NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第129(第23週) 「新商品!?」 萬平さん、容器に入っているお湯をかけるだけで食べられるラーメンを作ろうと閃く!

『まんぷく』第129 (3月 5日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

まんぷくラーメンを越える新商品を開発したいという萬平の思いを後押しする福子。

福子は萬平と話しているうちに2年前にアメリカにまんぷくラーメンを売りに行った時のことを思い出した。
「どんぶりとお箸さえあれば、お湯を書けるだけで食べれる」
とアピールしに行ったのに、アメリカにはどんぶりもお箸もなかった。
そしてアメリカ人は、紙コップにまんぷくラーメンを割り入れてフォークを食べた。
あれは面白い光景だった、アメリカにはどんぶりと箸が無いなんて当然のことに
自分たちはなんで気付かなかったのだろうと大笑い。

その福子の話を聞いて萬平は、
最初から容器に入れてある、
お湯をかけるだけで出来上がるラーメンを開発しようと閃いた。

 

萬平はさっそく神部に若手社員を何人か選出し
新商品開発チームを結成するよう指示。

この開発は社運をかけた挑戦。
既成概念を破らねばならない。
そのためには
従来のまんぷくラーメンのイメージに捕われがちなベテラン社員より
若手の柔軟な発想が大切。
萬平にも新しい何かを気付かせてくれるような。

 

神部は新商品開発チームに源を抜擢。
神部としては、源の選出は萬平に気遣ったわけではない。
赤ん坊の頃から知っている源には
次代のまんぷく食品を担う人間として成長してもらいたいからだ。

神部は自分の思いを福子に直接伝えると、
福子は、それは私からお願いしたことだったと、
「源に萬平さんが本気で何かを作る姿を見せてあげて」
と神部に感謝した。

 

神部の選出した新商品開発チームのメンバーが萬平のところに呼ばれた。
西野、久坂、戸塚と源の4人。
「既成概念を捨てろ」
「今までの常識に捕われるな!」
萬平は若手4人に新商品開発への思いを伝える。
3人は緊張しながらも張り切っている様子。
しかし源は戸惑いの表情。

福子は、萬平と源が共に商品を開発することになり、ウキウキワクワク。

 

『まんぷく』第129( 3月 5日)感想

 

 

萬平さん、福ちゃんの思い出話からカップラーメンを思い付く!
いよいよカップラーメン!

福ちゃんもアメリカに行ってたのね。
ナナコロビヤオキは、カップラーメン開発は
てっきりアメリカ人が食べるその光景を見た瞬間に思い付いたのだと思っていました。

 

アメリカ人がラーメン食べた時の思い出話を笑いながら話す福ちゃん。
それで閃く萬平さん。
萬平さんは
「福子、お前はすごい!」
って、すごーく褒めてたけど、
福ちゃんのあれを面白いって思ったセンスは確かに素晴らしいけど
それで笑い話で終わっちゃうのが普通の人なんだよね。
そこにニーズを見つけられた萬平さんは、いかにも発明家ってことですよ。

そして世良はアメリカ人がコップに入れてラーメンを食べる様子を見て、
まずそうに見える、品が無いって怒っちゃうの。
これはまんま一般大衆で。
鈴さんと同種(笑)

それぞれのレベルでの凡人の反応を萬平さんと対比して描かれていて、
ちょっとしたことにもビビットに感じる萬平さんの感性が際立ちますー。

 

源ちゃんは、神部さんの推薦で新商品開発チームに抜擢ですが、
なにやら戸惑いがある様子。
学生運動やってて、大学出たばかりで…モラトリアムなのよねえ、要するに。
そして会社に入ったはいいけど、
自分が萬平さんの息子だってことにいろいろとコンプレックスやら、
今までにない重圧も感じているんでしょうねえ~。
いつの時代も若者大変だわ。

 

忠彦さんの弟子もヒッピーだけど
「カラスでエロスとカオスを表現とか」
って…ああーいかにもこの時代の若者!!!爆

この時代は、かつてよりも若者が知的なことに目覚めてきていたんだろうけど
…頭でっかちな。

まあね、自分の周囲では絵も音楽も、経済も、政治も…何もかも
「既成概念をぶっ飛ばせ!」
って、あらゆるジャンルで革命的な変化を見せている中で、
それらに刺激を受けながら多感な思春期を過ごしていたんだろうし
それに食いついて行こう、自分も何かしないと!
って背伸びしたり、もがいてたってことなんだろうねえ~。

だから「カオスとエロスと…」とか頑張って言っちゃうの。
大変だ、当時の若者。

 

源ちゃんも、次代のエネルギーに当てられて
どう動いていいか分からない一人なんだよね。
こんな若者たちのの不安定さ、いかにも70年代。
70年代そのものの空気感、
あの時代ならではの人々の生き方を体感できそうでワクワク。

戦争中の描写もそうでしたが、
このドラマは等身大でその当時の人々の気持ちに立ちあわせてくれる感じが
すごく貴重で大好きなところです。
この70年代も…ナナコロビヤオキとしては、おぼろげな記憶ででも憧れの時代。
だから、これまでにない何を感じられそうだと楽しみで仕方が無い。

 

そして…吉乃ちゃんは岡さんと結婚してる!?
岡のことは「幸助さん」って言って、森本のことは「森本さん」だったから。

個人的には森本との方が合ってると思ってたのですが。
あの森本の無口で不器用そうーな感じに吉乃ちゃんが放っておけなくなるんじゃないかとね。でも、岡と森本は相変わらず仲良しで、それは嬉しい!
森本も別の人と結婚して楽しそうだし。よかった。

吉乃ちゃんはどうして岡を選んだのか、事の顛末をお話しだけでもいいから、そのうち詳しく教えてほしいなあ~。

 

そして萬平さんは、カップラーメン開発に意欲満々!
「既成概念を捨てろ」
「今までの常識に捕われるな!」
と新商品開発チームを前に意気揚々と述べていました。
もうすぐ還暦のおっさんが、こう活き活きと語るなんて、
カッコいいし、勇気づけられる。

 

ただ、
「既成概念を捨てろ!」
の言葉に、またまた壇蜜がどこからかバーンって出てきて、
クネクネ踊ってくれるんじゃないかとついつい期待しちゃった私がいました…。
そんなのあるわけないよねえ(笑)

でも期待したのは、ナナコロビヤオキだけではない気がします。