【澪つくし】感想ネタバレ第153話 イワシで醬にチャレンジ

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第153話

昭和19年4月梅木と栄二は、フィリピンに旅立った。
軍の要請で現地に味噌と醤油の工場を設立するための派遣。

梅木たちの出発の日、かをるたちは駅で万歳三唱して梅木と栄二を見送る。

梅木とかをるは、見つめ合い笑顔でただ頷き合うだけで言葉が出ない。
かをるは、梅木の姿が見えなくなるまで梅木を見送った。

 

「みんな行ってしまった…」
工場も店も寂しくなってしまったと久兵衛は気落ちする。
元気のいいときは自信があるが、体調の悪い時は自信が無くなってしまうと嘆く。
るいは自分から老け込まないようにと久兵衛を慰める。

 

梅木たちが行った後も、かをるは、神山、今西と、醤油づくりに奮闘している。
これでは醤油というよりフスマそのもの、どうにもならないと嘆く神山と今西。

他に原料になるものはないかと考えるかをる。
小麦の無い頃はどうやって醤油を作っていたのだろうかという疑問に辿り着き、昔は醬(ひしお)を使っていたと聞いたのを思い出した。

 

かをるは何年振りかで吉武家を訪れた。

善吉は、勤労奉仕で屏風が裏の高射砲陣地の設営をしてきたところ。
陸軍は愛宕山にも基地を作った。
どうやらのあたりにアメリカが上陸してくると仮定しているらしい。

かをるはとねたちに醬の話を相談。
醬は肉や魚の汁からつくったもの。
鰯を発酵させて醤油の代用品を作ろうと考え材料の調達に協力をお願いしたいと話す。

しかし、とねは実は漁師たちが兵に取られ、船も徴用に持って行かれてイワシがなかなか取れないのだと話す。
たまにイワシが捕れても経済統制で買いたたかれ、残りを農家に持って行き物々交換するのがやっとの状態。

しかし、それでもとねは実験用にと、行のいいイワシを一樽くれた。

帰り道、善吉がイワシを運ぶのを手伝ってくれる。
かをるは善吉に惣吉の消息を尋ねると3月に一度マラリアにかかって送り返されてきたと言う。
しかし半月も立たないうちに徴用された吉武家の船の船長としてまた出て行き、今は横須賀の海軍艦船部に所属し、サイパンやトラックに食料などを運搬しているらしい。

かをるはそれを聞いて安堵と不安が同時にかをるを襲った。
惣吉は遠い人になっていたが、こうして消息を聞くと胸が詰まってくる。

 

入兆にイワシを持って帰ると、臭いを嗅ぎつけた工員たちがイワシに群がった。
結局貰ってきたイワシの半分は工員たちの胃袋に収まった。

イワシを発酵させて作るた醤油もどきは、調味料として使用に堪えることが分かった。
しかし、肝心のイワシの漁獲量に期待を持てない現状ではどうすることもできなかった。

6月に入ると米軍の反攻はし烈さを増しマリアナ群島への艦砲射撃が始まった。
そして15日ついにサイパン島への上陸が開始された。

 

お店でソロバンを弾くるい。
皆の給料をどうやって払えばいいのかと頭を抱えている。

かをるは新聞を見てサイパン上陸の記事を見て青冷めている。
るいが聞くと、惣吉が横須賀とサイパンを往復していることを話す。
「無事でいてほしい」
るいは、今も惣吉さんへの気持ちがあるかと聞くと、
かをるは、ただ惣吉さんに死んでもらいたくない、生きていてほしいだけだと答えた。

7月サイパン島守備隊3万人が玉砕。
さらに8月グアム島守備隊1万8千人が戦場の華と散った。

 

坂東家では、かをるがガラス窓を補強している。
久兵衛は一人で将棋を打っている。

「かをる、英一郎を呼んで来い」
何を言ってるの?と笑うと、英一郎に用事があると言い張る久兵衛。

驚いたかをるは
「戦争です。敵と戦ってるのよ」

久兵衛はそうか…そうやったか…とまた将棋を打ち始めた。

 

 

昭和彦のしょぼーーーーーん!

