NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第98(第18週) 「完成は、もうすぐ!?」 リヤカーを引く萬平さんを「おちぶれた」と冷ややかな目で見る商店街の人々

『まんぷく』第98回( 1月28日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

 

萬平は、元塩軍団の岡と森本の手を借りて裏庭に即席ラーメンの研究所を作った。

神部は岡と森本が研究所作りを手伝ったと聞いてヤキモキ。
自分も萬平を手伝いに行きたくてソワソワだが、鈴に釘を刺される。
萬平の名を聞くと落ち着かない神部にタカは少々不機嫌。

 

一方、萬平はリヤカーを引いて商店街で調理器具や食材など必要な物を買い出し。
その様子を見て商店街の人たちは、落ちぶれたものだと冷ややかな目で見ている。

研究所の建設とラーメン作りの道具の購入で、萬平は退職金を半分使いきる。
福子もさすがに不安に思うが、頑張ろうと自分を奮い立たせた。

 

萬平は、まずはラーメンのスープ作りから取りかかった。

鈴が立花家を訪れたが、いつの間にかできたほったて小屋で
萬平が寸胴鍋に鶏ガラを入れて煮込む姿を目撃し愕然。
声も掛けられずに香田家に戻って来た。
「信用組合でパリッと背広を着て理事長をやってた萬平さんがラーメン屋のおやじに!」
とショックを隠せない…。

 

神部は鈴の話を聞いて、いてもたってもいられなくなり萬平の様子を見に行く。
すると萬平は神部が来たことにも気づかず研究所でスープ作りに没頭。
福子は
「あんな顔をした萬平さん久しぶりに見た」
「萬平さんは新しいラーメン作りに命を掛けてるんです」
と言い、二人で萬平を静かに見守っていた。

 

翌日は、克子も揃って萬丙の研究所を訪れた。
さっそく萬平は仕上がったスープの味見を皆に依頼。
萬平が試作したスープは
鶏ガラをだしにして生姜で臭みを取り、
醤油とみりんで味を調えたもの。

 

萬平は
「自分が作ったラーメンを日本中の人に食べてもらいたい。
ですからここにいる全員が美味しいと言わなければ、スープは作りなおします。
遠慮はいりません。
まずいなら、まずいとハッキリとおっしゃってください!
もちろん美味しいなら美味しいと」
緊張の面持ちの中、皆で試食開始!

 

 

『まんぷく』第98回( 1月28日)感想

 

 

 

この土日は、
金曜日の源ちゃん幸ちゃんがいじめられてる件、
それに対する福ちゃん達の対応について、
SNSでは賛否両論、意見がまっぷたつに分かれて大変な様子でしたね~。

昭和の親の対応なんてあんなもんだ、いやそうじゃないという議論に始まり、
源ちゃんと幸ちゃんは「いじめ」と名詞では言わず
「いじめられる」と動詞だったということから
現代のいじめとは質が違う、違わないの論議にも広がり…。

ナナコロビヤオキとしましては、
昭和がどうとか、「いじめ」が名詞かどうかということよりも、
シンプルに、福ちゃんのフォローを入れて欲しかったの。
福ちゃんが源ちゃん幸ちゃんに「堂々としてなさい」って言った後、
そうは言っても、二人が心配で仕方無い様子が少しだけ見たかった。
福ちゃんがそっと二人を見守る姿を差し込んでくれたら、
それだけでよかったんだよぉ~と。
それだけのこと。
あのいじめられて泣いて帰って来て終わった次の日の土曜日、
源ちゃん幸ちゃんの悩みはすっかり忘れた様子で笑顔でラーメン♪
一色だったから…
そこがしっくりこなかっただけです。

 

で、今日は萬平さんがリヤカー引いて道具を買い揃えたり、
その行きがけに福ちゃんをリヤカーに乗せて、
商店街の人々に「おちぶれた~」と冷ややかな目で見られてましたが…

