『なつぞら』 第135回 あらすじ
なつは優と共に天陽の家に訪問。
天陽の家族から天陽が亡くなったときの話を聞く。
天陽が入院先から戻って来て、退院の許可が降りたから気がはやってきてしまったと言っていたが、病院側はそんなことは一切言っていなかった。
おそらく自分の死期を察した天陽がただただ家族に会いたかったのでは…と。
天陽が亡くなってしまっては離農するしかないと言う天陽両親に対して天陽嫁は天陽が愛したこの土地を明け渡すわけには行かないと訴える。
なつは優を連れて天陽のアトリエに。
そこには天陽が最期に描き上げた馬の絵が。
天陽の自画像を見つめるなつ、すると天陽が現れ天陽と会話を始める…。
『なつぞら』 第135回 感想
今週はタイトル通り、天陽の死が一大イベントです…。
もう涙なしには語れない!
すごーく感動!
涙必須!
なハズ。
だって天陽はなちゅ様のおとりまき第一号なんだから。
そうよ~ナナコロビヤオキだって是非泣きたいですよー。
感動に打ち震え涙したいですよ。
でもさ、悪いけど、天陽君のことよく知らないままだからー。
なちゅ様も、東京に出たらテンヨーなんてすっかり忘れてたくせに、
今さら何を?としか。
それになちゅが上京する前だって
なちゅと天陽の関係と言ったら…
■なちゅは天陽の影響で絵に出会う。
→しかし、天陽が絵を描いてる行為そのものをパクって私も絵が大好きなの!をアピール。
天陽が心から大好きで憧れている世界をなちゅが横取りした風にしか見えず。
すでに不快感だった。
■なちゅ、北海道で演劇部に入り舞台の背景を天陽に依頼。
→家の経済事情から高校に行きたくても行けなかった天陽。
それでも一人農家をやりながら地道に絵を独学で続ける天陽に、
なちゅは高校演劇部の背景を依頼。
このシチュエーション、あまりにもデリカシー無さ過ぎじゃなかろうかとイラッ。
■なちゅ、里帰りしたときに天陽が結婚したことを知る。
→天陽の家を訪問した時、なちゅは嫁にろくに挨拶もせず我が物顔で家に上がり込んでた。
そして嫁そっちのけで天陽母達と、話しこんでた。要するに嫁をハブったってこと。
さらに、天陽ちからの帰り道、なちゅの暗ーい表情が、おどろおどろしくて~。
天陽が自分の下僕から離脱したのが心底不服だったのねと。
そーんな感じに、ナナコロビヤオキの見た感じでは、天陽はなちゅの下僕に過ぎず、なちゅは天陽を便利に使っていたとしか見えなかったので…
だから、なちゅが天陽が亡くなったことに凹んだり、涙すること自体にピンと来ず。
何で?何を今さら?としか。
でも、まあね。
それについては、ここまで来ちゃったんだからもう手の施しようが無いとして、とくに糾弾しませんがー。
そして今回の感想です。
一言、やっぱり違和感だし、具体的に「なんで?」と指摘していてはキリが無いですが
メインで感じたいくつかの違和感について…。
天陽の家を訪れるときパブロン、藤木、じいさんも同行
天陽が亡くなったことが受け入れられなかったと葬儀も全て終わった後に天陽の家を訪れたなちゅですが、これにパブロンと藤木、じいさんも同行。
ご近所、家族ぐるみのおつきあいなら、なちゅと共に訪問してもおかしくはないのですが、
違和感なのは、天陽母、小林綾子さんが天陽が亡くなったときの様子を一から説明したこと。
おいおい!パブロン、じいさんたちは葬儀のときにその辺の話は聞いてないの?
そういう話は、家族に一から復習で話しさせるのも可哀想だし失礼よ。
パブロン、天陽家を訪ねる道中でもいいから、聞いた話は情報提供しないとー。
…ちょっまっ…もしや?誰も葬儀に参列しなかったとか…??
