NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第57回(第10週)「私は武士の娘の娘!」 福ちゃん「萬平さんは絶対にそんなことしない!」英語が蘇った! 

『まんぷく』第57回( 12月 5日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

元陸軍の施設である立花塩業の物件を世良が紹介したと調べがつき、
GHQは世良も逮捕。
萬平たちが入っていた雑居房に入って来た。

萬平は連日取り調べ。
「萬平を捕まえるとは日本の損失だ!」
と言った世良の言葉に、ビンガム曹長は萬平の技術力を警戒。
兵器を開発しようと企てたのではと疑いをかける。

しかし、萬平は
「戦争で大勢の人が死にました。今でも栄養失調の人間が街に溢れている」
「そのような人たちを救わなければ」
「あなたたちとケンカしようなんて、そんなくだらないことを考えてる暇はない!」
と断固として認めず。

 

一方福子は三田村会長にも電話で相談。
しかしGHQは日本の法律は関係なく三田村会長でも萬平たちを救うことは難しいと言う。
ただ、いくらGHQでも無罪と分かれば軍事裁判にかけることはできない。
希望を捨てず、萬平たちの無罪が証明されることを信じて待とうと誓いあって電話を切った。

 

清香軒の三原夫妻とハナが訪ねに来た。
皆、新聞記事を見て心配して来てくれたのだ。
三原夫妻はラーメンを差し入れ。

手榴弾は見つかっても、爆破させてないのに…という福子。
しかし、三原夫妻は、若い男たちが手榴弾を海に投げていたのを目撃した客がいると…。

 

そこへGHQの車が。
塩軍団の高木たち手榴弾組3人も同行していた。
GHQは手榴弾組3人の証言を現場検証をするために来たのだ。
実際に手榴弾を海に投げ入れるが、魚は浮かんでこない。
高木たちの証言はウソと断定されてしまった。

駆け付けてきた福子に、説明するビンガム曹長。
「手榴弾で魚を獲っていたそうだ」
「でもそれはウソだった。残念だったね」

「じゃあ誰に投げるの!?」
立ち去ろうとするビンガム曹長に、福子は叫んだ。
「あなたたちに向かって投げるつもりだったって言うんですか?」
「萬平さんは絶対にそんなことはしない!」
と。
そしてこれまで出て来なかった英語が口を突いて出てきた
“My husband Never ever does anything like that!!!!”

 

雑居牢に戻ってきた手榴弾組は、魚が獲れなかったことを報告。
皆、パニックして手榴弾組を責め立てるが萬平はそれを制止し、
「高木達を責めても仕方が無い。
何もかも裏目に出ているが、これまで仕事でもこのようなことがあった。
でもそれらを乗り越えてきた」
「僕たちは仲間だ。一つになって乗り越えよう」
と皆に呼びかけた。

 

戻ってきたビンガム曹長は、
萬平の言葉と福子の言葉、
「あなたたちとケンカしようだなんて、そんなくだらないことをしている暇はない!」
「萬平さんがそんなこと絶対にするはずがない!」
を反芻しながら、自分の妻の写真を見つめていた。

 

『まんぷく』第57( 12月 5日)感想

 

世良が捕まってきてちょっとよかったー。
世良が来てくれると、なんだか絶対に助かると信じられるし(笑)。

世良は取り調べを受けても相変わらずの世良節で。
MPを困らせてたー(笑)
そうそう、世良さんそれくらいやらかして下さい!

でも、世良もなんだかんだ言って、萬平さんを擁護して見捨てることはしないのよ。
世良は本当に窮地ってときには、自分だけ助かろうとはしない。
だから私は世良が憎めないのですー。

 

独居房で世良が入ってきた時に、
いつもの調子で萬平さんが
「僕のせいですみません」
って誠実に謝ると、世良は即座に
「そうだ、お前のせいだー」
って態度になりましたが、
そこで真一さんが、すかさず
「あの倉庫を紹介してくれたのは世良さんなんやろ!?
どないしてくれんねんは、こっちのセリフだ!」
おお…!
スッキリ!

