NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第92回(第17週) 「ラーメンだ!福子!」 賑やかなお正月

『まんぷく』第92回(  1月21日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

昭和33年元旦。
福子達は、小さな借家で新年を迎えた。
昨年までのお正月は来客も多く豪勢なごちそうを囲んで賑やかなものだったが、
今年はそれとは対照的な、質素なお正月。

しかし家族水入らずで、畑を作ったり、
萬平お手製の福笑いをしたりと楽しく過ごしていた。

 

真一が年始の挨拶に訪れる。

真一は萬平に退職金を持ってきた。
真一は信用組合で専務理事を引き続き勤めているが、
新理事長に掛け合い萬平に退職金を出すよう進言。
すると新理事長は快諾したと言う。

退職金の金額は5万円。
これを新しいことを始めるため資金にして欲しいと真一は伝えた。

 

そこに敏子が年賀のカステラとお年玉を持って年始の挨拶に。
そしてさらに世良がウイスキーを持って現れた。

世良は、これまで幻灯機に始まり、ダネイホンを開発してきた萬平が
これからまた何をを発明するか楽しみでたまらない。
面白い商品ができたら俺が売りまくってやると宣言。

 

そこへ、お正月で家族勢ぞろいしていた克子たちが、
家族全員でおせちとお年玉を持ってやってきた。

鈴は、「源と幸に会いに来ただけ」としらっとしていたが、
実はこれは鈴の提案だった。
鈴は文句ばかり言うが実は福子のことが心配でたまらないのだ。

 

今年は寂しいお正月になると思っていたら、賑やかなお正月となった。
めでたし、めでたし。

 

 

『まんぷく』第92回(  1月21日)感想

 

 

狭いながらでも皆が来てくれて楽しい楽しいお正月になりました。
…それは、それはハッピーでよかった…。

でもこれって、やっぱ1月4日放映分にすりゃよかったんじゃない!?
松の内をちょうど過ぎたこのタイミングでやられても…

ちょうどすっかりお正月気分が抜けて日常に戻ってきているところなので、
なんでこういう気分に引き戻す??と…。
タイミング逸してるよぉ!!

萬平さん全てを失っちゃったけど、これからに希望がある感じでしょ?
そして家族や気の合う仲間達と過ごせるお正月なんて、何より楽しい最高のものなんだから。
これぞ正月にふさわしかったぞ!

こういう皆の心が通い合って楽しい姿を、お正月の一発目に見たかったなあ~。
あんな成金セレブ生活よりもね…。

 

真一さん、信用組合にそのまま残っていたのね。
今回は萬平さんお巻き添え食わずによかったわ。

真一さんが退職金を渡してくれた時のコメントで、
萬平さんが自己資産を投じて犠牲になってくれたおかげで…と言ってましたが、
あらまあ、そうだったの!?

ナナコロビヤオキは、
あれはただの萬平さんの個人の思い入れで
織田島製作所の融資は取りたいって気持ちから、
織田島製作所のためだけに私財を投じたんだと思ってたんだけど…。
いつのまにか、信用組合のためになってるな…。
私の理解が違ったのかしら…???

ちなみに、そんなことを言い出しちゃったら
池田信用組合、梅田銀行に経営権が渡ったところで、
一旦貸しはがしストップだったんじゃない?
だから、福ちゃん達の自宅差し押さえも一旦見送られたってことにはならないか…とも…。
掘り出すと良く分らない矛盾点が出てくる…
誰かお金に詳しい方に教えてもらいたいわ。
ってか、そこらへんの状況説明がドラマ内であいまいだったってことよね。

ま、いいや。

 

「お年玉、貯金箱に入れておきなさい」
「何でもためすぎもようないぞ!」
あさイチで華丸さんもそう言ってましたけど、
こういうお年玉につきもののやりとり、確かに懐かしいなあ。

でもウチ、お客様が居る前で貯金箱に入れるのは失礼と言われたよ…。
神棚とかに置いていた気がするよ。

世良は、からかいながらも期待してるって。
ありがたいよね、こういう人…涙。
皆が押し掛けてきたら、
「こんな狭い家に皆で来んでもええやないか!」
なんて憎まれ口叩きながらも、
ちゃぶ台もう一つ出してきてくれたり、
お酒出してきてくれたり…
よく気が利くわ~心強い!さすが!