昭和彦が…棒!笑

昭和の子役ってこんな感じだったんですねえ。
おしんの小林綾子さんは突出した天才だったんだと実感。

そして今やってる「おちょやん」の子役さん達って…!!
あの子達、昭和より年下かもしれないよねえ?
おちょやんの子役さんたちは、もうすっかり「俳優」!

子役さん達の層の厚さとか、演技指導の技術とか、この30年で随分と進化したってことでしょうねえ~。

あと「子供」の立場とか位置づけも当時は今よりも大人と一線を画していたんだろうなあ。

昭和の演技は学芸会みたいwww
それは昭和のおじいちゃんおばあちゃんが、「子供」に求めていたものでもあるんだろうなあ。
あの学芸会みたいな演技を見たいと思ってたんだろうなあとも。

防空壕はイヤ!って久兵衛さんに言われたときに、ショボーーーーーン!は、お遊戯会のようだったwww

 

かをるは醬を研究

戦時中の醤油作り、こんなに大変だったんですねえ!
皆ほんとうに、どうやってしのいでたの??

大豆も小麦も無い中、賢いかをるたんは醬(ひしお)を思い出して作ってみることにチャレンジ。

醬、かをるが入兆に引き取られたとき梅木にレクチャー受けてたもんね。
アレは、ここへの伏線だったのね!
視聴者に対して醤油の歴史を説明してくれていただけでなく。
ここでかをるが代用品を思いつくためのロングパス。

イワシを発酵させるって…要するに、ナンプラーってことだよねえ?

この醬、かをるは試作して醤油の代用に十分なることは分かりましたが、結局イワシが十分に捕れないので商品化はムリとなりました。
結局ボツになりましたが、その過程をわざわざ示したのは、当時の銚子では試作してみたのですかね?

でもイワシが満足に捕れないと言いつつ、あれだけの量のイワシを譲ってくれるとは!
とねさん!さすが!!
本当に素敵な人だよお…涙

 

そして、この醬づくりでさりげなく吉武家をつなげてるのも上手いですよね。
惣吉さんの情報も聞けたのも良かった。

惣吉さんは、今はフィリピンでなくて横須賀所属と。
梅木とプリーズ対決では無かった…!

 

 

久兵衛さんは…ボケてきた??

久兵衛さん、将棋を打ちながら「英一郎を呼べ」と。
かをるに戦争に行っていると言われると…ハッと我に返り、そうだったな…と。

久兵衛さん、66歳って言ってましたね。
皆でイワシを食べた時にイワシがこうも美味しいとは66年間知らなかったと言ってた。

当時は66歳でそうなっちゃうの?
久兵衛さん、あんなに知的な人だったのに…ショック。

ただ、あの時代の久兵衛さんたち世代にとっては、この戦争は相当なストレスだったでしょうね。
恐慌以来の不景気に苦しめられたうえでの戦争。
大切な息子を戦地に送り出し、身近な者たちも次々と戦地に送り出し、
原料不足であんなまがいもの醤油を売らなきゃならない理不尽さ、情けなさ…。
心身共に疲れ果ててのことかもしれませんねえ。
一つの現実逃避、自分を守るための方法なのかも…。

でもこういうときにふと「英一郎」の名が出るのがせつない。
あんなに怒ってばっかりいたけど、やっぱり可愛くて仕方のない息子だったんだなあ。
大切な跡取り息子だったんだなと…。

 

久兵衛さん、昭和が防空壕を作ったと言いにきて、入ってみて欲しいと言ったら、狭いところはイヤだ!と言ってましたね。

銚子にも空襲が来るんでしょうねえ。
善吉さんも勤労奉仕で高射砲陣地の設営を手伝ってきたっていうし、愛宕山にも基地を作ったって言ってた。
銚子は飛行場もあるから狙われる…。

空襲になったら久兵衛さん、防空壕入れなくて大変な思いをするのでは?
心配…。