NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第70回(第12週)「絶対何とかなるから!」 立花栄養食品は解散!

『まんぷく』第70回( 12月20日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

東京支社をたたみ7万円を調達。
しかしさらに東京財務局から10万円の追徴課税が!

福子は東弁護士に相談。
東弁護士と萬平は、明らかに不当な課税のため支払う必要はないと考えるが、
しかしそのままでいると泉大津の会社も工場も全て丸ごと差し押さえられてしまう可能性が。

そこで、東弁護士は東京財務局に対抗する秘策を提案。
それは立花栄養食品の解散。
しかし、萬平には到底受け入れることではない。
萬平は激怒し、どうせ他人事だ簡単に言うなと東を責めた。

すると東はこの仕事を引き受けた理由を語り始めた。
東が戦争から戻ってくると、妹は妊娠中で死にかけていたが、
ダネイホンのおかげで妹は回復した。
ダネイホンが無かったら妹も姪っ子も今はこの世にいなかった。
ダネイホンには感謝している。
そんなダネイホンの会社が窮地に立たされるとは自分も悔しくてならない。
そして、このままでは会社の存続はもちろんダネイホンも消滅してしまう可能性もある。
ダネイホンの存在を失くすことだけは何としても避けたいのだと。

そのためには立花栄養食品を一旦解散するしかない。
そしてダネイホンの製造権を売却すれば萬平の元にまとまった金額が入る。
その資金で次に備えて欲しい。
この方法が最善の策だと思う。
僕を信じて欲しいと東は必死で訴えた。

東弁護士の話を聞いた萬平は納得し
「あなたを信じます」
と立花栄養食品解散を承諾。

東弁護士から電話で立花栄養食品を解散するという決断を伝えられた福子。
福子は萬平が決断したのならと涙ながらに全てを受け入れた。

 

『まんぷく』第70( 12月20日)感想

 

うん…キツイ。辛い。
ちょっと朝には重すぎるー!

安藤百福さんが何度も収監されるのは史実だし、
戦後GHQがこのような威圧的なことをしていたという事実もこのドラマで初めて知りました。戦後日本の、これまで描かれてなかった真実に真摯に向き合っているのは分かります。
GHQは終戦後の混乱を鎮めるという大義名分を掲げながら、同時に復興しよう、伸びようという新たなエネルギーに圧掛けてたんだ、知らなかった。なるほどって。

それを描くこと自体は評価しますが、
手榴弾の後すぐまた収監されて、7万円の罰金。
さらに10万円って。
…やっぱりしつこすぎ。
朝ドラには重過ぎるなあ。
見ていて辛いー!
心が痛いー!!!

菅田さんをもってしても、
ハセヒロをもってしても、
見てて辛いのー。

あさイチで華丸さんも
「長いー」「まだあ?」みたいに言い出したもんね…。

内容が重い上に
同じパターンでしかも“負”のリピートだから。
見ている側も「またあ?」と消耗がハンパなく。

 

やっぱりこの前も言いましたが、
百福さん、何度も収監されたことが事実だとしても
ドラマは飽くまでも「事実を元にしたフィクション」ってことで
手榴弾と脱税で逮捕のくだりはまとめた方がよかったんじゃないかしら?
安藤百福さんのリアル人生は凄すぎる!ってことで、
事実は小説より奇なりですー奇なり過ぎですーっ!!ってことで
それはそれにして…(笑)

 

福田さんHIROとか犯罪ものよく手掛けてるから、獄中シーン得意だから?

 

監獄のシーンをまとめちゃって、
その余った分はダネイホンを改良していく様子とか、
大阪で認知されて行く様子とか、
立花栄養食品が会社として成長していく様を見たかったなぁ…。
そして塩メンたちが仕事を通して絆が深まる様子が見たかった…。
タカちゃん話だけじゃなくてね。

考えてみたらダネイホンが人気商品となっていく過程は
言葉で告げられるだけで描かれてないんだもんね。
大阪で病院に仕入れてもらえるようになっても、
こっちとしては不味いままのイメージだったしな。
それなのに東京で売り出されたらいきなり人気だったから…。

 

そして、今週は笑えるシーンが少な過ぎて笑いたいのに笑えず。

イッセー尾形は占い師でした!
動揺しつつ自分の今後を占ってと言っちゃう萬平さん。
奇しくも鈴さんとそっくりで…。

これ笑わかそうとしてるんだろうけど、
辛すぎて笑えないのー。

しかも占いなんて、
脈絡も無く何の解決にもならない案件出されても
はぁぁ~って溜息ついちゃって、一層憂鬱になるだけ…。
イッセー尾形をしても笑えず。
そしてイッセー尾形のおかげで、
なぜか不思議と塀の中が塀の外より楽しげ…。
…ムダに楽しげで
一層救われない気分になったーーーーっっ!!

福ちゃん、萬平さんの意向を聞き入れました。
福ちゃんの涙が、また辛すぎて…。
安藤さんの演技、もう演技を越えてるね…。

でも…
ナナコロビヤオキは前々から福ちゃんのことは静のヒロイン、
萬平さんと対照、月のような存在と認識していますが、
それにしても今日は動きや主張がなく存在感が薄くて残念。
このまま埋没してしまう危険性ありかも??
それは演技ではなく脚本で。
萬平さんをよりアクティブに事件満載で描く分、
福ちゃんはどんどん受け役でしか無くなるかもな不安が…。

それにしてもいつもニコニコ優しかったという実際の百福さんの奥さん。
こりゃ相当きつかっただろうなあと思い知りました。
よく乗り越えましたよね。

 

立花栄養食品の解散はもう免れなさそうですね。
昨日予感したとおり、塩軍団は年内で解散か…涙
辛い別れ方で正月を迎えることになるのね~。

塩軍団、ドラマの途中で別れることにはなると、当然覚悟していましたが、
会社が成長していき彼らが巣立っていくという形でのお別れになると思っていました。
それが、こんな辛い形での別れになるなんて…!
まだまだ考えが甘かったわ…涙涙涙

お正月休みに入る前に、少し明るい未来も見せてもらいたいなあと思ってしまいます…。