NHK朝ドラ『まんぷく』第43回(第 8週)「新しい冒険!?」感想 鈴さん家出!

『まんぷく』第43回( 11月19日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

昭和22年春。
立花塩業では経営も軌道に乗り、塩軍団の塩作りの技術もすっかり板についてきた。
福子は臨月を迎えていた。

 

福子の体調は安定しているが、心配で仕方がない萬平は福子が家事をすることを一切禁止。
しかも赤津が10日前に階段から転げ落ち骨折したため、しわ寄せが全て鈴に来ることに。
鈴は風呂掃除や蒔割までもさせられるハメに。

 

一方で萬平は三田村会長からの出資金をどう活用しようか考えていた。
塩の買い取り価格には上限がある。
どんないい塩を作っても量を作らねば大きな利益にはならない、
それに三田村会長の出資金3万円を使うにはどうかと躊躇していた。
そると福子は、塩作りはたまたま鉄板があったから始めたことで
萬平がそもそもやりたかったことではない、新事業を考え始めるべきだと提案。
「世の中の役に立つ仕事がしたい。皆が喜ぶような仕事をしたい」
と萬平さんは前々から言っていたのを覚えていると。

「不安じゃないのか、福子は。別のことに手を出すのは、言ってみれば冒険だぞ」
と言う萬平に福子は
「見たいです!その萬平さんの冒険を私は見たいんです」
と一杯の笑顔で言った。

 

福子の言葉に、あらためて自分がやりたいことは何かを考え始めた萬平。
そこに家事でヘトヘト状態の鈴が、風呂を沸かすタイミングを確認しにやってきた。
しかし萬平の耳には鈴の言葉は一切に入らず。
ところが、そこに神部がやってきて仕事の件で話しかけると萬平は即返事。
「私を無視した!」
と鈴は憤慨。

しかし、神部も萬平も、萬平は仕事以外のことは耳に入らないから仕方が無いと平気な顔。

その上、神部が
「今日は仕事が早く終わりそうなので、お風呂は早めにお願いします。あと晩御飯も」
と平然と鈴に言い去っていったことに
「私は女中やありません―っ!」
と鈴はブチ切れ。

「私は武士の娘です」
と言い出した鈴さんに、萬平さんは
「それは何べんも聞きました」
と返し、鈴はイライラ
「信じてないの!?私の先祖をさかのぼれば源氏までいくの。私の先祖は源義経よ!」
という鈴さんに、萬平は
「そんなこと初めて聞いた!」
と大爆笑。
鈴は萬平の態度に完全に大激怒。

 

しかしそんな鈴の様子にピンとこない萬平。
そこに世良からの電話が入り会話は中断した。

世良は自分が投資した1,500円の活用法について聞いてきた。

萬平は立花塩業を拡大することはやめ、新しい冒険について考え中と伝えると
世良は、
「あかん!冒険はあかん!」
「僕の金やぞ。冒険しました。失敗しました。あの金なくなりましたでは済まないぞ」
と…。

福子はハナちゃんの家に行っていたが、
萬平は雨が降ってきたからと、お迎え。
しかし傘を一本しか持ってこなかったと相合傘をして帰る。
幸せ一杯、ラブラブの二人。

しかしその日の夕方、事件が起こった。
鈴が「私は出ていきます」という書き置きを残していなくなってしまった。

 

『まんぷく』第42回( 11月19日)感想

今日は鈴さんに同情よぉ!
鈴さんに全面的に味方しますっ!

ぶしむすに全面的に味方する日がくるなんて!
ビックリだけどぉ(笑)
始めの頃は、なんだか古臭い面倒くさいなあ~と、下手すると毒親かとも思った鈴さん、
それがだんだんと共感を覚えて、
今では鈴さん大好きになってきてました。

そして先週の土曜は、
鈴さんの福ちゃんをひたすら信じ、でも萬平さんをきちんと立て深々とお辞儀するその態度と心意気に完全リスペクトでひれ伏し涙しましたが…、
でも、主人公を通り越して鈴さんに完全味方になっちゃったよ!今日は。

一人の登場人物に対して抱く感情がこんなにクルクル変わるなんて!面白いー。
すごい!ブレないキャラだけど、その多面性、そして立ち位置によってこんなに印象が変わるんだぁという面白さ。
一人の人物の中にも善があり悪があるということに気付かせてくれます。

 

福ちゃん、萬平さん、赤ちゃんが生まれてくるのが楽しみで楽しみでしょうがないのは分かるけど、ちょっと鈴さん気遣ってあげなさいよぉ!

