NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第105(第19週) 「10歩も20歩も前進です!」 試行錯誤を続ける萬平さんは前向きに成長。、そして壇蜜はマンボ!

『まんぷく』第105( 2月 5日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

お湯をかけただけでできるラーメン作り。
スープを麺に練り込む方法はやめてスープに10分浸してみたがそれも失敗。

福子に叱咤激励されその後も試行錯誤は続いた。

そして何日かして、なんとできあがった!

実は、スープエキスにさっと漬けてお湯をかけただけであっさりとできあがった。
そもそも麺にスープを染み込ませるという発想自体が間違いだったのだ。

麺に味を付けるのは表面だけでいい。
それがお湯に溶けだしてラーメンスープになる。
これに気づくのに2カ月かかったがすごい前進!

さて次の課題は常温での保存方法。
福子は塩漬けを提案して見る。

それから数日後。
香田家には相変わらずモデル秀子が家に来ていて克子はヤキモキ。

秀子はモデルをしながら忠彦の色使いが独特だと褒める。
忠彦が自分が赤と緑が識別できなくなってしまったことから、
それを活かして今の画風を見出したと話すと
「素晴らしいわ。悲劇の中から美しい芸術が生まれるなんて」
と秀子は感動し、
「だったらもっともっと冒険しなきゃ」
といきなり大音響でマンボをかけて踊り出す。
「先生、私を描いて。
既成概念をブチ壊すのよ!さあ描いて!」
と忠彦を挑発。

一方、立花家では、
源と幸がまたケンカをして帰って来た。
源はまた「負かしてやった」と得意げだが
そこに相手の母親が。
自分の息子はちょっとからかっただけなのに、
源が3回も殴って鼻血を出して帰ってきたとクレーム。
福ちゃんは平謝り。

ケンカの理由は源ちゃんは、ラーメンと言われたと。
幸ちゃんは小ラーメン。
福子は放っておいて
今にお父さんのラーメンが出来上がったら
「ラーメン様って言われるわ」
と、ケンカをしてはいけないと二人を諭した。

白薔薇には神部が岡と森本と一緒に。
萬平を手伝えず焦っている神部は岡と森本に萬平おお手伝い状況をリサーチ。
ところが、二人はスープ作り以来手伝えてないと言う。
それを聞いてほくそ笑む神部。
その神部の反応に岡と森本がイラつきケンカ勃発!?と思いきや
そこに、吉乃が来店。
岡と森本は、吉野ちゃんを見るなりポワワーンと一目惚れ。

萬平は福子のアイデアで塩漬けにした麺を取り出してみる。
塩が水分を吸い取ってくれてるハズ。
しかし、塗ったスープも吸い取ってしまっている様子…。
お湯を掛けて試食してみるが…
塩辛くてとんでもない味!
死んでしまうー!
あまりのまずさにショックを受けている福子。

「塩漬けは保存の方法として適してない。
それが分かっただけでも収穫だ。次を考えよう!」
と今度は萬平が福子に明るく言って励ました。

『まんぷく』第105( 2月 5日)感想

麺に染み込ませるんじゃなくて、塗ればいいだけ。
染み込ませること自体が間違えた考えだったんだ。

うん!
福ちゃんが言う通り、そんな簡単なことで?
これまで気づかなかったの?
ってなるけど…

ホント、これぞコロンブスの卵だわ!

 

お湯をラーメンができるまではどうにか。
そして今度は常温での保存方法。
ここからがまた大きな山!

ああやってドライにするなんてまたまた思いもよらないだろうし…。
乾麵あるけど、スープ付きってなると未知だよねえ。

そして福ちゃん、「塩漬け」って言っちゃう。
一夜漬けラーメンに続き、またまた塩漬け…!(笑)
そうだよねー当時の日常生活で保存と言ったら漬物よ!
さすが福ちゃん、主婦よ!
そして所詮一般庶民の発想はそんなもんという代表。

そんな普通の福ちゃんとマッド萬平さんのコンビなんだから、面白いよねー。
本当の夫婦水入らず、夫婦二人三脚で発明したのがインスタントラーメンなんだ…。
妻冥利に尽きるわね、福ちゃん!
でもそれはたなぼたじゃなくて、
苦労も全て受けとめてたんだから当然のことで。

 

で、昨日は上手くいかなくて、
「もうやだー」
ってなってた萬平さんを福ちゃんが半分追い詰めるかのように(笑)
「はい次!次を試そう!」
って励ましてましたが、
今日は塩辛―いラーメンを食べて、自分のアイデアが酷過ぎたショックと申し訳なさで凹んでた福ちゃんに今度は萬平さんが
「次の方法を試そう!」
と爽やかに言ってました。
この夫婦成長中―。

 

今朝、おはよう日本の高瀬アナも繰り返しが多いみたいなことを言ってましたね。
このドラマ確かに繰り返しは多い。
停滞しているという見方もあるけど、このラーメン開発については、
特に麺づくりのくだりは昨日と今日をセットで見ると、
重なりやコントラストが効いてて、
ナナコロビヤオキとしてはシナリオ的な妙味があると思います。
忙しい人やストーリーを見たかったり結果を早く知りたくて見るタイプの人は
退屈しちゃうのかもしれないけど。

