NHK朝ドラ『まんぷく』第 22回(第 4週)「私がみつけます!」感想 疎開先で少年のような笑顔の萬平さん。やっぱり電気泥棒だったな!

『まんぷく』第 22回( 10月25日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

 

少しずつ疎開生活に慣れてきた福子たち。
親戚の八重さんはじめ地元の人たちはとても温かく接してくれて居心地も良い。

 

萬平は、イワナを獲っている子どもたちを見て、もっと効率の良い採り方はないかと考えた。
そして川に電気を流し、イワナを感電させて獲ることを思いつく。
狙い通りにイワナは大漁。
子どもたちも大喜び。

 

鈴は、萬平のことを気に入らず、事あるごとに福子に文句を言っていたが、
獲れたてのイワナの美味しさに上機嫌。
萬平とも意気投合。

 

そこへ村の人たちが来て、川に電気を流すなんて危険極まりない!とクレーム。
平謝りする福子に対し、萬平は頑固で、いけないことはないハズだと譲らない。
そこへ武士の娘、鈴さんが礼節をもってきちんと謝罪。
どうにか丸く収まろう…としたところ、
この家はなぜ電気が点いてる?と…。
萬平さん、電線から電気を引いていたアレは、やっぱり電気泥棒!
武士の娘も態度を一変、福子も「お金は払いますから!見逃して~」とすがりつく。

鈴はときに嫌味を言い、萬平は頑なになりながらも、二人は次第に仲良くなっていった。

 

『まんぷく』第22回( 10月24日)感想

 

 

おーおー!鈴さん、自分が家長だと思ってたな!
ビックリ。
ムダにプライド高い人、めんどくさ―!(笑)

でも今日は、鈴さんと萬平さんが段々と仲良くなってくる様子が見えてよかったです。

何かの出来事により、鈴さんをすっかり改心させちゃうパターンではなく、
まったく性格を曲げない、改心しない状態で萬平さんと鈴さんが、あるときは反発し合い、あるときは意気投合…!
この二人のデコボコぶりが面白―いっ。
そしてリアル―。
こんな感じで、元々は相容れないタイプの人たちがなーんとなく一緒にいるのが自然になって行くって実際にあると思うー。
実際の同居結婚って多かれ少なかれこんな感じなんじゃないかな。
渡る世間みたいにずーーーーっといびりでもなく、だからといって仲良し♪でもなくで。

心の動きを丁寧に描かれているので、こちらはあるあるーととても共感できますし、
そしてよくここまで細かく気付いてエピソードにできるなと、福田さんのアンテナの張り方に感服。

ひまをもてあました萬平さんは、散歩していてイワナなを獲っている子どもたちと会い、イワナを大量に獲る方法を思い着きます。
何をやるかと思ったら…!
川に電気を流すと!恐っ!

…そ、そ、そ、そんな恐ろしいこと、昔の人はやってたんだぁ!?
戦前とかまだ皆知識が無かった?無頓着だった?
大丈夫?いいの!?
っと夫と固まって見ていましたが…
やっぱり昔の人も知ってたわね!
それを聞いた村の人からクレームが来たぁ!
村の人、子どもたちから聞いて驚愕したでしょう~爆

昨日の電気の件以上に、良い子の皆さん、絶対真似しないでくださいねっ!!

このエピソード、安藤百福さんが実際にやったことなんでしょうかねえ。
萬平さん、結構エキセントリックだったんだな。
このくらいぶっ飛んでなきゃ、すごい発明ってできないのかも。

…でも、だからこそ可知谷さんと、いいコンビだったんだろうなあとも。
ああなるまでは、可知谷さんが、何もかも萬平さんを守ってあげてたのか…と
可知谷さんの見えざる一面にも思いを馳せてしまいます…。

そして、そして…!
家の電気引いてたのも、やっぱり電気泥棒でしたぁ!

昨日の電気引いてるの、ええ!? もしや電気泥棒?
っと驚きつつ、萬平さんなんだから、そんなことはないわっ!
母屋まで電気が引かれてるから大丈夫なのよっ!
母屋の八重さん達に電気代払うわよっ!
と信じていたけど…
それは私の萬平さんびいきによる脳内補完に過ぎませんでしたね…汗。

萬平さん、誠実でいい人だけど、全然見えなくなっちゃうタイプなのね(笑)。
やはり天才発明家らしいエキセントリックさだわ。

そして、まっすぐな人だけど、悪いことしてないっ!って頑固。
ダダっ子こみたいー。
福ちゃん、大変だあ!
鈴さんと負けず劣らずなんだあ(笑)

萬平さんが、村の人と険悪になりそうなところ、
年輩者、“武士の娘”というモラルの代表、鈴さんが一旦は上手いこと丸く納めてくれました。あー古風な人、本当にありがたいわ!!
ドラマ始まって以来、初めて鈴さんをリスペクトしましたあ!(笑)
こういう常識人、居てくれると、ありがたいわあ!心強い!

このドラマ、ちゃんとそれぞれの登場人物が個をしっかりと持って全うしてる。
それが、たとえ非常識になってしまうとしても曲げない。
その代わりに、別の価値観を持つ人間がきちんとたしなめる。
それにより、葛藤が起こったり、心が動いて方法を変えたりして登場人物は成長している。
…おかげでこちらは見ていてホッとするし、楽しいし、見ごたえあります。

別にこっちだって、警察や風紀委員みたいに、世の中の道理に合わないことはダメ!っと取り締まるように見ているワケではないですよ。
それぞれの性格や、その人の背景よって、たとえ非常識でも譲れないものがあるだろうと思って見てますよ。もちろん。
でも、それが正しいこととして平然とやり遂げられてしまったら、何だよ? おかしいぞ!っとモヤモヤ、イライラするんですよね。
どう解決するの?を見られると思ってるのに「正しい!」ってゴリ押しなんて。
そう!それが前作。

私は、登場人物が、非常識を押し通そうとしたら、誰かがたしなめてストップさせるとか、それによって葛藤が起こるのを見たいのです。
そして自分のやりたいことを、周囲の人々が納得してくれるように成し遂げるにはどうすればいいかを問い続け、一生懸命考えて行動する姿を、私はドラマで見たいと思います。
そこを描くのが、まさにドラマだと思いますー。

鈴さんが、嫌味言ったり、陰でグチグチ言いながらも、美味しいと単純に萬平さんと意気投合しちゃうのも可愛いし、萬平さんが単純に嬉しくなっちゃって盛り上がっちゃうのも可愛い。
面倒くさいけど、結局は単純な二人…可愛い。

鈴さん、折り目正しくきちんと謝ってたくせに、電気となったら態度豹変で「見逃してぇ~!!」だし。可愛い。
キチンとオチ着けてくれるし。

福ちゃん、萬平さん、鈴さん…この三人のデコボコでお互いの絆が段々と深まって行く、その様子を見るのが今後も楽しみー!

自然の中で萬平さんが少年っぽく笑う姿も、キラキラしてて素敵でした♪