福ちゃん、立花塩業は忙しいんだから呑気にしている場合ではないわよ。
福ちゃん、萬平さんの言いつけを守って家事しないなら穴埋めを考えないと。
鈴さん一人ではムリよ。
鈴さん高齢なんだからね!

風呂掃除と蒔割りは塩軍団で当番制でやらせなさいよ!
塩軍団の家事協力を依頼してあげて。
ってか、鈴さんも指示していいのになあ。

 

…まあ鈴さんを、ふて腐らせるための攻めだろうけど、
ちょっとここまで鈴さんに丸投げってのは不自然&酷過ぎかなあ~。
もっと鈴さんをもっと労わってあげてよーと同情!

福ちゃんが一番最初に気付くべきなのになあとも思うわ。
福ちゃん、実はお母さんに全てを頼りきりの、甘え過ぎなのね?
やっぱり末娘。
福ちゃん、鈴さんはいつまでも強い存在ではないのよ!年取ってるのよ。
末娘であるナナコロビヤオキも、自分に置き換えてちょっと反省…。

 

鈴さんのイライラぶりに萬平さんも神部ワンコも全然気付かず、鈴さんが
「私は女中やありませんーー!」
ってなるの、
萬平さん始め、世の男性の家事の苦労にピンと来ない描写として、
あるある~!!!!

自分に重ね合わせて共感してちゃいました。
ナナコロビヤオキも、しょっちゅうこんな感じに夫や子どもたちにキレるのですごーくよく分かる(笑)
だから一層鈴さんに同情!

 

確かに男性って、というか子どもも含め家事の全てをこなしたことがない人って、
こうなりがちですよね。
家事って、お掃除しました、お洗濯しましたってそれぞれが独立じゃなくて、
ずーーーーっと綿々とつながった流れの中で次々とこなされているものなので。
だからタイミングも測らず、
どれだけ手間がかかるものかの配慮も無く
神部君みたいに平然と言われるとブチっとキレるの良く分るぅ~。

 

でも…!でもっっ!
源義経、受けるぅーーーっ!
そんなんだったら本気で家系図あるハズよねえ?
義経って結局子どもは残ってないんじゃない…???
兄頼朝に静御前との子ども、殺されちゃってない??

…ま、いいの。
今日は全面的に鈴さんの味方だから(笑)。

それよりも萬平さん、理系のKY気質で、家族もいないってことがよく表れてますが
こういう、プライドの高い年寄りの扱いがホンット分かってないなぁ!爆
噴き出しちゃう気持ちは分かるけど、
そこは頑張って笑いをこらえないとだよぉ…。

この萬平さんと鈴さんとのやりとり、
本来二人とも全然悪気ないし、
いい人なんだけど、
それぞれに自分の役割を誠実に頑張ってるだけなんだけど…
血がつながってないってだけで、
こういうすれ違い、笑い話ですまなくなっちゃうことってあるよなあとも
思い知りました。

血がつながってる間柄だったら、
「ぶしむす」を聞いてもハイハイで流せるし、言い返せるし。
萬平さんが聞く耳持たない感じも、
あーまたやってるよで放っといて終わりなのにね。
義理の親子って難しいわ…。

福ちゃん、二人の間に入るの大変だあ。

 

福ちゃんは、萬平さんに新事業に目を向けるように言いました。
福ちゃんなりに、先週の出来事を教訓に成長してきてますね。
ただただ萬平さんの後を着いて行くだけでなく、
俯瞰する立場で萬平さんの今後進むべく道をアドバイス。

それにしても、こんなカワイイ笑顔の福ちゃんに言われたら萬平さんもメロメロですよね。
福ちゃん、こうやって旦那を懐柔し、自分の思い通りにしていくつもりかあ。

世良も、可知谷も、萬平さんの周囲は悪魔が多い中、
福ちゃんはさながら天使のよう。
萬平さんに正しい道を示してくれる天使。
萬平さんにとって福ちゃんは地獄に舞い降りた天使なのねー。

世良も出てきましたね。
よかった!
こうやって縁が切れず、不思議な関係でつながっていくのが楽しみです。
最初に塩を売ったときにガメた分の1,500円なのに、
「投資金の話よ」
と、言い続けて…ホント、ねずみ男っぽくて面白いわ。
萬平さんの着かず離れずぶりの会話も面白い。
今後も度々世良が来てくれるんだとナナコロビヤオキは嬉しくなりました。

 

鈴さん、ふてくさって出て行っちゃったけど、
あさイチで華丸さんが言っていた通り、鈴さんすぐ見つかるでしょうね。
鈴さんが行ける範囲も限られてるし。
どうせ克子姉さんちあたり!(笑)