NHK朝ドラ『まんぷく』第 25回(第 5週)「信じるんです!」感想&あらすじ 終戦を迎え福子達は大阪へ

『まんぷく』第 25回( 10月29日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

昭和20年8月15日。福子達は疎開先で終戦を迎えた。

秋になり、福子、萬平、萬平も疎開先から大阪へ。
克子も子どもたちを連れて大阪に戻ってきた。

福子の家も、鈴の住む福子の実家も、そして萬平の理創工作社も空襲で跡形もなし。
克子の家だけはどうにか残り、福子たちは克子の家に居候させてもらうことになった。

克子の夫、忠彦は終戦から2ケ月経っても消息は分からず。
咲の夫、真一も生きているか死んでいるかも全く分からない状態だった。
また、牧善之助と恵、友人の敏子とハナの消息も分からず。

終戦後、変わり果てた大阪の街は深刻な物資不足で食糧の値段は高騰。
鈴と克子は、闇市で着物を現金に換え、
福子と萬平は根菜切断機や着物を米と交換してもらいに上郡に向かった。

福子と萬平が大阪に戻ると、ラーメンの屋台を見つける。
ラーメン屋には行列ができていた。

福子と萬平の思い出の味、ラーメン。
「二人が夫婦になったきっかけだ、忘れちゃいけない」
福子と萬平は、屋台に立ち寄り一杯のラーメンを分け合った。
福子は、人にとって何より大切なことは食べること、幸せになる一番てっとり早い方法は美味しい物を食べることかもしれないと、ラーメンをしみじみと味わった。

隣の客が入れ換わり、福子がふと隣を見ると、そこには牧善之助と妻となった恵さんが。
福子たちは再会を喜び合った。

 

『まんぷく』第25回( 10月29日)感想

終戦になりましたね。
ナレ終戦ではなかった(笑)。
当然ですよね。
時々トラウマが…。
福ちゃんが一緒に玉音放送を聞いていたのは、八重さん夫婦とだけ。
当時は、集落で集まって聞いたんじゃないかと思いますが。
田舎じゃラジオ、特別なところじゃないと無いと思うから。
まあ、いいや。

 

福ちゃんたちは大阪に戻ります。
克子さんも子どもたちを連れて帰って来た。
克子さん、疎開してた期間は一年未満だったと思いますが、
子どもら急成長してたな!
ビックリ!
皆身長30センチくらい伸びたぁ!?

まあ戦後で新しい章の始まりということで、子役の切り替えどきなんでしょうけど。
あまりに突然大人になっててビックリしました(笑)。
長女のタカちゃん、岸井ゆきのさんだったのね。
タカちゃんは小学生? 4,5年生くらいだよね?
26歳が小学生やってるーーー!
全っ然大人と思わなかった!ビックリ!

 

大阪は空襲を受けてすっかり焼け野原。
福ちゃんと萬平さんの家も、鈴さんの住んでいた福ちゃんの実家も、萬平さんの理創工作社も跡形も無かった。
…ってことは、あの時疎開してなかったら、逃げ場が無く死んでしまったってことだよねえとゾッとしてしまいましたよ。

命があってホントによかった。
あのとき決断して本当によかったよ。

鈴さん、落ち込んでましたが、「感謝しなさい!」って突っ込んでやりたくなりました。
思い出詰まった大切なお家なのは分かるけど、別に特別な財産も無かったわけだから、
失ったものもそうないはずだしねえ。
お父さんと咲さんの遺影も持って行ってたから大丈夫でしょ?
鈴さん、やっぱり相変わらずだわ~。
そして、ナナコロビヤオキ親も、断捨離しない世代こうなりがち。
昔の人って面倒くさい(笑)。

福ちゃん、萬平さん、鈴さんとで克子さんのお家に居候することになりましたが、
克子さんのお家が残ってただけラッキーだよ。
鈴さん、へこんでちゃダメよ!

 

克子さん、忠彦さんの実家からの援助がストップしていても気丈にふるまっていますね。
でも、確かに鈴さんが言う通り、子どもがいるのに援助ストップって、気になる。
忠彦さんの両親と克子さんは上手くいってない?
疎開先、忠彦さんの実家だったから、克子さんは辛い肩身の狭い思いをしてたのかしら?

