【澪つくし】第9話 あらすじネタバレ
かをると清次は、久兵衛に認知して貰えたことへのお礼の挨拶。
かをるは久兵衛に、
自分の認知は、本妻が銚子に来る際、るいと別れるための引き換え条件ではないのかと直接質問。
久兵衛は、かをるがそう考えるのも無理はないいと理解を示しつつ、
るいとは別れないと明言。
別れるならもうとっくに別れてると言ってくれた。
さらに久兵衛はかをるに、入兆に引き取られた後もるいに自由に会いに行っていいとも。
かをるは一安心した。
帰宅したかをるは、そのことをるいに報告。
別れないと言って貰えたと聞いて、るいは嬉しそうだったが、
かをるが入兆に行った後も変わらず古川家を出入りすることについては難色。
嫁入り前に入兆に入るということは、それなりの修業をするということ。
古川の家に頻繁に出入りするのは、かをるの躾役となる本妻に失礼だと言う。
ある日の学校帰り、かをるが友達の由岐とみずえと歩いていると、後ろから久兵衛の車がやってきた。
久兵衛は由岐とみずえに、かをるの父だと挨拶。
久兵衛がかをる達三人を車で送ろうすると、そこに妾3号の照子が。
照子は最近来てくれないと久兵衛に絡み出す。
久兵衛と照子のやりとりを間近に見たかをるは、
父の恥部を見てしまったような気がしてたまらなくなり、友達を連れて慌ててその場を去った。
かをる達が電車に乗ると、車内にいた総吉の弟・吉武善吉が挨拶に来た。
善吉は、かをる達が絵を見に来たときに会えなかったことを兄が残念がっていたこと、
そして再びかをるに会えたら名前を聞いておくよう言われたことを伝えた。
名前を聞きたいと言われ、恥じらうかをるの代わりに由岐がかをるの名前を伝えた。
その夜かをるはなかなか眠れなかった。
善吉は惣吉に自分の名前を伝えたのだろうか?
古川かをるなんて平凡な名前だからすぐに忘れてしまわないだろうか?
そして、いろいろと考えていたら、急にかをるは哀しくなってきた。
醤油屋の娘と分かれば惣吉は見向きもしないだろう。
銚子を二分する漁師と醤油屋は張り合いいがみ合う犬猿の仲だからだ。
【澪つくし】第9話 感想
本日の沢口靖子さんのチャーミング棒3選
1.認知のお礼おの挨拶の際の、津川さんとのやりとり
冒頭の認知のお礼の挨拶のシーンでの大物俳優津川さんとのセリフのやりとり。
中の沢口靖子さん自身も相当緊張されているみたいですねー。
るいさんと別れるつもりなのかと核心を突いた質問をするときセリフがブツ切れ気味になってますが、でもそれが逆に真に迫っているwww
そして津川さんの受け取り方が、沢口さん緊張感を引き立てて~。
さすがだわーすがごいわーと感心してしまいました。
2.家に帰ってるいとのやりとりでのクネクネ
かをるが入兆に行っても古川の家を自由に行き来していいと言われて安心しているかをるに、るいさんが躾をする本妻さんに失礼だから頻繁に来ちゃダメ!とたしなめていましたが、
その時のかをるさん、
「奥様が私を躾けるの?えー!」
と、ふて腐ったようなクネクネ。
…このクネクネに吹いた!
吹きました。
なんか子供がご飯のメニューが気に入らなくて「えー!」って拗ねてるみたいでさ(笑)
小学生のだだっ子のようだった。
本妻さんに直に躾を受けると聞いたら、
緊張が走る「えー?」じゃないかと思うんだけど、
「えー?今日ハンバーグじゃいの?やだー」
だからwww
…でも、一生懸命演技してるんだなあというのが伝わってきて
何とも健気で可愛い。
3.女学校の行儀作法での正座
どちらかというとスポーツウーマンのかをるは行儀作法は苦手だと言うエピソードのシーン。正座で座らされていますが、早くも痺れが来た演技。
その痺れて困ったモジモジ演技が、なんとも素人さん!(笑)
でも、まだまだ新人さんだもんね、デビューだもんね~と温かい目で見守りたくなる気持ちに。不思議だわ。
沢口靖子さんって完成度の高い美しさのある女優さんだけど、共感を呼ぶ何かがある。
棒だ、棒だって言っても、確かにまだ演技は未熟だけど、「下手」ではないし。
生まれながらの女優ってことかしらね…。
この『澪つくし』、ロミオとジュリエットを目指しているそうです。
その後ベタベタな展開になっていくのでしょうが、
そうるすと、ヒロインが逆にとても上手い女優さんだと、
妙に色っぽくなっちゃってダメなのかも。
沢口靖子さんの、この可憐さ、初々しさ溢れる棒だからこそ、
純愛の純度が増すのかもしれません。
津川雅彦さんの洋装の着こなしがダンディー
久兵衛さん、パパとしてかをるのお友だちに挨拶。
認知したことは久兵衛さんにとっても嬉しいことなんだあ~と、パパの気持ちが良く分ります。
車でお迎えは偶然?待ち伏せ?
