NHK朝ドラ『なつぞら』 9月17 (第25週「なつよ、千遥よ、咲太郎よ」感想 なちゅと咲太郎、5人でゾロゾロ千遥の店へ

『なつぞら』 第146回 あらすじ

 

なちゅは、千遥が営んでいると神楽坂の小料理屋杉の子へ。
咲太郎、光子、アレクサと明美までゾロゾロと総勢5人で尋ねる。

咲太郎、千遥に料理はおまかせでと言いつつ、〆に天丼を食べたいと所望。

過去を明かしてないという千遥を気遣い、
咲太郎、なちゅは自分の家族やこれまでについて、大将を相手に千遥に聞えよがしに意味深トーク。

 

千遥の料理は美味しい。
咲太郎は感激。
千遥は腕のいい親方に仕込んでもらったからと言う。

 

そして〆の天丼が出された。
皆口々に天丼が美味しいと感激。

咲太郎派は一口食べるなり、
「これだ!この味だ」
と、戦死した父が昔作ってくれた天丼と全く同じ味だと声を上げた。
咲太郎は
「父の天丼の味が忘れられなくて、ずっと食べたかった。
どうして父の味を女将が作れたんですかね。不思議だ。本当に不思議だ…」
と涙、涙。

なちゅの中でも記憶が蘇った。
なちゅの記憶のイメージには。天ぷらを揚げる父の横で天丼を盛り付ける母の姿。
「違う。違うよ。思い出したよ。お母さんだよ!」
いつも天丼を作ってくれたのは空襲で亡くなった母。
母が天ぷらを揚げていた父の横で出し汁を作り、天丼を盛り付けてくれていたのだ。

そして母は戸田菜穂子。

記憶の底にあった母の姿をハッキリと思い出したなちゅ。
母の姿を思い出せたのも女将が母に似ていたおかげだとなちゅは千遥感謝。涙。

 

一同涙しながら天丼を食べる。

 

『なつぞら』 第146回感想

確かに千遥は、
「誘いたい人がいれば誰でも連れて来ていい」
と言ってましたよ。
確かにね。

だからって、まじでゾロゾロ多人数で行くとはっ!
それもなぜか明美まで!
明美はいらないでしょーーーっ!

 

いくらなんでも、千遥もビックリしただろう。
そんなに大勢いたら、心開くに開けないでしょ。
話すタイミングに恵まれても話すに話せないよ。

本当にこの人たち、デリカシーのかけらもない。

 

それに小料理屋って言ってたんだから、その日の混み具合で
5人も入れるか分からないよ?
アンタたちが占領して、常連のお客さんが入れなかったら営業妨害だし。

つくづく、気遣いの無い人たちだわ。

それとも
おでんの店みたいに立ち飲みさせる気???

 

普通の感覚なら、まずは兄妹水入らずで会いに行くよねえ。
何十年ぶりかの再会なんだもの。
千遥かがどんな状況で生活してるかも分からないし。

二人じゃ淋しいなら、せいぜいアレクサまで。
生き別れになった当時を知る間柄の人までだよ。

 

それを、
家族だからといって光子まで。
家族だからと言って、明美まで。
明美までっ!

このドラマのテーマが家族、血がつながらなくても家族になれるってことだからかもしれないけど、それをどうにかアピールしたいのでしょうけど…、

押しつけがましい。

もうドラマ終盤だからテーマ「家族」を表現した証拠でも残したいか?

 

千遥、暗ーい顔して無言で仕事をしていましたが
これは5人でゾロゾロ来たから怒ってるんじゃないかと。

 

それにしても、暗い小料理屋だなー。
暗く無口な女将。
清原果耶ちゃんはきちんとお着物も着こなして女将さん素敵でしたが。

事情があるからってあんなにだんまりにさせないで、
もっとセリフ言わせて絡ませればよかったのに。

…清原果耶がもったいない。
あ、出てること自体が既にもったいないか。

 

 

千遥は過去を明かしていないから皆は客としての訪問。
過去を明かしていない、兄妹を名乗り合えないから
咲太郎やなちゅは、千遥に聞こえるように大将に自己紹介したり、これまでのことを話したり
意味深トークしていましたが、

…意味深過ぎて、かえって店の人にバレるんじゃないかと、
見ているこっちがハラハラ。
だって主語言わないだけでまんまって感じなんだもん。
この前の『これは経費では落ちません』で、
つきあってる、つきあってないのキーワードで仕事仲間のつきあいと男女のつきあいと
意味を重ねたセリフのやりとりがあって
すごく面白くて感心したんだけど、見習ってほしいわ。
同じNHKさんなんだから。

 

で、〆に咲太郎が所望した天丼が出来上がる。

咲太郎、料理は「お任せです」と言いながら「天丼」ってオーダーするのも、
大概だわ。
食材ないかもしれないじゃん。

皆さん、千春の料理も天丼もやたら「美味しい」、「美味しい」と褒めたたえてましたが…
「美味しい」だけしか言わないから変。
別にグルメ番組じゃないから詳しい解説しなくてもいいけど
みんな一つ覚えで美味しい美味しいだからウソっぽくて。

それと光子の「こんなに美味しい天丼食べたことない」だか?
いくらなんでも、そうまで言う!?

