NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第151回(第26週・最終回) 「行きましょう!二人で」 歩行者天国での販売は大成功。そして福子と萬平は世界の麺を食べる旅へ…。

『まんぷく』第151回 ( 3月30日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

歩行者天国当日。
福子、タカ、吉乃も加わり店頭販売にスタンバイ。

真一と森本は会社に待機。
心配なあまり真一さんには珍しくイライラ。

鈴と幸は仏壇の前で熱心に店頭販売の成功を祈っている。
克子と忠彦は大介と香田家で、
白薔薇ではアキラ、しのぶと共に、敏子、ハナ、
そして名木も彼女と落ち着かない様子でいる。

 

立花家に電話の音が鳴り響いた。
幸が取ると福子から。
まんぷくヌードルを皆が食べてくれているとの報告!

 

予想通り、若者たちが次々とまんぷくヌードルを買ってくれている。
しかも皆100円の値段でも抵抗なく購入。
お湯が間に合わないくらいの勢いで売れまくり。

おかげでまんぷくヌードルは無事完売!!!
この日は、まんぷく食品株式会社にとって記念すべき日となった。

 

その夜、家族そろって歩行者天国の様子を報道するニュースを見て喜びあう。
「歩行者天国での店頭販売を思い付いたお父さんはすごい!」
と感心する源と幸に
「それに気付かせてくれたのはお前たちだ・ありがとう」
と萬平は感謝を伝えた。

円満。幸せ。
「でも油断してはダメよ。
いいことの次は悪いことがやってくるんやから」
と、このドラマの流れをすっかりお分かりの鈴さんからの警告。

 

しかし、その鈴さんの不安は的中せず…
次の日からは満腹ヌードルはバカ売れ!
100円でも売れまくり。
スーパーにも置かれるようになった。

 

まんぷくヌードルの販売数は10万食を越えた。
「こんなことは照れくさくて言えなかったけど、
僕は萬平くんに出会わせてもらえた縁に本当に感謝している」
と真一。
そして神部わんこも感謝の気持ちを伝えた。
「萬平さんに出会えたことが僕の宝です」
萬平は、真一、忠彦と握手&固くハグ。

 

そして季節は代わり、春。
世界中の麺を食べる旅に出た福子と萬平からの手紙を読む鈴。
福子と萬平はタイ、バンコクの屋台で酸っぱくて辛いスープのラーメンを食べていた。
「楽しいなあ」
「美味しい」
福子と萬平の旅は続く…。

 

 

『まんぷく』第151回( 3月30日)感想

 

 

歩行者天国にいたピンクのうさぎの着ぐるみは可知谷さんかな???(笑)

まんぷくヌードル、歩行者天国で大好評。
お湯が沸くのが間に合わないくらい。
実際に路上でお湯を次々と沸かすの、結構大変だっただろうねえー。

 

今日は歩行者天国の様子が目に楽しいし、
とにかくバカ売れな様子が気持ちよかったわー♪

確かに、ああいった楽しい場所で売ったのはとても良いことだったんでしょうね。
若者だけでなく、子連れの親子も食べるきっかけになり。
外で温かいものを食べられるということ自体も
革命的でビックリ仰天だっただろうし。
インパクトバッチリですよね。

で、歩行者天国がきっかけで、まんぷくラーメンはバカ売れ。
よかったよかったー。

この円満なパターンは次に何かが起こるから気をつけろって
鈴さんに言わせて
脚本家さんご自身が、このドラマのパターンに突っ込み入れてるのもお茶目で(笑)
でもナナコロビヤオキ、ちょっと騙された!
あと残すところ数分だけど、
福田さんならギリギリまで案件ブチ込むかも、ブチ込んでも回収できるからなぁって。
でもその予想もひっくり返してまんぷくラーメンは爆発的売れ行きでハッピーエンド。
よかったよかった。

 

神部わんこ、よかったねえ萬平さんにハグしてもらってね。
そして真一さんは、萬平さんと出会えた縁に感謝していると言ってハグ。
咲さんのことは哀しかったけど、それを乗り越えての今がある。
今幸せと言える真一さんによかったねえと心から嬉しく思いました。

ナナコロビヤオキは、ひよっこで宗男おじちゃんがラストで涙ながらに言った
「俺たちは勝ったんだ。今、たった今!哀しい出来事に幸せな出会いが勝ったんだよ!」
ってセリフが忘れられないのですが
この前も総集編で久しぶりにこのシーン見て泣いちゃいましたが、
今回の真一さんのセリフとシンクロしたわー。
いろいろなことがあっても、最終的にこう思えたら勝ちなんだな。

