NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第63回(第11週)「萬平印のダネイホン!」 東京行きの社員に夜学に通わせようと提案し、神部を優しく気遣う福ちゃんグッジョブ!

『まんぷく』第63回( 12月12日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

昭和22年年末。
東京支社を作ろうと決意した萬平は真一、世良とともに早速東京に向かった。
品川に事務所と社員寮として手頃な物件をそれぞれ見つけてきた。

東京には真一が営業本部長として出向することに。
社員には若手社員を選ぼうと福子は提案。
利益が出たら奨学金を出し、
戦時中まともに教育を受けられなかった彼らを
夜学に通わせてあげようという考えだ。

若手社員の世話役として神部が抜擢。
しかしタカと結婚の約束をしている神部は
東京行きと聞いてひどく落ち込む。

 

そんな神部の様子に気付き神部を気遣う福子。
タカと結婚の約束をしているなら、
タカを養えるくらいお給料を貰えるようになっていないと。
赤ちゃんが生まれたら一層しっかりしないといけないし。
そのためには会社を支える優秀な社員として成長して欲しいと
福子は励ました。

そしてタカはまだ学生。
卒業して結婚するまでまだ2年以上ある。
それまでタカのことも学業に専念させてあげてほしいとも話した。

福子の思いやりに溢れた言葉に神部は感謝しやる気を取り戻した。

 

ところがタカは神部の東京行きを聞いてショックを受け号泣。
神部は一日たりともタカのことを忘れないと必死に慰める。
指きりげんまんを針千本で無く3000本、いや一万本と増し増しでやると
簡単に機嫌が直った。

 

東京進出が間近に迫った2月、世良が東京進出には是非コレ!
と広告宣伝を提案。

レコードに広告宣伝を録音して全国の商店街に送れば、
初期費用はかかるが全国展開した時に毎度宣伝を打つよりはお得だと。

世良は宣伝コピーもすでに考案済み。
ナレーションには元電話交換士でフロント嬢でもあった福子を抜擢。

そして宣伝看板も既にデザイン済み。
看板のモデルには萬平を起用。

「萬平印のダネイホン」という宣伝文句と
萬平のポスターに福子たちは大いに盛り上がるが
萬平はポスター出演に断固反対!

 

 

『まんぷく』第63( 12月12日)感想

 

今日は面白いこと満載でした~。
前に進む話しはやっぱり楽しいですねえ!

 

福ちゃんは、ほらね!
きちんと社長の妻としてお仕事してるよー!

福ちゃんがお仕事してないって批判をよく見かけます。
昨日も見かけましたが結構ボロクソに言ってるのね。
でも…具体的に作業していることだけが仕事じゃないと思いますから。
まあ画像的には福ちゃんの仕事の場面が電話を取る画ばかりだったというのはありますが、
だからといって仕事を放棄している、ズルしてるとは感じられません。

皆が気持ちよく仕事ができるように配慮したり、
萬平さんの精神的支えになることこそが福ちゃんの女将としての仕事だと思うので。
萬平さんへのホメホメ呪文も、すごいけど大事とも思うよー。

これまでは皆の気持ちがバラバラになっているのに気付くのが遅いとか、
魚が妙に獲れることに気付かないとかあったけど…

でも今回はすぐに福ちゃん気付いたし、若手社員の学業のことも既に考えていました。
福ちゃんも成長していると言うことなのよぉ!

 

福ちゃんが若手社員を夜間学校に通わせようと提案するとは、さすが!
素敵なアイデア!
…でもこの考え、家計がどんなに大変でも福ちゃんたちを学校に行かせた
鈴さんの姿を見て育ったからよね。
ぶしむす、今日もトンチンカンで可愛かったけど、根本的な部分は子どものことを一番に考える、あったかいお母さんだからね。
そんなぶしむすの考えを福ちゃんは引き継いで…。
そして、そうまでして自分を女学校に行かせてくれた母への感謝の気持ちも溢れてる。

福ちゃん、普段鈴さんのことテキトーにあしらってるけど、福ちゃんの価値観やふるまいに鈴さんを感じられるの、母子の絆だなあと。

 

そして福ちゃん、神部君のことも、きちんと配慮してました。
社員って、大抜擢だと言われても異動と聞くとモヤモヤ不安もつきまとうものですよね。
自分の会社の位置付けってこの先どうなっちゃうの?と考えてしまうものでしょうし。

ましてや神部君の場合は、タカちゃんのことがあるからショックなのはもちろんだし。
さらに社長夫妻はタカちゃんの叔父叔母なんだから。
タカちゃんとつきあってることを反対されて追っ払われたか?
と勘ぐってしまうかも。
大阪帝大出の頭のいい神部君ならなおさら。

