NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第104(第19週) 「10歩も20歩も前進です!」 忠彦さん「秀子と」呼び捨て。壇蜜にたーぶーらーかーさーれーるー!!!

『まんぷく』第104( 2月 4日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

 

「お湯をかけるだけで食べられるラーメン」作りに取り組む萬平。
試行錯誤の末スープはできたものの、麺がなかなか上手く行かない。

麺にスープを練り込むという考え方そのものが良くないと、
萬平は麺の製法を一から考え直すことに。

 

福子は、克子姉に相談があると言われ香田家に。
すると克子と忠彦がモデル秀子のことを巡って夫婦ゲンカをしていた。
「どうしてあの人じゃないといかんの?他の人でもええでしょ?」
と言う克子に忠彦は、
「秀子には他のモデルにはない魅力があるんや」
「僕の創作意欲を掻き立ててくれるんや」
と反論。
「秀子」と呼び捨てに…!

 

そこに秀子がアトリエを訪ねに来た。
克子に代わって福子が対応するが、
秀子は
「つまらない先生のときは退屈だけど。忠彦先生は大好き」
と言っていて、ドキッ!

福子が忠彦さんには家族がいますと反論するも
「芸術家は家族なんてものに縛られちゃダメよ」
と秀子は全然動じず。
福子も圧倒されてしまう。

忠彦さんが、
たーぶーらーかーさーれーるーーーっ!^
と克子も福子も動揺。

 

福子が白薔薇に向かうと、妊婦健診帰りのタカと鈴が来ていた。
タカと鈴はモデル秀子の件は、
「もうどうでもいい」
克子が一人ムキになっているだけだと。

それよりも、鈴は福子の方が心配。
ラーメン作りは、
「もうやめた方がいいんじゃない?」
「そんなこといつまでもやってどうするの!?」
と、相変わらず。

 

福子が帰宅すると、
萬平は普通に作った麺をスープエキスに浸して味をしみ込ませる方法を試すところ。

とりあえず10分間浸す。
その後、湯きりちゃっちゃをして
麺をどんぶりに移し、お湯を掛けてみた。
…しかし、麺がふやけてコシもなにもあったもんじゃない!
しかも味も濃すぎる。

「失敗だよ!」
萬平は脱力。

ところが、福子は
「ということは、一歩進んだということですね!」
「ねっ!!」
「さ、次を考えましょう!萬平さん!!!」
といっさい動ぜず萬平を叱咤激励!!!

 

 

 

『まんぷく』第104( 2月 4日)感想

 

 

なかなか進まないラーメン作り。
進まないどころか段々何をやればいいか分からなくなりつつあって…
いやいやホント、大変!

凡人だったら鈴さんの言う通り、もうやめたら?ってなりますよねえ。
それまでの世の中にそんなもの存在しなくて、想像もつかないんだから。

「あったらいいな♪」
と思うけど、そりゃやっぱりムリなんだね~。
で終わっちゃうと思う。

実際に萬平さんがそうなりかけていますが
そこで福ちゃんが超ポジティブシンキング!
その方法がダメって分かったってこと自体が一歩進んだんだ!って。
「さ!次を考えましょう!」
ってお尻を叩く!
これ、ポジティブって言うより、福ちゃんの方がトンチキかも(笑)
スイッチ入ると福ちゃんこそまっしぐら!爆

いい夫婦のコンビネーションだなあ!
インスタントラーメン開発成功は
福ちゃんの叱咤激励こそにありですね!