一進一退を繰り返しながら、前進後退するたびに達成感、焦燥感、喪失感…様々な思いを交互に描き、その心の動きが夫婦間でも代わり番こに怒って、
開発も、そして夫婦の絆も少しずつ、少しずつ成長しているのが見えるから。

これはハセヒロさんとサクラさんの演じどころで、彼らが何倍にも面白く膨らませてくれている、二人の凄さのおかげでもあるんだろうけど。

だからナナコロビヤオキは、昨日も言ったけど、開発に参加している気分になっちゃってこの遅さを楽しんでいます。

 

そして壇蜜は!やっぱり壇蜜だぁ!
壇蜜に
「素晴らしいわ。悲劇の中から美しい芸術が生まれるなんて」
なんて言われちゃうと…グッときちゃうね。
昨日も、福ちゃんと会話していて咲姉さんのことを来たら
「人は悲しみがある方が人生に深みを増す」
だっけか?そう言ったセリフに壇蜜だと説得力あるわぁと思って感じ入って聞きましたが
ここに重ねてきてるのね。

しかしあのマンボは何なんだあ!?爆
ちょっと引いてしまいますが、
なんだかそれでも魅せてしまう壇蜜…。
やっぱり壇蜜、強敵だなあ。
これまでは忠彦さんが浮気するわけないって何があっても安心しきっちゃってたけど
…そうはいかなそうだな。

芸術家である忠彦さん、自分の作品世界を理解してくれて、
インスピレーションを与えてくれるってなると…
まじで好きになっちゃうかも…。
どうしよう…!
克子姉さん、最近すっかり生活が安定してきたおかげか
忠彦さんの作品に興味無くなってたからその報いか…。
残酷だわー。

克子姉さん、鈴さんに反発してたけど、
母となり家庭を守るとなると鈴さんパターンだろうからなあ。
そこらへんの、克子さんの中に鈴さんが無いようで実はある感じが面白い。
福ちゃんの中にもだけど…福ちゃんは克子さんとは逆の部分であったり無かったりするね。

忠彦さんと壇蜜は、今後どうなるか目が離せないー!

 

そして源ちゃん、幸ちゃんのケンカは、源ちゃん強くなって安心してたけど
相手の親がクレームしに来たわね~。
この時代の感覚ってそんなもんで仕方無いけど
からかうのはそれだけで済むんだね。
それも十分いじめだけど、手を出した方が絶対に悪いんだよね。

でも、そのお母さんからかった内容聞いてないのかな?
ラーメンって言っていじめたなんて聞いたら、
それこそ大人の事情を持ち込んでいじめなんだが!
「子供のケンカに親が出るなんて…」
と一応謙遜しているようだけど、
そうならからかった内容もよく吟味して親子で反省して。
でも、このお母さん、要するにスネオママっぽかったから
この母自体も、理事長辞めておちぶれてラーメンってバカにしてるんだろうね。

福ちゃん、源ちゃん達にケンカはダメって言ってたけど
どこかで謝りながらもさりげにチクっと言い返してほしいなあ。

前回のいじめ発覚シーンではナナコロビヤオキは、福ちゃんの対応に納得行きませんでしたが、今日は福ちゃんならそんな感じだろうなあと納得。
だから、私としては、やっぱり見せ方が違ったのだと思います。
二人が泣いて帰ってくる前に、
前日の晩幸ちゃんが不登校になりそうな勢いで二人で寝床で話してたシーンがあったから
すごく尺取って深刻にやるのかなあとこっちは身構えちゃってて、
それなのに福ちゃんがただ二人を説き伏せた形で終っちゃったからね。

 

岡さんと森本さんは吉野ちゃんにひとめぼれ。
吉乃ちゃん見た途端、ポワワワーンってなってる姿が動物っぽくて可愛かった。
しかし、この二人はタカちゃんのことを「あんな子供」みたいに言ってましたよねえ。
吉乃ちゃんはタカちゃんの妹なんだけど…いいの?
もう大人になってるから??
何才差だろうか…。
でも森本さんの豹変ぶりを見るのも楽しみだからいいわー。

 

今日は個人的には
福ちゃんが源ちゃん幸ちゃんに
「今にラーメン様って呼ばれるようになるわ~」
と言うと、
「ラーメンって言われてるなんてヤダー!」
と騒ぐ二人の顔の後に
「ユーアーハムライス、オッケー!
ユーアースパゲティ、オッケー!
ユーアーオレンジジュース、オッケー!」
と白薔薇マスターアキラさんがかぶせてきたのに大受け。

源ちゃん幸ちゃんはラーメン言われるのイヤなのに大人は受け入れ…www
アキラさんのこの口癖、こんな源ちゃん幸ちゃんのシーンに合わせて作ってたの!?

 

今日は壇蜜の「悲劇の中から…」ていうセリフと、
アキラさんの「ユーアーオムライス」と
そして萬平さんの「次を考えよう!」
が、回をまたいで重なり意味を深めていて味わいぶかいなあ~と思いました。