世良さんって、こういう気遣いでのし上がって来たのよねえ。
そして実は優しくてねえー。
ナナコロビヤオキの中で再び世良の株上がりまくり。

…しかし、世良さん、世良さん、世良商事の世良社長!
君こそ、この家に元旦から入り浸りでいいんですか?
世良さんこそ、社長として年始挨拶の客を迎え入れたり、
自宅は、それこそ賑やかなんじゃあ!?

…ま、いいや。
メインキャストだからね。
世良さんいなかったら明るくならないしね。

最近ドラマのトーンを面白おかしくするのを、
すっかり世良頼みにしているのも少々気になるけど
…まあ、いいや。

 

そして言い出しちゃったらキリが無いけど…
そんなに淋しいお正月なんじゃあって心配しているなら、
克子姉さん、福ちゃん達を自宅に呼んでお祝いしないかしら???

または、おせち料理を年末届けてあげるとか!?
あれだけ密接な親戚づきあいしてるんだからさぁ。
ここまで知らんふりっていうのもねえ…。

あの引っ越してきた借家で全員集合させたいんだろうけど、
それにしてもなあと。

 

そして鈴さんも、正月早々の相変わらずの鈴さん節でしたが…
ちょっと今日はしつこいなあと。
「ひ孫は?」
「結婚は?」
って、世の中的にもあるあるだけど…
そのネタも飽きつつあるってことかなあ。
しつこすぎて可愛く感じられなかったー。

しかも、福子達のことを、おめでたいお正月なのにそんな話題するなって、
まるで忌み事みたいな扱いで言うのはちょっと違うんじゃない?
酷くないか?と。

鈴さんの嫌味ネタやりたかったんだろうけど、さすがに笑えず。

鈴さんは確かに、福ちゃん達の失敗にショックを受けてたでしょう。
自宅を担保にしちゃったのも不服だったんでしょうけど、
母として、そういう言い方までするかなあ。
自分自身は克子姉さんの家に行って無害なんだし…。

福ちゃんの家に訪ねに来た時の鈴さんの
「源と幸に会いに来ただけよ」
って拗ねたような言い方も…
なんでそんな感じに福ちゃんに怒っている??
なんか、深刻にケンカになった!?
いつケンカした!?
っと解せなかった。
鈴さんが拗ねてる意味がよく理解できませんでした。

そんな状況で克子姉さんのセリフでいきなり、
「福子の家に皆でおせちを持って行こうと提案したのはお母さんなのよ」
って言われても…
別に解決にはならないなあと。

そんなのでは許されないほど鈴さんの嫌味はキツかったし
なんでいつまでも怒ってるのかもよく分らなかったのー。

 

この鈴さんの描写、
わざわざあんなに嫌味連発させる必要なかったんじゃないの?
香田家でおせち囲んでるときに、
鈴さんが何かに着けて「福子が心配」ってなってた方がよかったんじゃないの?
この前、克子姉さんちで初めて食卓囲んだ時みたいに
相変わらず凹んだままってことで。

で、忠彦さんが
「お正月早々溜息ばかりでは縁起悪いですよー」
って言ったり
「福子の前ではあんなに嫌味ばかりだったくせに」
とか克子姉さんが突っ込んだりって
そんな合いの手を挟むやり方の方が、
会話劇も面白みが出るし、
鈴さんの憎めないキャラの味が出たんじゃないかなあって。

 

要するに、描き方が全体的に雑になってきてる…???

まあ、お正月だから、いいや。

とにかく、ちょっと(いやかなり)タイミング外してるけど
お正月でここから始動。
心機一転、今週はラーメンに向かうだろう~ということで
持ち直すことを一応楽しみにしておきます。