 

やっている本人よりも、伴走者の方が容赦なくなるパターンってありますよね。
ナナコロビヤオキもちょっとそういうとこあります。
萬平さんの発明につきあうまでの度量があるかは自信がないけど。

子供のお稽古事とか、受験勉強とか、
パパの趣味とか、パパのやりかけのDIYとかレベルですが。

ナナコロビヤオキは一緒につきあってる、サポートに徹してる分、
こっちの方が気分がノリノリになっちゃってることが多々あって、
本人が弱音を吐こうとしたり、飽きて途中で投げ出そうとすると
有無を言わせず
「やるぞー!」
と突き進ませるところがあります。
「やめる」
と言わせない空気感を持って強引にやらせちゃうとこある。

「てめー自分でやるって言っただろ!そう言われてこっちはやる気になってるんだから、
やれよ! いいなっ!!!」
って励ますよりは、圧を掛けていると言う方がピッタリですがね…ワタクシの場合は。

でも今日の福ちゃんの中にも、
どっちかというと、そういうものを感じて
なんだか面白ろかったわー!

ヨレヨレになっている萬平さんを「よしよし、いい子いい子」してあげてるんじゃなくて
「やるって言ったのはお前だぞ!やれ!」
みたいな叱咤激励。
萬平さん、「やめる」とは言えない状況に追い込まれてた~(笑)

確かにこう、行き詰まり掛けてるときって、
そばに居るけど当事者ではないひとが、
半分鈍感気味にこう励ましてくれるって…
実は、大事よね!

 

ところで克子姉さんと忠彦さんは険悪ムードに。
忠彦さんなら全然大丈夫だと安心しきってたけど
「秀子」って呼び捨てにしていた…!

どのタイミングで、いつのまに呼び捨てになった!?

そして壇蜜がこういう役やると、
不思議と不快感はないまま、
心がざわつくー。
壇蜜って、こういう役回り第一人者ですねえ。
予告によるといきなり踊りだしちゃったり
「パッション」とか言っちゃってましたが、どうなるか。

 

タカちゃんは妊婦検診受けて、順調と聞いたら神部君へのイライラも止まり
鈴さんも、克子姉のモデル騒ぎは放っておくと。
鈴さん、それよりも福ちゃんが心配って相変わらずのグチ全開でしたが、
心配ならまた手伝ってあげて~。
そして赤津を連れて来て~(しつこくてすみません)。

 

麺づくりがなかなか進まない、
ストーリーが進まないってご意見もあるようですが、
確かにそうなのかもしれないけど、
収監されていたときより停滞感は感じないなあと
ナナコロビヤオキとしては楽しく見ています。

それは、福ちゃんが萬平さんをお手伝いしながら取り組んでいる姿が
微笑ましくて見ていて楽しいことと、
その進まない感で、萬平さんの開発の苦しみをまんま共有している感じがして
なんだかとても共感できるから。
だからドラマ的にはそう退屈に思わないのですよね。不思議と。

 

それと合い間に挟まれる白薔薇マスターの夫婦漫才も楽しいし。

そしてそして、壇蜜が気になるしでね…!!!

こう退屈しないのも
登場人物のキャラ設定がしっかりできてるのと、
役者の皆さまの表現力の賜物かと。
だからおかげ様で安心して見ていられます。

 

昨日、次男が「おやつ食べる―」と、
いきなりチキラーを作り出したのですが
家族でできあがったラーメンを見て、
一口ずつ味見させてもらって
「ホントにラーメンになってるよ」
「味出てるよ~」
「美味しいよぉ!」
当時の萬平さん周りの人々と同じ立ち位置の気持ちになっちゃって
その偉大さを噛みしめて
あらためて感動してしまいました。

あんなに苦労して、何度も何度も試作した末にできあがったんだねって。
これができて初めて皆に食べてもらって
「本当にできてる!美味しい!」
となった日には
もう泣けただろうねえ!って。

親戚縁者、関係する人たちみーんな
できあがったラーメン食べながら
号泣しただろうねえ~と
家族でウルウルしちゃいましたよ。

まだ最終回じゃないので先走り家族総出でウルウル…。

未来の我々からも、萬平さんに
「大丈夫!ちゃんと近づいてるから頑張って―!」
と声掛けてあげたくなります!