そこらへんのことを福ちゃんは一女性として、皆の母親役としていち早く察知して、
神部君を気遣い、優しく励ましてましたよね。
さりげにタカちゃんを大切にするようにと、たしなめつつ!
二人がつきあってるのに気付くのは遅かったけど、
福ちゃん、タカちゃんをきちんと守るという忠彦さんとの約束を忘れていなかったよ。

会社組織で仕事をするときって、ちょっとしたことだけど
こういったフォローがあるとないとじゃ全然違いますよね。
これがあるかないかで信頼関係のありなしも決まる。
そしてこういった細やかな配慮がないと、
どんどんブラック化して行ってしまうのよねえとも思います。

そう、お仕事するときって何よりコミュニケーションが大事!

現在の日本の会社のあり方、社員同士のコミュニケーションのあり方にも
何かメッセージを投げかけてくれているような気がしました。

しかし、萬平さんは牢屋にいたときに神部がタカちゃんのことを好きだってことに
やっと気付いたはずなのに…
神部君のショックには気付いてない様子!爆

自分が福ちゃんに恋しているときに、あんなに一途なハセヒロインだったのにさぁ。
そのトンチンカンぶりがいかにも萬平さんですがね。

 

タカちゃんは、まだやっぱり高校生なのよねえ!
神部さんと離れ離れになるとあんなに泣いちゃって。
すごい泣き演技―!

しかし、指きり針一万本で納得!!と、まだまだ単純な幼いタカちゃん。
神部君、一日たりと忘れないとか毎週手紙書くとか言っちゃって大丈夫?
針1万本OKなんて安請け合いしていいの!?

予告編によると。
東京でさっそく女の子と知り合って、なんだかありそうだしなあ!

タカちゃんも指きりだけで単純OKなレベルの少女だから
卒業する頃には「神部さんって誰?」くらいになっちゃいそうだけど…。

 

それよりも、この件で実は一番大変なのは忠彦さん!

安易にタカちゃんに結婚許したのを後悔して
…暗―い暗―い海の底のアンコウ?の絵を描いてたあ!爆

自分が描いたくせに、
アンコウの目に「何見てんねん!」って当たって…!

キャナメパパ、可笑しい!
忠彦さん、こんなに面白いキャラになろうとは!
もっと忠彦さんのシーン下さい…!

 

そして今日の鈴さんは、昨日に引き続きまたまた二人目催促発言。
でもその鈴さんに「分かっています」とキッパリと言い、
ニヤッと福ちゃんを見つめる萬平さん…。
キャー!
その萬平さんの目つきと鈴さんの視線に戸惑う福ちゃん。
キャー!キャー!!!

昨日のお布団での手つなぎと言い
久々の二人のラブラブに…なんだか萌!!!

安藤さんと、長谷川さんって、なんか…大人よね。

視線を絡ませるだけで、手をつなぐだけで…
いやらしくはないんだけど、むしろ爽やかなくらいなんだけど、
なんとも…セクシーなっ!!!

こっ、こっ、こんな妄想を掻き立てる夫婦って、
今までいたでしょうかーっっ!

もう朝からキャーーーーっと
もう鼻血ブーですっ!

 

東京進出に向けて、世良が宣伝広告のアイデアを持ちだしてきました!
やっぱり世良、こっち側についてくれるとこの人はなんと心強いことか!
そして一緒に仕事すると楽しい!
こういうエネルギッシュな人と一緒にするとワクワクする~。

「萬平印」とか思い着いちゃって…世良君、コピーライターとしても優秀じゃない!
萬平さんをいじりつつのポスターデザインもなかなかいいセンスだし。

ちなみに、宣伝のナレーション、福ちゃんよりも鈴さんの方がいいかも。笑
鈴さんの方が断然うまかったし、
松坂さん声も可愛いし。

ちなみに細かいけど鈴さんの
「娯楽の殿堂ってぇ?」
って世良のたとえにトンチンカンで答えるの、面白過ぎて笑えたー。
世良も昨日の「何の話しや?」に引き続き、
何言ってんの?な反応で。
鈴さんとのコンビも面白ろー!

こうやって会社の黎明期って希望がいっぱい、夢いっぱいで、
皆でワイワイ、アイデア出しながら作り上げていって…楽しいなあ~。

残念ながら現代の日本ではあまり見られそうにないよね…。
私たちが忘れつつあるひとコマなのかなあとも、切なくもなりました…。