 

世良と屋台でラーメンを食べてるのシーンでも、涙が出ちゃいました。
最初に会った頃を思い出してね…。
ただ通り一遍の回想シーンにしないで芝居で過去を思い出させる方式もいいなあ。
そして世良は萬平さんを
「大好きや!」とガッツリと抱きしめ。
この「大好きや!」が可愛かったー。
当初は世良は
萬平のことが羨ましくもあり、妬ましくもあり…複雑だったんだもんね。
それがまっすぐに大好きや!と言えるようになった。
時間の積み重ねによって二人の関係がいいものに代わって行ったんだなと思って。
世良のハグに笑っちゃいながらもじーんでした。

 

そして、ラストのバンコクの屋台で二人でラーメン食べてるってシーンも素敵でしたね。
二人のシーンはセットだったけど。
家族からは
「頑張ったんだからロケぐらいしてあげたらいいのにー」
と言う声も家族から上がってましたが(笑)。
二人の初めてのラーメンデートは、これに重ねてたのねえ。
安藤百福さんと仁子さんはもういらっしゃらないけど
仲良しなお二人は、今もこんな感じで天国で楽しそうにラーメン食べてるかなあって。
…そんな、ドラマを飛び出して実際の安藤百福さん、仁子さん夫妻にも思いを馳せて…。
うっとり。
ほっこり。
そして涙。

この二人の旅で、シーフードラーメン思いついたり、チリトマトとかいろんな味のバリエーションを生み出していくんだなあ…。

 

今日は咲姉ちゃん出ないかなーと思ってたら最後に出たし(笑)
咲姉さん、亡くなったけど、こういう形で一緒に楽しくドラマを完走してくれたんだなあと。咲姉さんのお茶目な位置付けも楽しかったなあ。

 

カップラーメンが発売された頃は、ナナコロビヤオキは6歳か7歳くらいでしたが、
初めて食べた時の衝撃はナナコロビヤオキも鮮明に覚えています。
多分、地方だったので歩行者天国や浅間山荘事件の後、全国的にブームになってからのこと、少し遅れてからのことだったと思うんだけど…。

まだスーパーもない地元の“食料品屋さん”と呼ばれていた店に
「カップヌードル○日より入荷します」
と手書きで貼り紙してあって
当時中高生だった姉と兄が、
母に「買って!買ってー!」とおねだりして買うことに。
ナナコロビヤオキは発売日に兄姉と買いに行ったのを覚えてるよー。

一体何を買ったのか、わけが分からなかったナナコロビヤオキでしたが、
家に帰るなり、ウキウキしながらお湯を沸かし始めた姉兄に、
「まあ見てなさい。何ができるかお楽しみー」
って言われて、
「3分、3分!」
って、はしゃぎながら時計を計っている姉兄と一緒に待った記憶がある。

そう、ナナコロビヤオキが1分2分という時間の単位を知ったのはカップヌードルだった!!

そして3分経ち、蓋をあけたときの衝撃たるやっ!!
子供ながらに、えーーーーーっ!できてる!と
ビックリしたのを覚えているわ。

で、食べたらもう美味しいし!
魔法みたいだとビックリ!

買うのをOKはしたけど、無関心だった母もビックリ!
美味しいーーーーっ!!!
と家族で大騒ぎ。

ナナコロビヤオキの幼児期の記憶に刷り込まれている程の衝撃でした。

あの時の記憶、あのカップヌードルを初めて食べたときの衝撃は
今日のドラマのあの当時のことまんまだったんだなあ~としみじみ実感しました。
多分スーパーに並んだ後の頃の話しだよね。
…私、生き証人じゃん!(笑)

 

まんぷく、いろいろジェットコースターな内容でしたが、通して楽しい気持ち、爽やかな気持ちで見られて楽しい作品でした。

ナナコロビヤオキとしては2度目の収監のあたりと理事長時代に中だるみを感じがしましたが、トータルして非常に面白かった。
福田さんが書かれる脚本は、登場人物に対する深い思いやりや様々な物事へのリスペクトも感じて清々しい気持ちにもなりました。

そして何より、キャストの皆さまが見事に肉付けしてくれましたよね…。
沢山の、面白み、魅力をプラスしてくれて作品の良さが増幅されていた。
いやいやホント、ラストで萬平さんと福ちゃんが言った通り
「楽しいなあ」
と朝から元気をもらえる朝ドラでした。
感謝。

今度のなつぞらはどんなかなー。

皆さま、つたない感想ではありましたがお読みいただきありがとうございました。