NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第130(第23週) 「新商品!?」 スープ作りに熱中する萬平。それを手伝えう福子はウキウキ。しかし源は…。

『まんぷく』第130 3月 6日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

萬平は、開発チームに容器の開発を任せて
自分はスープ作りに専念。
味の決め手となるスープの味は社長が決める。
社長の舌は、まんぷく食品商品化の“ベロメーター”。

 

萬平が自宅の台所を占領しているおかげで、
立花家では昼も夜も出前を取る毎日。
福子は久しぶりに萬平の開発をお手伝いできるとウキウキ。
幸も毎回出前が取れるとウキウキ。

しかし鈴は話が違う!台所が使えない。会社でやると言ってたのに!とイライラ。
そして源も、家にまで仕事を持ち込みたくないと、萬平の熱中ぶりに興味なし。
福子は萬平が開発する姿を見られるいい機会だとアドバイスしても、
源は台所を覗こうともしない。

 

そして一週間後、スープが出来上がった。
味見した福子は「美味しい!」とビックリ。
台所を占領され怒りが頂点に達していた鈴も
「美味しい!何が入ってるの?初めての味やわ!」
とビックリ&大絶賛。

 

萬平はさっそく新商品開発チームにも味見をさせるが、
全員一致で美味しいと高評価。
そのスープのレシピは非常に多くの材料を使った凝った内容だった。
源は、
「これをあの台所で…?」
と萬平のすごさを目の当たりにして驚きを隠せない様子。

しかし、この盛りだくさんのレシピのスープ、
どうやったら麺に味付けできるのかと
開発チームは材料を見ただけで思考停止気味。

 

さてスープの味は決まったということで、容器をどうするか。
しかし、容器が決まるどころかまだサンプルもできていなかった。
萬平は
「何やってるんだ!サボってるのか」
とイライラお怒り。

開発メンバーをスープエキス、麺、容器のそれぞれに担当を分けろ!
と萬平のせっかちな要求が始まった。

 

 

『まんぷく』第130( 3月 6日)感想

 

 

カップヌードルは洋風を意識して作ったのね、とあらためて。
そうか、チキラーよりコンソメっぽいもんね。
レシピにワインまで入ってたよ。
そこまでおしゃれなレシピだったとは知りませんでした。

 

萬平さんのスープ開発にワクワクの福ちゃん。
すごい集中力で精力的に開発するのね。
11年前チキラーを開発したときのことを思い出して奥さんとしては、
あの頃が蘇る~♪と、
二人で若返った気がしてワクワクするでしょう。

…でも、源ちゃんは父母の熱意がイマイチ分からず。
家にまで仕事を持ち込むなんてと乗り気じゃない。
ああ…世代間ギャップ。
その上父親コンプレックス。
あー大変。
特に、萬平さんみたいな偉大な人が父だと大変だよねえ~。

そして皮肉と言うべきか…
戦争を経験した世代と、そうでない世代とでは
バイタリティというのか、
骨太感が歴然と違うものなんですねえ。

 

それは、源ちゃんだけでなく、忠彦さんの弟子の名木さんも同じ。

忠彦さんの絵を
「カラスでカオスとエロスを表現」
と分かったような口を聞いていたくせに、
「描いてみました」
と持ってきた作品はカラスをかぼすに変えただけのまんま忠彦さんの絵の模倣。爆
「自分のテーマを見つけてごらん」
と忠彦さんに言われたら、
「わーーーーーー!」
っと泣いて出て行ってしまいました…。
あー困ったボクちゃん。

 

戦争を経験した世代が、
戦後の世界経済の成長の波に乗って
自由をつかんだ喜びのままに
「爆発だぁ!」と、
パワーさく裂であらゆるものを生み出している中、
それを見ている次以降の世代は、
おかげでものすごーく刺激を受けるけど、
自分の中にはそんな熱気どう考えても無くて
追いかけて背伸びしては届かず、もがき苦しむのね…。

同時に才能のある者とない者との隔たりでもあるけど。

でもできる人間か、そうでないかの境目には、
皮肉にも“戦争”が横たわっていて。

難しいねえ…。

ちなみに商品開発チームも、なんだかひ弱。
「若い人の発想を!既成概念に捕われた私に何かを気付かせてくれるような!」
って昨日萬平さん、息巻いてたけど、
あの子たち、発想力乏しそうだよー。
レシピ見ただけで萎えてたよぉ~!(笑)
岡森コンビや真一さんとかのおっさん世代の方がまだまだ何かやりそう(笑)

こういうの、「いまどきの若者ってそんなもんだよねえ」のあるあるですが、
これって70年代から始まってたのか!
ナナコロビヤオキ、自分がいまいちハングリー精神がないなあと思ってましたが、
これは時代のせいで自分のせいだけじゃなかったのか!よかった。

そしてここで、あの塩軍団との塩作りやダネイホンの日々が
キラキラと懐かしく思い出されますねえ~。
岡さん森本さんはじめ、男くさーい面々が
ケンカしたり、ふてくさったりしながらぶつかり合ってたけど、
団結して作り上げるときの熱気はハンパなくて…。

そうか!この70年代の対比としても塩軍団が存在してたのね!
塩軍団、ただドラマ中盤の盛り上げ要素として投入してただけじゃなく!

いろいろつながってますねえ!さすが!
…終盤に差し掛かった今でも
まだまだそういった伏線回収とか、
ああ前のはこれを重ねるためだったか!
とかの気付かされるアイテムがいろいろと散りばめられていて、
見入るに値するわ。

そんなこと考えてたら、またまた塩軍団ロスが再燃しちゃったよ…。
あの時の塩軍団、皆活き活きしててお芝居が面白かったよ、やっぱり。

ところで、香田家では
吉乃ちゃんが嫁に行き、忠彦さん、克子姉さん夫妻と、神部わんこ、タカ、大介くんの3人ファミリーとの二世帯家族となってますが、
東京に行ったタカちゃんの二人の弟たちはどうなったんだろ?
そのまま東京に就職しちゃってるんだろうか。

で、世良はアメリカでアメリカ人がコップにまんぷくラーメン入れるのを目の当たりにしてるのに、
「絶対に失敗する!」
って豪語!

でも、コレ見て安心。
だって世良がこれまでダメ!って言うのは必ず成功してるからー(笑)
こんなに強く言うってことは、世紀の大発明!大成功につながるフラグ。

もちろん実際にカップヌードルの成功見てるから疑うはずはないんだけどねー。