そして真一さんに萌え~!
キャーキャー!

真一さん、普段穏やかだけど、状況を瞬時に察知して、言う時は言う!!!
カッコいい―!
賢さと、行動力を持った、毅然とした男なのね!
そして普段は上品で温厚だし。
咲姉さん、すごい素敵な男性と結婚していたのねーーーー!

真一さんが立花塩業に入ってくれたおかげで、
萬平さんと世良の関係性にもいい変化が起こりそう。

真一さん、こんな感じであるときは世良のズルい考えをすぐさま見抜いて断固拒否したり、
世良のセコイ発想には「いけない、いけないよ」と優しくたしなめたりと、
三田村会長とは違う立ち位置で、萬平さんと世良に良い影響を与えて行くのだろう~。

やっぱり立花塩業に真一さんが来てくれてよかったわー。
真一さんが来てくれたことも、きちんとした役割があるのよねとつくづく。
前作とは違って、ただ空きポストを埋める形で来たワケじゃないのよね、やっぱり。

釈放された後の立花塩業がつくづくたのしみになりました。

 

清香軒さんがラーメン持って差し入れに来てくれたのもホッとしました。
ハナちゃんにもホッとしたし。
源ちゃん、ハナちゃんに抱っこされてもすっかり慣れた様子でいい子でしたね。
また平和にパヤパヤ薄毛の後頭部を見られて嬉しかった。

 

こういうハードな時期に、清香軒さんとハナちゃん見られて、こっちもホッとする。
世良の笑えるシーンもホッとしたし。
そこらへんの緩急の入れ方がホント上手で、怖がりのナナコロビヤオキも安心して見られます。

そして、福ちゃんたちはここでもラーメンに救われ…ラーメンの思い出がひとつずつ増えて行くなあ…と。

 

今日グッときちゃったのは、
やはり、萬平さんの言葉と福ちゃんの言葉です。
「あなたたちとまたケンカしようなんてくだらないことしてるヒマない!」
って。
兵器を作るつもりかと聞いたビンガム曹長に毅然として言ってた。
あの萬平さんの机バンバンの姿はとてもカッコいかったわ。

萬平さん、戦時中、可知谷に兵器を作れと言われても断固として断っていましたよね。
当時にすれば、不器用な人だったのかもしれないけれど、強い信念のおかげでここでは自信を持って身の潔白を証明できるなあと。
見ていて「うん!萬平言ってやれ―!」
と思っちゃいました。

今日のシーンでは些細な部分ではあったけど、
強い信念を持っていてそれに忠実に生きているって、
いつどんな時代でも胸を張って生きていけることなんだなあ…と感動しました。

ただ、人は未来を予測できないので、だからって誰もができることではないんだけど…。

でもナナコロビヤオキ、この今日の萬平さんをお手本に、“信念”を基準になるべく物事を考えるように努力していこう~と思いました。

 

そしてもう一つ感動したのは福ちゃん。
これまで英語が全然出て来なかったのに、
「萬平さんは絶対にそんな人じゃない!」
と強く信じる思い、そして全く受け入れないMPへの強い憤りから、
火事場の馬鹿力を発揮!!
脳の英語の部分がカチャッとスイッチオンした―!

三田村会長と電話の後、
受話器を置いたまま、
「皆帰って来る。絶対に帰って来る」
溢れる涙をグッと押さえての表情からの、これだもんね。

 

ビンガム曹長、自分の奥さんを思い起こしながら、何やら考えてた。
今回は、世良も一緒に逮捕されちゃって、三田村会長もさすがにMPには口利きできないし。

萬平さんの信念と
福ちゃんの一途に信じる心、
そして雑居牢ではなぜだかどんどん皆が一致団結していき、
立花塩業の人柄がGHQの心を動かすのでしょうか…?

今後はどんな展開になるのかなあ。
怖いから早く解決して欲しいわ。そして源ちゃんいっぱい映してー。