【澪つくし】感想・ネタバレ 第80話 惣吉、かをるにビンタ!

『澪つくし』あらすじネタバレ 第80話

お盆休み。
惣吉は使途不明金問題で昼夜問わず走り回っていた。
かをるは、行先を聞いても答えて貰えない惣吉に最近よそよそしいと不満をぶつける。
女に関係ないことだと惣吉ははぐらかすが、かをるは何かとんでもないことが起きるのではないかと不安。

かをるは自分が村長の姪だから信用されていないのかと訴えると、惣吉はかをるが内心は板挟みで辛い思いをするからだと。
かをるは、そんな気遣いよりも惣吉に分かって貰えない方がよっぽど辛いと言った。

惣吉はかをるの気持ちにこたえ、これからは何でも話すようにすると言い、これから役場に辞職勧告に行くと話した。
かをるは乱暴しないかと心配するが、知恵者が揃っているから大丈夫だと惣吉は言う。
惣吉はかをるに思った通りにやらせてくれと頼んだ。

 

中野住職が役場から出てきた。
警察がやってきて椅子を投げた件についての事情聴取をしたいから出頭するよう申し出。
中野住職はそれよりも村長を逮捕しろと一蹴。

そこに惣吉と源八がやってくる。
住職は先に一人で村長に直談判したが、村長のあまりに横柄な態度に憤慨していた。

その後、中野住職の寺で会合。
住職が事情聴取を無視すれば逮捕となり相手の思うツボ。
事情聴取を受ければ村民は動揺、村長排斥運動に水を差すことになる。

こうなったら決起するしかない。
メンバーの一人が村長宅を襲撃しようと提案した。
村会議員が襲撃に携わると議員資格を失い、村長辞職後の議会ができなくなる。
村会議員には参加させず、一般の村民に呼びかけ襲撃しようということに。
惣吉は、外川だけで100人は集めると買って出た。

 

アミが会いたがっているとかをるに聞いた善吉は浜へ。

善吉はアミの近況を聞くが、アミは話をしたがらない。
善吉は興福寺の盆踊りに行こうと誘うが、アミは酷い格好をしているから笑われると嫌がった。
善吉はそんなことない、アミは誰よりも可愛いと言った。

 

納屋では、漁師たちが盆踊りに行こうと準備。
すると惣吉が入ってきて盆踊りには行かずに待機命令。
丸太でも天秤棒でもいいと、襲撃をほのめかす。

決起の知らせは密かに口づてで各地域に伝えられていった。

 

夜、かをるが片づけをしているとツエが、納屋で殴り込みの準備をしていると慌てて伝えに来た。
驚いたかをるは惣吉の元に向かうと、ちょうど惣吉ととねがその件について話していた。
障子越しに2人の話を聞いてしまったかをるは、
「やめてください!」
と部屋に入っていった。

暴力だけはやめてほしい、話し合いをすれば分かるはずだと言うかをる。
しかし惣吉は話し合っても分からないからやっつけるのだと曲げない。

 

とねは、かをるの気持ちはよく分かるが、男はこういう場合後には引けないものだともなだめすかした。
しかし、惣吉を止めたい一心のかをるは、なおも食い下がり、「どうしても行くなら叔父に知らせる」と。
すると、惣吉は怒り爆発、かをるの頬をビンタ!
「俺を裏切るなら出ていけ!たった今離縁してやらあ!」
とかをるを怒鳴りつけた。
家の中に裏切り者を出すわけには行かないと言う、惣吉。

しかし、かをるがそう言った理由は、惣吉を罪人にしたくない。ただそれゆえ。
かをるは裏切り者だなんて言わないでほしい、私は吉武家の嫁だと訴えた。

惣吉はかをるに謝り、無茶はしないから心配するなと言った。

 

村長の議員勧告要求…村長宅襲撃へ

中野住職さん、住職さんなのに…汗。
村長の椅子ぶん投げちゃうわ、先走って一人で村長に談判しに行っちゃうわ…。
結構短気なのね笑

ドラマ的にはツボなんですがwww
コレ、冗談じゃなくて史実なんでしょうねえ。
まあ住職さんが激昂するほどの理不尽だということでしょうかね。

2万円の使途不明金とのことですが、現在のお金に換算すると3千万円超のようです。
当時の、漁村で3千万のお金って言ったら相当な大金だったのだろうと思います。
そんな大金をポケットマネーにしてたって…名取村長、相当な悪徳。
高神村=名取帝国になっちゃってたってことですねえ。

しかしまあ、名取村長のやらかしたこと、今に重なり過ぎて…。
本当に、いつまでたっても同じことの繰り返しなんだな!

