【『澪つくし』感想・ネタバレ】第8話(第2週) 沢口靖子さんは希少な棒

【澪つくし】第8話 あらすじネタバレ

かるた会をすっぽかした律子を、久兵衛は激しく叱る。
かるた会は名目で実質は律子のお見合いだったからだ。

律子は、黙って見合いを設定した久兵衛こそ陰険だと反論。

 

かをるは律子と同行したことを謝るが、
久兵衛はお見合いドタキャンはさておき
姉妹で一緒に出かけられたことは有意義だったと喜ぶ。

 

帰り際、かをるは、律子付きの女中頭のハマに律子を勝手に連れ回すなとキツク言われてしまう。

 

かをるは、ハマの態度も、猫の目ように変わる律子の態度にも屈辱的に感じた。

帰宅したかをるはるいに、
「お母さんの期待を裏切るかもしれない」
と、入兆に入りたくないとほのめかし、るいを困らせた。

 

翌日、律子はハマを連れて東京へ。
かをるも女学校の3学期が始まった。

 

授業では銚子の名前の由来についての説明。

 

海に出ている半島部分が徳利に似ているからではない。
現代人は徳利とお銚子を同じものだとしているが昔は別の物だった。

銚子はお酒をお燗するときに使う小さい鍋のこと。

 

銚子という地名は利根川の河口の形から名づけられた。
普通の川は上流が細く河口に向けて広くなっているが、
利根川は河口付近が急に狭くなっている。
川の水が海に注ぎ込まれる様子が、
銚子から酒を注ぐようだから「銚子」と名付けられた。

 

 

かをるが帰宅すると、
伯父清次が久兵衛から受け取った戸籍謄本の写しを持ってきていた。

久兵衛がかをるを正式に認知したのだ。
るいは涙ぐんで喜んでいる。

 

しかし、かをるはどうしてこの時期久兵衛が自分を認知したのかが疑問。

紀州から本妻と子供たちが移ってくる前に、るいと別れたい。
その引き換えにかをるの認知を受け入れたのではと、かをるは考えた。

 

るいはそのような話は聞いていないが
確かにかをるの言うことが久兵衛の本音かもしれない、
自分が身を引くことが久兵衛への恩返しになるかもしれないと言い出した。

 

かをるは、母・るいの犠牲の上に自分の認知されたくないと訴える。

 

るいも清次も、かをるの幸せが一番。
清次は、いざとなったら自分がるいの面倒を見るから安心しろと言う。

 

 

翌日、かをるは清次と入兆へ認知のお礼の挨拶に訪れた。
店先で久兵衛の帰りを待っていると
先日律子と出くわした「ラッパの弥太郎」が店に入ってきた。

 

ラッパの弥太郎はいきなり仁義。
自分のことを西行だと。

小畑に裏へ回れと言われてキレて
暴れ回るがあっという間に仕留められ追い出されてしまう。

 

西行とは、醤油の醸造元を渡り歩き腕を磨く修行者のこと。
しかし実際のところは流れ者、ならずものが多かった。

 

醤油屋は気の荒い者が多く、ケンカは日常茶飯事。
かをるは段々と憂鬱になった。

 

 

 

 

 

 

【澪つくし】第8話 感想

銚子の由来についての丁寧な説明

 

女学校の授業風景を使って、銚子の地名の由来について説明。

いろいろな手法を取りながら銚子とう土地について、醤油屋について丁寧に説明をしてくれるので、説教臭く思うことなく、でもきちんと知識が身に着く感じでとても面白い。

興味深い。

 

 

沢口靖子さんはやっぱり棒(笑)でも不思議にチャーミング

認知されたことを知り、母と別れることの引き換えに自分が認知されたのではないかと疑問を持つかをる。

そういった交換条件は言われてないが、考えたら自分から身を引くべきなのかもと考え出したるいとのやりとりで、かをるは

 

「そんなのイヤだ!お母さんを犠牲にしてまで認知されたく…ない!」

と訴えましたが、
このセリフを聞いて、
うん、ウワサ通りやっぱり棒だわ!と思った~(笑)

 

でも…
なんだか、すごーーーく可愛い棒なのね!

チャーミングな棒。
なんだかとっても惹きつけられて
ずっと見ていたくなるような棒。

 

棒だけど、なんだか全然不愉快じゃなくて。
ドラマへの集中も削がれることもないし、
そしてこの棒が初々しさを強調。

清らかで純情な女学生そのもの…!

 

棒は棒でもこれは希少価値だわ!!!

これを発掘した人、凄いわ!

 

そして、
こうやってブログ書きのために再視聴してると

加賀まりこさんや、寺田農さんが、上手く沢口さんをカバーして
自然な流れを作ってるのがよく分かる。

沢口靖子さんの棒を上手く活かして引き立ててるんだなっ!
お二人の息の合わせ方にも感動してしまいます。

沢口靖子さんの棒をチャーミングに魅せてるのはこのお二人を始めとする
周りの俳優さん達の技が大きく貢献していると思う。

 

昭和初期の時代背景、醤油屋の行方にも注目

かをるは伯父清次と認知のお礼の挨拶に入兆に出向きますが、
そこで清次と手代の小畑さんはこれまでになく景気が悪いと会話。

そろそろ恐慌ですか?

時代は昭和になり戦争に突入して行きますが、
醤油屋さんは一体どうなって行くのでしょう。

歴史的にも今後どうなるか目が離せません。

 

 

明石家さんま再登場

そこへ、「ラッパの弥太郎」さんまが来店。

入兆の「入」を「人」と間違えて「にんちょう」と読むボケ。

 

そして店先でいきなり仁義。
頑張ってるけどやっぱり明石家さんまー。

あみだババアが脳裏をよぎる…www
懐かしいー。

ヤクザもんじゃない醤油屋だと言いながら、
関西では暴れ者で通じてるって自慢する矛盾(笑)

 

そして急に殴りかったり大暴れしますがすぶにボコボコに。
そういう位置づけなのねー。

昭和のあの頃、こういうオチ、あるあるですね。

 

 

 

『澪つくし』 第8話

作 ジェームス三木

 

音楽 池辺晋一郎

 

【出演】

 

かをる…沢口靖子

 

坂東律子…桜田淳子

 

若林ハマ…根岸季衣

 

弥太郎…明石家さんま

 

 

小畑兵造…高品格

古川清次…寺田農

 

三島由岐…高橋珠美子

瀬田みずえ…香川三千

 

馬場ツエ…鷲尾真知子

天野れい子…千北谷可都子

 

猪熊…高野嗣郎

竹田…葛西和雄

 

 

赤川…吉村直

今西…加藤善博

みね…七瀬けい子

 

 

野呂…須和田聡

あさ…西牧映子

絹子…小山由美子

 

三太…下村享司

 

劇団いろは

鳳プロ

 

古川るい…加賀まりこ

 

坂東久兵衛…津川雅彦