どっちにしてもはしゃいでるよね。可愛い。
津川雅彦さん、こういった高級そうなスーツがよくお似合い!
こういう服装の時、ビシッと決める感じが本当にカッコいいよねえ。
いかにも昭和の名優!って感じです。
ナナコロビヤオキは、20年ほど前、津川雅彦さんがプライベートで表参道を歩いているところをお見かけしたことがあります。
マネージャーっぽい女性と仕事の話らしき会話をしながら颯爽と歩いてて。
その女性も長身でキレイだったから、歩いてるだけで目立ってました。
そのときの津川さん、バッチリ―スーツで決めていたのですが、
この久兵衛さんみたいに高級そうなジャケットで。
で、色がピンクだった!!!
上品な薄いピンクでしたが…ピンク!!
それに薄い水色のマフラーという組み合わせだった。
ピンクと言ってもとても上品でキレイな色だったのでキャバくはなかった。
きっと超ハイブランドの背広のオーダーメイドなのでは。
そして、そんな色のジャケットを難なく着こなしてしまうなんて!
これぞザ・スター!!!!!
と、感動して見入っちゃったのを覚えています。
当然そんな色の背広を着ているなんて、いくら東京・表参道でもそうそう無いので、
道行く人は必ずと言っていいほど振り返り、
そして「おぉ!津川雅彦だ―――っっっ!!」ってなって
一帯がざわついていた記憶があります。
歩いてるだけで、周りがここまでざわついちゃうのもスターだなあ!と…。
その津川さんも今や鬼籍の人。
昭和を彩る俳優さんが次々といなくなって淋しいと思う私も歳を取ったってことね…。
物思いにふけるかをる
夜一人で物思いにふけるシーン。
ちょうど通りかかった高1なった次男が
「この人よく物思いにふけるよねー」
と一言。
ガガーーン!!
この前、ナナコロビヤオキは物思いにふけるシーンについて
こういう時間、懐かしいなあと書きました。
そして今はテレビやネットや一日中情報収集ばっかりしてて、
こういう自分の中で思いを温める豊かな時間が少なくなってるかも…と
反省したことを書きましたが…
今高校生の次男にとっては
「よく物思いにふけるよねー」
で一蹴。
時代は変わってるのねー(笑)
その物思いにふけるかをるさん、
惣吉さんは自分の名前を聞いてくれたか思いめぐらしたり、
自分の名前を平凡すぎとか、
ありふれてるから惣吉さん忘れちゃうんじゃあ
とクヨクヨ。
いろいろ想像がが膨らんで被害妄想になってるwww
いかにも乙女。
可愛らしいじゃないーーー。
でも、子供たちにとっては
「やめれ」
の一言で終っちゃうのかなあ~。
母としては子供たちがジメジメしてなくて、今の子はいいなあと思って見ていますが、
ちょっとこういう情緒も知っててよ…とも思ってしまいます。
そして思いを巡らすかをるは、
さらに醤油屋と漁師はジェッツVSシャークであることにも思いが及ぶ
(オリジナルはモンターギュ家VSキャピュレット家だけど、ガラが悪いからジェッツVSシャークの方がピッタリ来るわねww)
さあ、ロミオとジュリエット話にそろそろ突入か。
ジェットコースターがカタカタカタ…と登りつめて頂点に来たところか?
絶望的な状況に思いが及び、目が涙で一杯になっているかをるさん。
目薬?いや、本物の涙?
でも、この表情は棒じゃない!
しかしアップがどれだけ長く続いても全然大丈夫は美しいお顔~。
最後は挿入歌!
あれー?
27分なのに終わり?と思ったら
挿入歌が入ってた!
『恋のあらすじ』
作詞 ジェームス三木
作曲 池辺晋一郎
歌 彩恵津子
確かに昔朝ドラは終わりに曲が入ってたことあったなあ~!
またメロディがいかにも昭和なザ・歌謡曲。
コレ挿入歌って言うけどどこに?と思いましたが
かをるさんが惣吉さんを思い出してうっとりしちゃうシーンの時に
バイオリンの音色で聞こえているアレね。
そしてカラオケのビデオみたい(笑)
こんなところで昭和を楽しめるのも再放送朝ドラの醍醐味ですねー。
ちなみに、かをるが想像する惣吉さんの画もいかにも昭和で面白かった。
作 ジェームス三木
音楽 池辺晋一郎
【出演】
かをる…沢口靖子
吉武惣吉…川野太郎
古川清次…寺田農
馬場ツエ…鷲尾真知子
吉武善吉…安藤一夫
三隅照子…東千晃
三島由岐路…高橋珠美子
瀬田みずえ…香川三千
天野れい子…仙北谷可都子
運転手…鈴木秀一
劇団いろは
鳳プロ
古川るい…加賀まりこ
坂東久兵衛…津川雅彦