NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第71回(第12週)「絶対何とかなるから!」 三田村会長が入院!

『まんぷく』第71回( 12月21日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

東京財務局の差し押さえを逃れるために立花栄養食品を畳み、
ダネイホンの工場と製造権を販売することを決断。
買い取り先を相談しようと福子は三田村会長に電話するが、
三田村会長は病気で入院していた。

 

福子は東を伴って三田村を訪ねる。
そこには世良もいた。

 

三田村会長は福子と世良に席を外してもらい
東弁護士と二人で会話。

三田村会長はどのようにして会社を手放すことを萬平に納得させたかを東弁護士に尋ねた。
東弁護士は、
自分の妹がダネイホンに救われたこと、
ダネイホンの商品だけは無くしてはならないと強く思っていること、
萬平はさらに新たなものを開発する能力があると信じていることを話し
国とケンカをするためには思い切った方法を取るしかない、
自分としては、会社を畳むことが現時点では最善の策だと力説した。
「君はええ弁護士になるな」
と三田村会長。
三田村会長はダネイホンを引き受けてくれそうな3つの会社を紹介してくれた。
そして
「これが最後の仕事になりそうや」
とつぶやいた。

 

待合室にいる福子と世良。
福子は世良から三田村会長が癌で余命三カ月であることを聞く。
「つらいことばっかり」
と涙が止まらない福子に世良は
「三田村さんは泣いてへんぞ」
「それどころか福ちゃんをきっと助けてくれるはずや」
「僕かて、できることはやったる」
「福ちゃんの周りにはぎょうさん仲間がおるんや」
「泣いてる場合ちゃうぞ!福ちゃん!」
と福子を力強く励ました。

 

『まんぷく』第71( 12月21日)感想

 

昨日の福ちゃんの海辺のシーンも泣けましたが、
それよりも今日の方がナナコロビヤオキとしては号泣!

 

昨日は重い~辛い~がメインになっちゃって苦し過ぎたので、
今日は見るの大丈夫かなあと心配だったけど、
冒頭は、香田家のシーンに癒され、
気持ちをほぐしてもらったところで、
東弁護士のまっすぐで真摯な姿勢に感銘を受け
三田村会長の懐の大きさに安心し
そして世良の励ましの言葉に…号泣!!!!

 

福ちゃん、三田村会長に会社を畳むことを言い忘れてた!大ポカ!!
まあ、一人子持ちの妊婦なのに、
こんなことが次から次へと起こって余裕ないんだろうけど…気をつけないと!
真一さんに言われてハッとしてました~。

真一さんに福ちゃんがこれまで三田村会長にお世話になった経緯を話していましたが、
それを聞きながら、
あー真一さんがせっかく来てくれたのに、
三田村会長に一度も会えないまま終わっちゃうのねえ~と淋しくなりました。
三田村会長と真一さんが絡んで仕事をする場面も見たかったなあって。
真一さんのスマートなお仕事ぶりも拝見したかったわ。
ダネイホンで会社が育っていく様子が見られなかったのは残念要素ですね。

ところで福ちゃん、安藤サクラ
手がデカくない?それとも顔が小さい!?
福ちゃん、三田村会長に言うの忘れててあーーーー!って顔を覆いますが
手で覆うと顔がスッポリ入ってしまも指が余ってる!!
ついこの前から気になってるけど、
今日真正面だったから、すごいなあーっとまじまじ見てしまったわ(笑)。

 

で、今日のメインは三田村会長に福ちゃんが東弁護士を引きあわせる件。
福ちゃん、三田村会長、世良、東弁護士。
安藤サクラ、橋爪功、桐谷健太、菅田将暉。
この4人が出てくると、すごいねー!
皆の表現力、役になりきってる感じも素晴らしく、バチバチの火花を感じます。
すごい競演!
それぞれの演者としての思いまでその先に見えるようで…圧倒。
感動してしまいました。
浦ちゃんと鬼ちゃんなのにねえ~(笑)
あっちもいいけど、こっちはまた全然違っていい!!