…でも、都市部じゃなくてもあの時期は人に援助できるほど余裕がなかっただろうしなあ。送金するのさえ手続きとか難しかっただろうし?

萬平さんの言う通り、あちらにもいろいろ事情があって仕方のないことと信じたいわ。
なのに、鈴さんったら突っ込んでなあ…。
まあ母親だから当然とはいえ相変わらずだね、本当に。
上郡で優しい母の一面を見せてくれたけど、やっぱりぶしむす。
三つ子の魂百まで。
キャラブレません!

克子お姉さんと鈴さんが同居することで、克子さんが鈴さんに強烈な突っ込みを入れてくれることにも期待したいです。

 

忠彦さんは戦後2ケ月経っても消息不明。
克子さんは忠彦さんのことは黙って一切口にしない。
さすが、4人母という感じで、闇市でもたくましく立ち回ってました。

でも…その気丈に頑張る姿があるからこそ、ふと見せる克子さんの不安そうな表情が一層胸に刺さりますね。
忠彦さんの名をセリフで一切出さない、そのこと自体も。
忠彦さんの状況をナレーターに説明させました。
これぞ、ナレーションの必然性だなと!

 

福ちゃんと萬平さんは相変わらず仲良し。
福ちゃんの笑顔が美しくて、美しくて。
萬平さんも会社が焼けてしまって落ち込んでいましたが、福ちゃんのこの優しい笑顔で随分と癒されているんだろうなあと思います。

そして二人はラーメンの屋台を発見。
一杯のかけぞばならぬ、一杯のかけラーメン!
屋台で出していたラーメンは具なしでした。
それを二人で大切に分け会って食べます。
「二人が夫婦となったきっかけだ。忘れちゃいけない」
って仲良くラーメン。
ラブラブだぁ!

戦後なんもかんも失い焼け野原。
闇市の混沌の中の屋台のラーメン。
全てを失った中で、思い出されたのが二人の出会ったあの時のラーメン。
まだ戦争前の、豊かな時代、華やかな大阪の街のひとコマ。
この回想シーンの差し込み、
今と過去の対比ではありますが
今が強調されて哀しくなるのではなく、希望の光に感じる。
そしてラーメンを食べる福ちゃんの笑顔が、また可愛いこと、可愛いこと…!

こうやって折に触れ、ラーメンを食べるシーンが入って、
ラーメンがどんどん二人のかけがえのない絆の味となっていくのね…。
ラーメン=赤い糸。
ほっこり。

そして福ちゃんが
「人にとって何より大切なことは食べること。幸せになる一番てっとり早い方法は美味しい物を食べることかもしれない」
と、言います。
この、ドラマのテーマに通じる言葉が散りばめられている感じ、押しつけがましくなくて心地いいですね。
そして、これこそ真理と思える説得力がありますねえ。

 

そして隣の席に座ったのが…牧善之助と奥さんの恵さん!
よかったー!牧さんも恵さんも元気だった!
また牧善之介が見られる日々の始まりだぁ!嬉しい!
ラーメン食べるのに行列になってたんだから、座る前に気付きやしないか?とも思ったけどもうどうでもいい!(笑)
福ちゃんと萬平さんは二人の思い出ラーメンに夢中で周りに気付かなかったの!
暗いし!

 

しかし、当時もこんな感じで屋台でバッタリ!と再会を喜び合うシーンってよく見られたのかもなあって思いました。
めちゃめちゃ状態で、お互い知り合いの安否も分からないんだもんねえ。

 

ちなみに、福ちゃんと萬平さんは一杯を分けあってたけど、牧さんたちは2杯だったな。
歯医者さんはやっぱりお金持ちなのかな。

牧夫妻は元気でホッ。
野呂さんは大丈夫かしら?
あのキャラなら大丈夫だと思うけど。
世良も大丈夫でしょうね。萬平さんと仕事するだろうし。
皆との再会が楽しみでたまらないわ!

忠彦さん、真一さんも絶対に無事で居て欲しいわ!
戦争とは言え、戦死なんていやだー!
このドラマ、死んでもいい登場人物、ホントに一人もいないよ!
これってスゴイことなんじゃなかろーか!?