そして、細かいかもしれないけど、
なちゅ、口にくわえるなり「美味しい」って即答じゃ、インチキだよ。

 

そして咲太郎は一口食べるなり、亡くなったお父さんと同じ味だと騒ぎ出しましたー。

「どうして女将には父と同じ天丼の味が作れたのか、本当に不思議だ」
と一方的に涙、涙で感激してたけど、
それ見てナナコロビヤオキは
「おっ…ちょっ、いくらなんでも、押し付けすぎなんじゃあ!?」
と、茫然。

彼はなぜそうまで追い詰めようとしているのか!?

だって
その手前で、なちゅが千遥の料理の味をベタ褒めしたら、
千遥が
「いい親方に仕込んでもらったおかげです」
って言ってたじゃん。
だから天丼の出しは親方譲りの味なんだよ!?
千遥としては、「はぁっっ!?!?」だよ。

 

それに終戦で戦災孤児していた頃、千遥は3,4歳でしょ?
お父さんの天丼食べられなかったんじゃないかな?
終戦直前は食糧難だったわけだし。

もしや、DNAの技で父の味を再現できるとでも言いたいか?

その家の味や味のセンスって親子で受け継がれていくものではあるけど
それは幼い頃から親の味で育つからであって
年齢的に千遥には親の味の記憶はないんじゃないかと。

だから千遥にしてみれば、大きなお世話。

 

ドラマだから、キレイな話にまとめあげてくるけど、
これ現実にあったら、すごい失礼な話だと思う。

過去は明かさずに生きて来て、
今もいろいろありそうだけど
どうにか小さな小料理屋を営んで
娘とひっそりと住んでたのに、
血がつながってる兄妹だからって、
居場所を見つけたからって
知り合いだ知り合いだーって何人も連れだってヅカヅカとやってきて
「やっぱ父さんの味だー!血がつながってるー」
と主張。

失礼だって抗議したとしてら
意味深トークで主語ハッキリ言ってないから、
「イヤイヤそんなこと全く言ってないよー。秘密は守ってますよ」
と主張。
少しは千遥の事情も思いやってあげて!

 

さらにさらに、笑えるオチが。

咲太郎が大切に大切に思っていた父さんの記憶は…間違いっ!
間違い!!!(笑)
父さんじゃなくて母さん!!爆爆

なちゅが思い出して
天丼の味は父さんじゃなくて、母さんの味だったとっっ!!!

で、母さん、戸田菜穂子が突如登場。

うっちゃん、出番なし。
うっちゃん出る幕なし。

なちゅ、これまで、お母さんのことどうでもよかったくせに。
すっかり忘れてたくせに、
今さら、お母さんを思い出したって泣かれてもなあ。

実の母が恋しいって思うシーン、これまで見事に皆無だったのに。
すっかり実母を忘れてパブロンに懐いてるから
なちゅは生きるために実母の記憶は抹消したんだ、母要らないんだと思ってたのに。

なのに、わざわざキャスト立ててここで登場。
戸田菜穂子さんもいい迷惑ね。

彼女立てるなら、もっと前半とか中盤に、ちょいちょいなちゅが母の記憶をたどったり、
おぼろげな母のイメージをどうにか手繰り寄せようとするシーンがあってもよかったのに。

なのに、こんな終わりのタイミングで、
真犯人はこの人ですバーン!
みたいに出されても…汗。

 

千遥、過去のことは誰にも話せてないということですが、
この小料理屋だったら、そうまでする必要ある?
そもそも。

千遥が柴田家を訪れたときのエピソードでは
嫁に行く先がすごいセレブなお家だから、
戦災孤児だったことを明かせないという話だったはず。
だからすごい資産家だったり地元名士の家に嫁いでいるのかと思った。
飲食典系だとしたら、有名な老舗料亭とかね。
なのに小料理屋。
しかも自分が料理してるし。

 

または千遥の嫁入り話が全部ウソで、実際は“身売り”だったとしたら
今、こじんまりと小料理屋なんかやってられないよね。
娘なんかいないだろうし。

結婚でなく妾として囲われたのだとしても、
小料理屋をやって娘と暮らしていられるんだから、
相手はそう悪人じゃないかと。

千遥の設定がよく分らない、矛盾したまんまだなあと。

 

明日は千遥の事情が分かるのかな。
もっと清原果耶さんが演じる姿を存分に見たいわー。