NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第56回(第10週)「私は武士の娘の娘!」 世良まで逮捕!

『まんぷく』第56回( 12月 4日)あらすじ

 

※ネタバレ含みます。

 

萬平をはじめ立花塩業の男性陣は全員GHQに逮捕・連行。
それを聞いた克子と忠彦は、その日の晩に泉大津に駆け付けてきた。

 

GHQは日本国内に残っている武器や弾薬を徹底的に回収している。
マッカーサー暗殺未遂事件以降、捜査と取り調べを厳しくていている。

もし徒党を組んで反乱を企てていたと疑われるようなことがあれば、
そして疑いを晴らすことができなかったら
軍事裁判にかけられ、
最悪の場合死刑になる可能性も…。

弁護士事務所に相談してもGHQが相手と聞くとどこも恐れをなして取り合ってくれない。
警察に相談してもどうせダメに決まってる。
こんな状況では疑いが晴れるにしても時間がかかるだろう。
拘留が長引けば立花塩業は倒産してしまうかもしれない…。

今の時点でできることは、とにかく会社を守ること。

連行されるときに萬平が言っていた通り、
塩とダネイホンの出荷は滞らせないようにしようと福子たちは決意。

 

萬平はGHQの執拗な取り調べを受けていた。

立花塩業の物件をどうやって手に入れたのかと聞かれたが、
萬平は紹介者も知らなかったはずだと答えることを拒否。

 

雑居棒では不安から苛立った者たちが
「こうなったのは。社長のせいや!」
「社長の我がままに振り回された結果だ」
と、言い出して口論に。

さらに岡が
「軍事裁判に掛けられて死刑になるかもしれない」
「わしらはもう終わりや」
と言い出して不安を煽り、ケンカ騒ぎに。

すると牢屋の外から怒鳴り声が。
看守のチャーリー・タナカだ。

チャーリーは関西弁を話す日系2世。

同じ日本人を牢屋に閉じ込めて心が痛まないのかと神部は責めると、
チャーリーは
「俺は日本が嫌いだ。金髪の白人に生まれたかった」
と吐き捨てるように言った。

 

世良と三田村会長はそれぞれ新聞で萬平たちが逮捕されたことを知る。
世良は大慌てで福子にことの真相を確かめに電話。

全く心当たりが無いなら弁護士を立てて申し立てをするべきだと話す。

しかし、世良の会社にもGHQが。
立花塩業に物件を紹介した疑いで世良も逮捕・連行されてしまう。

 

『まんぷく』第56( 12月 4日)感想

 

 

萬平さん達が連行されたと聞いて、さっそく克子姉さんと忠彦さんが来てくれました。

こういうとき、親戚ってありがたいですよねえ~。
何をできるわけじゃなくても、寄り添ってくれる人がいるだけでも違う。

親世代って、誰かが入院したとか慶び事はもちろんだけど、こういった心配事でも、
何かあるたびに、近くに住む親戚が集まって寄りそってくれてたなあと、
懐かしく思い出しました。
ナナコロビヤオキの実家はそんな感じでしたねえ。

今では、それぞれが実家から離れて住んでたり、それぞれの生活を尊重して
当時より親戚づきあいももう少し距離があるというか…
こういった親戚づきあいが少なくなってきているように感じます。

プライバシーを重んじる余りに、何か大事なものを忘れてきてしまったような。

 

そして克子さんは福ちゃんからこれまでの経緯を聞きましたが…
克子姉さんは、鈴さんにそっくりじゃん!
やっぱり親子!爆

弁護士もダメ、警察もダメ、
「じゃあどうすればいいのー!?」
ってパニック(笑)。

忠彦さんみたいに冷静に事実を確認できないし。

でも塩とダネイホンは出荷する!とやるべきことが決まれば、
チャッチャとダネイホン作ってた。
そこは鈴さんより進化してました(笑)。

 

それに反して鈴さんは相変わらずメソメソ。
「これを毎日やらなきゃいけないの!?」
「いつ帰って来るのぉ!?」
とメソメソグチグチ拗ねて、
克子姉さんに「子供みたい」って突っ込まれてました。

でも鈴さんのグチグチは、今日は不思議と和み。
克子姉さんとのやりとりは今日の唯一の癒しでした。

 

萬平さんたちの取り調べシーンは、憲兵のときとは違って暴力はなし。
拷問プレイを期待していた皆さまは、残念でした(笑)。

やはりアメリカの方が先進国。

拷問で自供を迫る方法は取られてないということね。
それに対して当時の日本は人権が尊重されていなかった、
いかに遅れていたのかということでしょう。

 

真一さんは、取り調べのときも穏やかで冷静。

そしてなぜ立花塩業に入社したのかとの問いに、
福ちゃんと萬平さんを純粋に応援したいからだと言ってくれてた~。

こんなときでも自分を見失わず、誠実で優しい真一さんに涙!
しかしMPはそんな美しい話は一切認めず。

真一さんなんて、見ただけで悪人じゃないって分かるのに!
ちゃんと話を聞いてあげてよ!
全然聞く耳持たずでイライラしちゃうわ。

 

メイ軍曹、真一さんの話を聞いた後、
メイ軍曹が顔を近づけてきて、真一さんをガン見して…
「俺を騙そうとしてるのか!」
「クーデターの金を集めていたのか!」
ってなりましたが…。

ナナコロビヤオキ、ここでメイ軍曹が真一さんにチューするかと思って
ついハラハラしちゃったよぉ!(笑)

やっぱりアメリカ人も真一さんの色気にやられたかーっ!
子供がいるからチャンネル変えなくちゃっ!
とマジでハラハラしましたが…
違った。

 

看守は岡崎体育演じるチャーリー・タナカ。日経2世。

「日本がキライ。白人に生まれればよかった」
と吐き捨てるように言ってました。

彼もアメリカでは日本人の血が流れていることで
様々差別を受けて来たのでしょうねえ。
GHQにいること自体も様々な苦労があるのだろうなあ。

アメリカでも日本でも、戦争をめぐって、様々な事情を持った人が
それぞれに苦しみ、悲しみがあったのだろうなあ。
チャーリータナカがこれから何を見せてくれるのか、気になります。

 

そして世良も捕まっちゃいました!

福ちゃんのところに世良が電話してきたとき
「どうにか弁護士を付けるんや!」
と世良が力強く言ってくれたとき、
ああ!世良なら、世良の泥臭さなら、
GHQに対抗できるハングリーな弁護士見つけてくれるかもーーーーっ!
と一瞬光が見えた気がしたのに、
そこにGHQが乗り込んできて捕まっちゃったよぉ。
一縷の望みも断たれてしまいました。

どうしようー!

 

世良も、まさか手榴弾があるとは思いもよらなかったようだけど、
世良はあの頃ヤミ業者まがいのことやってたからなあ~。

あの頃つきあいのあった不動産屋ってことだから…
世良も悪際無くハメられた口かも。

世良はこの件で、儲けばかり気にしてギラギラしてもろくなことにならないって
思い知るのかしら…。