 

特に東弁護士が自分の考えを三田村会長に述べるシーンでは、
菅田将暉、やっぱりすごいなあと!
彼の演技力、表現の豊かさからダレないもん。
そして東弁護士の萬平さんたちを救いたい!という気持ちもこっちに刺さってきてジーン…。

それを受ける三田村会長、橋爪功の演技にもジーン…。
「君は、エエ弁護士になりそうやな」
って…なんてカッコいいのぉ!?
男前なセリフー!
三田村会長、きちんと真実を見つめようとする人で、
若い能力ある人材を育成しようという志もある人。
気概のある方なのよねえと。

福ちゃんが東弁護士を引きあわせたときに、
まず東弁護士の言葉を聞いたときに、ちょっと考えて…
「福ちゃん!世良君とちょっと席外してくれへんかな」
というときのあの、
「福ちゃん!」
の一声がまた…!
優れた経営トップの才覚を、この「福ちゃん!」の語気だけで感じた~。

そして、東弁護士の話をうんうんと頷きながら聞いた後で、
「君はエエ弁護士になるなあ」とポツリ。
うんうんの頷きと、このポツリのセリフだけで、
三田村会長の貫録と、でもただ怖いわけじゃなく温かい志ある人だと全てが分かる。
橋爪功さんの演技圧巻!
そして、
「これが私の最後の仕事になるなあ」
って…涙涙。
えーー三田村会長も年内でさようなら!?
淋し過ぎるー。
塩軍団に三田村さんなんて…涙涙

 

世良もなんだかんだいってやっぱりいい人で。
憎めない。
セコイことするけど悪人じゃなくて、
なんだか愛されキャラなのよね。
今日みたいに励ましてくれたりするから、
セコイくても怒りきれない。

三田村会長を気遣って足繁く見舞いに来ている様子だったしね。
会社が大変になっちゃったことを報告し忘れる福ちゃんなんかより
ずっと気が効くわ!爆

本当にズルイ男だったら引退して病気になっている人のところにはもう来ないもんね。
世良は、ただのゴマすりじゃなくて恩を忘れない、情に厚い男でもあるのよ…。
そういうところが、三田村会長も可愛いんだろうなあ。
だから、ついちっぽけなことするけどまっすぐ育ててあげないとなぁ~と
三田村会長はむげにはできなかったんだろうとも察せられます。

 

福ちゃん、これまでいろいろある上に、三田村会長が余命わずかと聞いて泣き崩れますが、
そうだよね、自分たちのことでも既に絶望的なのに
さらなる不幸のダメ押し!
一生懸命頑張って平常心保ってきたのに、
心が折れちゃう気持ち分かるー。
安藤サクラ、ホント、ボロ泣きで演技越えてるわ!
福ちゃんが
「んーーーーー!」
って声にならない声を出して泣く姿に
こっちも貰い泣きでウルウルでした。

 

そしてとどめに世良の力強い励ましの言葉に涙腺崩壊!

ナナコロビヤオキは世良は前から嫌いではなかったけど、
世良に泣かされるとまでは思っていなかったぁ~!!!爆
「三田村さんは泣いてないぞ!」
と泣いてる福ちゃんに言うセリフがまず心に刺さり、
そして続く福ちゃんに向けての言葉に、
福ちゃんと同様涙が止まらなくなったーーーっっ!

世良、窮地に立ってるときは絶対に見捨てない人なのよね。
景気のいいときはちょろまかそうとするけど(笑)
弱い者にはやさしいのよね。
「できることはやったる」
っていう世良の言葉が心強くてねえ~。

そして、
「泣いてる場合ちゃうぞ!福ちゃん!」
という言葉に、世良のこれまでの人生、どうやってここまで這い上がって来たのか、
戦後闇市で生き抜いてきた世良の姿もよぎり、
世良の生き様を痛感する言葉でありました…!!!

やっぱり私は世良が好き。

 

ちなみに、福ちゃんたち、三田村会長に1万円プラスして投資金返してたね。
前作の誰かさんと違ってやりっ放しにしないので安心して見られます。
しかも世良がビックリしてたけど世良にはピンはね料を返してもらったという解釈で。
そこ最終的には対等な関係を持てていることにも安心しました。

 

ハセヒロとイッセー尾形とのシーンは、
イッセー尾形ってさすが、なんだかジワジワ引きこまれる演技で…
これからどんな二人の競演が見られるのか気になってきました。

イッセー尾形演じる剛田さんの職業が人相見っていうのが、
なんで急にまた?と
まだ自分の中でしっくり来てないけど、
これがつながって行くものなのか、見て見ようかと思います。