 

久兵衛さん、公明正大な男だと名取村長のことを全く疑っていないようでしたが…。
10年以上も村長やっていると変わってしまうのかもしれません。

 

事態は住職が椅子投げ事件で警察への出頭命令が出たということから、
事情聴取を無視 →住職逮捕→村長たちの思うツボ
事情聴取を受ける→村民動揺→村長排斥運動に水を差す
と、どっちにも引けなくなり、
源八さんの言葉にすれば「グズグズしちゃあいらんねえど」(←源八さんの言い方好き)と
いっそのこと一揆しちゃえーーーっ!
という展開に。

なるほど、暴動ってこういう流れで拮抗状態から一転するのね。

中野住職、やっぱりアンタ責任重大じゃん!
全部きっかけはアンタだよ~!
皆をなだめすかす役割のはずが…www
惣吉さんが、かをるに知恵者が揃ってるから心配するなと言ってた、知恵者代表はアンタだったハズ…www

 

若者代表、惣吉さん!

村議会の議員は一気に参加したと分かれば議員失格。
村長を辞職させた後、彼らが議会に居ない状態となっては意味が無い。
ということで、議員たちは、一揆に参加させず、一般の村民を集結させて決起することに。

惣吉さんは、外川で100人確保することを保証。
純粋でまっすぐな惣吉さん、直球で行っちゃうよねー。
そして図ってか、図らずか、こういった若者の純粋な正義感、こういう場面で利用されがち。
まあ、この当時は、こうやって体を張って権力を突破してくれた人々が何人もいるから今があるわけですが…。

ただ、惣吉さんの「話して聞かないからやっつけるだけ!」と言い切る、あの正義感に、危険なものを感じます。
しかもとねさんも、「男はこういうときには引けない」なんて言っちゃうしなあ。
学生運動も、カルト宗教も、元々はこういった純情からなのよね…。

漁師である惣吉さんの、シンプルマインドとしては、そうなっちゃうのは当然なんだけど。
でも今回対するのは自然とは違いますから…。
何もかも、極端に振れてしまうと暴力で、結局は右も左も同じになってしまうという不条理。
このむなしさや愚かさに惣吉さんは気付いていない。

久兵衛さんが「政治は複雑怪奇」と言っていた言葉がこういう形で響いて来るなんて…。

 

ちなみに、律子さんがいたら、もう張り切っちゃって大変だったろうなあ!爆
東京に行かせといてよかったね、久兵衛さんwww
東京でこの事件のことを知ったら、律子さん悔しがるだろうなあ~爆
あんなにつまらながってた銚子で、一番やりたいことが起こるんだもんー!
残念だったね、律子しゃん~。

 

惣吉はかをるにビンタ!

かをるは、惣吉がとねに村長宅に襲撃に行くと話しているのを聞いて、必死に惣吉さんを引き留めます。
いくら言っても聞かない惣吉さんはいくら言っても聞かないんので、かをるはの言うことを聞かないので最後に「叔父に知らせる」と言いました。

すると、惣吉はかをるをビンタ!
キャーーーー!
惣吉さん、DV!

ってまあ、当時はあるあるよねえ。
家長絶対だから。

旦那が奥さんをビンタするシーン、昭和のドラマはあるある。
おしんでも、おしんの息子仁(高橋悦史)が妻道子(浅茅陽子)に怒ってビンタするシーンが、冒頭にありました。
ビックリしたけど、ある意味懐かしーとも。
昭和のこういった夫婦のいさかいシーン、旦那、わりと当たり前に妻を叩いてましたねー。
子供の頃それが怖くて怖くて…ウチはこういうの無くてまだよかった…と思っていた記憶があります。

現代ならもうコレ一発で惣吉さんDV決定!信用失墜ですが。
当時は、普通に見てたのでしょうー。

でも、やっぱりやたらに手を上げないように気を付けた方がいいと思うよー。

 

かをるの思いにウルウル

かをる、村長襲撃と聞いたらかをるがショック受けるのではないかと心配していたら、そうではなく。
かをるは、とにかく暴力はいけない!危ない!というキレイごとの考えかと思ったら、そういうことでもなく。

何よりも、惣吉さんを罪人にはしたくなかったから!
だからかをるは襲撃に反対でした。
ただただ惣吉さんのため。
惣吉さんを犯罪者にさせないためという一途な思いからでした。

かをる、けなげ…涙。

そうだよね、かをるも逮捕されたことあるんだもんね。
そして水橋が酷い拷問にあっている姿も見ている。
だから、あれだけは惣吉さんにさせられないという思いも強いのでしょう!

そうだよ、惣吉さん!とねさんも!
かをるはただ可愛い嫁と思ってるけど、かをるは逮捕歴あるんだからねえ!爆
実体験を持って惣吉さんのことを心配してるのよ!
もっとかをるのことを先輩としてよく話聞いた方がいいよー。

水橋がどんなだったか、かをるもどんなことされたか、惣吉さんもとねさんも聞いたら震え上がるはずー。
アンタたちの嫁はただ物じゃないんだよ!爆

明日はいよいよ襲撃ですが、惣吉さんどうなっちゃうんでしょうか…心配。