え…????(@_@)
天陽家で兄の提案する話しも…
で、その場でいきなり天陽兄が生活のために残された絵を売るだのどーのの話しをし出したのもねえ。天陽嫁に、「絵を売ることはできない!」と言わせたいがためなんだろうけど
故人を偲ぶ場で浅ましいなあ~と。
天陽、アトリエで化けて出る。
そしてなちゅは天陽の優と共にアトリエに。
いきなり天陽、化けて出るしー。
天陽のメッセージは、
「なちゅを動かすのは優」
「狩りを続けるだけ」
「なちゅと僕は白いキャンパスの上で繋がってる」
…と諸々いいセリフ風、感動セリフ風だったけど、
一体何の事を言っているのか…???
だって高校以来の仲、いやなちゅが北海道にいたときだって、どこまでの関係性が?
というレベルの物だったので、何を今さら?と…。
天陽はドラマ上一応元カレらしき設定だけど、当のなちゅ様はほよ顔で「私はなーんとも」て気づかぬままの状態だったよね??
そのまま昔の友達で疎遠になったとしか…。
なのに、天陽に嫁差し置いて、妻の立ち合い無しに勝手にアトリエに入っちゃうし。
…平気で人のテリトリーを冒すヤツ…。
そして、じいさんにも違和感。
なちゅもなちゅだけど、じいさんもじいさんで。
なちゅと共にドヤドヤ天陽の家に上がり込むし(せいぜいパブロンくらいにしときなよ)。
天陽嫁が一人畑に出て、天陽を偲んでいると突如現れ
「ワシの中に天陽はおる」と。
親族でもないのにドヤ顔。
なんか、心温まるシーン風、いいシーン風だけど…なんだろ??と思いながらも
家事をしてスル―していましたが、
TLでこれ、相当恐ろしいと突っ込まれている方の意見を読み
ああ!私がスルーしちゃったけど、モヤモヤしてたのはコレ!と爆笑。
うーん。やっぱりこの人たり、人のテリトリー冒してるわ。
こういうパターン、あることで誰かが脚光を浴びたり、もてはやされたりすると、それまで顔見知り程度だったのにいきなり「親友」になる人がいるけど、
なちゅ周りの人間たちはその典型なのかも…???
そして残念ながら素敵な回風だけど泣くに泣けず…
まあ、そんな感じで、ナナコロビヤオキとしては
天陽くんが亡くなっても、「あーあの人がね」ってくらいでなんとも。
彼が画家として、どんなポリシーを持って頑張っていたかも分からないままだったし、
なちゅが東京に行ったきりほとんど疎遠だったし、
なので、今さら号泣することもなかろう…という具合でなんも感情移入できず。
今日のネットニュースで、天陽君のモデルの方は神田日勝という画家だったということを知りました。そしてその記事からどのような生涯だったかも。
- 貧しい農家。
- 学校にも行けずそれでも絵を描く
- ベニヤ板に描く手法
等々、まさに天陽の設定ですが…
この方の生涯もっとまともに知りたかった。絵がいて欲しかったよお!
ニュースでサラ~と箇条書き的に神田日勝さんの経歴を拝見しただけですが、
それでも、
- 学校に行けないときはどんな思いでいたのか?とか
- どうやって作風を確立したのだろう?とか
- 未完の絵にはどんな思いが…?とか
とか知りたいこと満載に。
そのくらい、想像力掻き立てられる人物なのに、残すところ1ケ月を切ったにも関わらず、
ドラマ上で彼のことを全く知ることができなかった~。
そして、実際の馬の絵は未完のままだということも…。
これ、ドラマでは最期に天陽が仕上げてましたが、これもどうかと。
一般的にはこれまであまり知られていない画家だからこそ、
未完のままとなったその無念さ、
せつなさに私は寄り添ってみたかった…。
もう、そういうことは一切描く気全く無いんだろうけどね…。
今回で素晴らしかったのは天陽妻の演技。
彼女はきちんと農家の妻を演じて、天陽が亡くなった辛さを演じて心揺さぶられました。
こんなメタメタな状態でも真摯に役を全うされているし、
その表現の幅は素晴らしいなと。
彼女のおかげで15分間チャンネルを変えずに見ることができました。