【澪つくし】感想ネタバレ 第128話 アミの身請け

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第128話

泥棒逮捕の一報を受けてかをると久兵衛は警察へ。

犯人の面通しをするが、確かに入兆に入った泥棒だった。
犯人の年齢は17歳。
入兆に払ったお金を松岸の女郎の身請けの金に使ったと言う。

17歳の少年が女郎の身請け費用に盗んだ金を使ったと久兵衛は驚くが、
身請けした女郎は犯人の姉。
姉を自由な身にしたい一心で強盗をしたと言う。

少年は少年院送りになり、姉は、松岸に戻しお金は入兆に戻ることになる。

するとそこに一緒に逮捕された姉アミが入ってきて、謝罪をした。
かをるはアミと気付いて動揺を隠せない。

アミはお金を返すので許してやってほしいと泣きながら土下座をした。

 

入兆に戻ったかをるは、久兵衛とるいにアミの事情を話しアミの姉弟を助けてほしいと久兵衛に懇願。松岸のお金をそのままにして久兵衛に身請けして欲しいと訴える。

最初久兵衛はダメだと聞かなかったが、最終的にはアミを受け入れることに。
鴻沼栄二は少年院に送られたが、アミは久兵衛が身請けして自由な身となった。

かをるはアミを入兆に連れ帰り、久兵衛とるいに引き合わせた。
久兵衛は、身請けした代わりに入兆で年季奉公として下働きの女中をするようにとアミに言った。

アミは涙を流して、感謝の言葉を述べて頭を下げた。

 

するとそこに英一郎が来た善吉がアミに会いたいとやってきたことを伝える。

善吉にはかをると英一郎が対応した。
アミは迷惑を掛けたくないから善吉とは会いたくないと言っていると伝えると、善吉は、アミとの結婚は諦めたが、身請け金を入兆が払うのは筋違いだと言った。

しかし、かをるは身請け金を払う代わりに入兆に年季奉公してもらうことにしたと伝えた。過去のことは一切忘れたいと言っているアミのためにはその方が最もいいと。
英一郎も、アミを責任もって預かるから安心して欲しいと伝えた。

台所にいるアミは、仕事も手に着かず、善吉を思って号泣。

 

昭和10年4月美濃部達吉の天皇機関説が軍部などの攻撃を受け不敬罪で告発された。天皇は軍部の動きを戒めたが、その意志は軍部に伝えられなかった。

小浜家では、小浜が同僚の軍人と杯を交わしながら天皇機関説について批判している。そこに律子が酒を運んでくると、同僚たちは法律を勉強している律子にいかにしてヒトラーのように国家を掌握することができるか意見を求めた。
すると律子は、ヒトラーは下層階級に熱烈な支持を受けていた、一般の労働者を味方に付けなければクーデターは成功しないのではと、「クーデター」という言葉を口にした。

同僚たちは、律子にクーデターの計画を喋ったのではと小浜と律子を疑った。

 

入兆では、銚子に陸軍飛行学校の飛行場ができるということが朝食の話題に。
飛行場の用地に農地を利用されたら農家は失業。
転業するしかない。
酷い話だと言う英一郎に、お国のためだから仕方が無いと久兵衛は言う。

銚子は軍都として発展するかもしれないと梅木も言った。

そのとき昭彦と和彦の泣き声が。
かをるは漠然とした不安を感じた。
昭和の名を取った昭彦と和彦の将来にはどんな時代が待ち受けているのだろうかと。

 

 

 

「ますますお父さんが好きになりました」byかをる

昨日、久兵衛さんが身請けしてくれればいいのに…と、ぼやきましたが、その通りになった!

入兆、さすが!
坂東久兵衛、男の中の男!

かをるも必死のお願いして偉かったですね。
でもほんと、入兆、資産家で助かったわ。
ナフトール事件後は天皇御用達になったし景気もいいから。
それだけ今の入兆に財力があるのも、かをるが貢献してるから、ただのおねだりじゃないですね。

かをる、「ますますお父さんが好きになりました」って…上手いっ!爆
あんなに可愛い顔でキラキラ笑顔で言われたら、誰ももう怒れないでしょう!
かをる、結構自覚してるなwww

入兆は、ハマーも早苗ちゃんもいなくなってたから、アミちゃんが来てくれてちょうどよかったし。

善吉とは残念ながら、結ばれずに終わりそう。
久兵衛さんも言っていた通り、女郎上がりが網元の家の女房は無理だから。
元々そんなことがなかったら、善吉の嫁に十分になれたはずだったのに。
この時代、女性は非常にリスク高い状況で生きていたのだなあとつくづく…。

かをるが言う通り、善吉と結婚するのが不可能となったら、入兆で働いて新たな人生を歩むというのがアミちゃんにとってはいいですね。

ただ…梅木が…。
惣吉さんのことを知ってるアミちゃんがいるというのは、梅木にとっては気になっちゃうところがあるだろうなあ…。
さりげにマイナス要素を仕込んでるジェームス。

 

律子さんは地雷

小浜たちは、226事件の画策に関わってる?

律子しゃんも、正直過ぎな…www
軍部の人間は、水橋や河原畑と違って女性があんなことを言うなんてビックリ何ですね。
律子みたいな頭の良さだったら小浜が喋らなくてもクーデターの可能性あるなと思うだろう…。

しかし、ヤバイ!となると「斬る!」と言い出すとは…やはり軍人、暴力的。

見れば見るほど、ますます小浜の世界は律子に合わないことを確信する。

現時点で律子さん自身、どういう気持ちでいるのだろうか??

律子さんと小浜の仲自体も不安しかないわ…。

 

銚子にも飛行場が

銚子にも飛行場ができたという話題が出ていました。
ヒタヒタと戦争の足音が近づいてきた…。

重いターンの始まりですねえ。

段々と軍の存在感が大きくなり、銚子にも飛行場がつくられ戦争の足音がヒタヒタと感じられる会話…。
そこにお昭彦と和彦の泣き声が。
象徴的なシチュエーション。

 

昭彦と和彦。
久兵衛さんが名付けた時には、いかにも昭和~!めでたいって、当時の人は愛でたい気分で付けたんだねえと幸せいっぱいな気持ちになりましたが…
今日の回を見たら、昭彦と和彦の名が、不安でしかない…。
取り巻く状況一つで、幸せに感じることもあれば、皮肉に感じることも…。

昭和9年に生まれた昭彦と和彦は、終戦の時はまだ11歳だから、戦争に行くことはないだろうけど…。
確かに2人のこれからは前途多難。
梅木は行くことになる?
英一郎は?

入兆もどうなってしまうんだろう??

惣吉さんがひょっこりなんじゃないかと期待してはいますが、それどころじゃない大きな物事も動きそうですね…。