実はこのシーンやったあとに
源ちゃんと幸ちゃんが「いじめられてる!」ってなれば、
それならしっくり言ったかなあ~
とも、今日見ていて思いました。

商店街での噂が広がって、
学校で源ちゃん、幸ちゃんが
「カッコ悪い」、「おちぶれた」って言われて
二人がケンカして泣いて帰ってきて、
その流れで福ちゃんの
「ラーメン屋で何が悪いの!?お父さんはこれからすごいもの作るんだよ!」
ってなれば、
見ているこっちは
「そーだ!そーだ!気にするなー!頑張れ―!」
って素直にエールを送れた気がする…。
実際にお父さんが頑張ってる姿が具体的に見えてるワケだしね。

…シーンの順番って難しいものですねー。

 

今日は
予告にあった通り、岡さんと森本さんが!
研究所の小屋を作るの手伝いに来てくれてましたー!
久々に会えて嬉しかったよぉ!
二人ともエライ小奇麗になっちゃってねえ…涙
イヤ、俳優さんなんだから当然か。

今後、もっと沢山出てくれるようになるかな?
神部君と一緒にラーメン作り手伝って~!
楽しみにしてるー。
しかし、小さいとはいえ、あの研究所の小屋、
素人が作ったとは思えない立派なものだったわ!
ガラス戸もあって…。

カップラーメンミュージアムに再現されたものがあるそうですが
実際もあんな窓とかあったのだろうか?
今度見に行ってみよう…。

 

神部君はタカちゃんが妊婦で大変だから会社からまっすぐ帰れ、
萬平さんの手伝いNGと
鈴さんにくぎを刺されていますが
岡さんと森本さんが行ったと聞いてやきもきしていました。
それを見てタカちゃんは不機嫌…。

うーん…タカちゃん、
初めての妊娠でつわりも辛くて不安なのかもしれないけど…
神部君のこと、ちょっとは行かせてあげても良くないかい?

夫婦二人暮らしならともかく
妊婦経験者であり母である克子さんと、鈴さんもいるから、安心だし。
むしろ男の神部君が、ベタで張り付いてても
気が効いたことも何もできないし、邪魔なだけかも…(笑)
週に何回かは萬平さんのところに行ってもいいんじゃないかと思っちゃうなあ。
皆さんで少し話し合って見たらどうかと思いましたが。

…まあ…でもね、コレ
妊婦なんだから一緒にいて!というよりも、
神部ワンコの萬平さんへの異常な忠犬ぶりに
タカちゃんは嫌な予感、
ただならぬものを感じているってことかもだけどね…。

おっさんずラブ、朝ドラでもありなんだ!?

 

萬平さんのラーメン作る姿に驚愕し、
嘆く鈴さんの妄想も面白かったわー!
当時の屋台の人って、
失業したり、身寄りが無かったり、
いろいろと事情のある方がやっていることが多かったみたいですね。

だから鈴さんみたいな当時の一般庶民は、
屋台の店主を差別っぽくも見ていた。
そういう感覚からすると、
屋台のラーメン屋やるかも!?ってなったら
「なんてみっともない!」
「おちぶれた!」
とパニックになるのも当然ね。

しかもラーメン作る=屋台のラーメン屋ってなっちゃう感覚が、
いかにも当時で。
食品を工業的に作るってこと自体も、思いもよらないから…。

そういった今との感覚の違いを味わえて面白いです。

 

で、萬平さんのスープをいよいよ皆で試す…!
というところで今日は終わり。
どうでしょうね?美味しいのか不味いのか…。
黒終わりでも白終わりでもなかったー。

たとえ美味しくても萬平さんは、
お料理は素人だからまだまだ改善の余地はあると思うよー。
鈴さんはじめとする女性陣も全員来ての試食だから
ここで皆で味のアイデアを出し合ったら楽しくなりそうだなあ~。

 

そうそう、神部わんこが研究所を覗きに来た時、
福ちゃんが
「萬平さんは新しいラーメン作りに命をかけているんです」
って扉の外から萬平さんを静かに見つめていましたが、
その表情は素敵でした。
一途に信じる妻って美しいなあと感動。
安藤サクラさんさすがですー。

…って感じに、
源ちゃん幸ちゃんを、いろいろな思いを抱えながら
福ちゃんが見守る福ちゃんの母としての姿を見たかったのよぉ。
ただ、それだけー。
しつこくてすみませんが。

 

明日の結果を楽しみにしますー。