家の惣領、漁師の生活を脅かすものは親だろうが兄弟だろうが許さないと答えた。

9月3日村議会の当日の朝9時前。
高神村役場には多くの傍聴人が詰めかけた。
傍聴は議事室に面した庭で行うことになっていたが、混乱を恐れてか庭は解放されず。
怒った傍聴人たちと警備にあたっていた巡査ともみ合いに。

 

村議会が開始されると名取圧右衛門は、使途不明金の賠償を滝沢収入役に押し付けて強行採決。
強引に議会を終わらせた。

すると反対派議員と傍聴人たちの怒り爆発。
滝沢収入役にも説明させるよう訴えた。

反村長派は多くの村民とともに滝沢収入役の言い分を聞きに行き真相を暴露。

翌日、反対派のメンバーが惣吉を訪ねにやってきた。
役場で反対派の中野和尚が村長の椅子を庭にぶん投げ器物破損で訴えられるかもしれない。
今後の対応策を考えたいと惣吉に伝える。

その晩、円徳寺に約20名の有志が集まり会談。
惣吉も参加。

惣吉の留守中、村民の不穏な空気を察して巡回していた警察が吉武家にもやってきた。
かをるととねはのらりくらり質問をかわして、その場をやり過ごした。

翌朝、惣吉ととねは会談の内容について確認。
議会と有志で村長に辞職勧告をせまる。
それでムリだたら大勢で押しかけて迫る。
場合によったら力づくでも村長の座から引きずり下ろす。
決行はお盆休み。

 

 

かなり社会派ドラマ!

ジェームス、かなり社会派攻めてきましたー!

ここまで政治問題を前面に出した朝ドラってこれまで無いんではないでしょうかー?
なかなかの意欲作ということでしょうねえ。

この騒動は史実だということですが、地方自治でもこんなことがあったんですねえ。
村長さんをかをるの叔父に絡めてるとはなるほど。

おかげで、漁師VS醤油屋どころではない、かをるの立場にマイナス点を加えてくれてー!
ジェームス、徹底していじめぬいてるわー。

吉武家の納屋の漁師たちは、かをるが勘当していると聞いて感心していました。
意外とサッパリでよかった。
惣吉さんもそうだけど、漁師、荒くれ者だけどねちねちしてはいないのかもしれませんね。
さんまに対してももう意地悪してないみたいだし。
意外と素直で可愛いじゃんー。
梅木より素直なわんこ達www

 

かをるの立場が…

村長、そうとうな悪徳です。

名取圧右衛門とかをるの関係、お見合いの席が初めてだったので、かをるは元々思い入れが無いと思ってしまうので
周りがどう言おうが、かをるは元々叔父さんに思い入れ無いのでは?と思っちゃいます。
るいさんが、子供のころからあんなに可愛がって貰ったのにって言ってましたが、見てないからイマイチ説得力無し。
そこまでのシーンを作ることもできないのでしょうが、
だから叔父さんのリコールそのものについては、かをるはそんなに心を痛めてないのでは?と。

まあこういった件で詳細に書いて、かをるがマジで心を痛める様子を見るのも朝からきついですが。

かをるは叔父のことは割り切った。
吉武家の人間も、漁師の皆もかをるが漁師側についていることを信じてる。

それは確かにそうなんだけど…ちょっと怖い雰囲気になってくると…さすがに言えないわねえ。

 

かをると惣吉の関係も微妙に変化

かをると惣吉。
この2人の関係、これまで疑う余地も無く、2人はラブラブ一心同体でした。

しかし、なるほど、こういう案件で微妙な距離が…。

難しい。

かをるも、叔父さんが間違いを犯しているならとここまでは当然合意。
これは、かをるのまっすぐな性格、正義感があるなら当然。

でも、暴力的なことが起こるかもしれない…となると、やっぱり親族だものね。
怖いよねえ。

政治関係の揉め事って…なんでも極端になりがちねえ。
惣吉さんの性格、漁師の純朴な気性も、その流れに拍車をかけるかも…。
でも、あの真摯なプリンス惣吉さんが「力づくでも引きずり下ろす!」とは。

難しい…。
久兵衛さんが、政治に突っ込むな!という忠告が、このような形で効いてこようとは…!!

かをる、不安でたまらないだろうなあ。

そして、とねさんもかをるに言ってくれない!
惣吉も話してくれない!

とねさんと惣吉さんは、2人ともかをるをこれ以上巻き込まないための気遣いだろうけど…。
溝を感じちゃうよねえ…。

これまでとは別の意味のどんよりが漂います。