NHK朝ドラ『まんぷく』第 19回(第 4週)「私がみつけます!」感想 福ちゃんと萬平さんの新婚生活。保科さんはご懐妊!

『まんぷく』第 19回( 10月22日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

昭和19年春。

福子と萬平は結婚して1年が経った。
日本の戦局については、「これから反撃」などと言った強がりの記事が多くなっていた。
しかし勇ましい新聞記事とは裏腹に、庶民の生活はどんどん苦しいものになり、食料品、生活必需品の殆どが配給制になった。

 

萬平の体調は憲兵から受けた拷問によって未だに万全ではなく、兵役の検査ではねられ出征は免れた。

萬平は会社を立て直し新製品を開発・製造。
若者が戦争に取られ人手が足りないが、大変ながらもどうにかやっていた。
福子は萬平の回復をひたすら願い、配給で受けたわずかな食材で工夫し美味しい手料理を作り萬平に尽くしている。
要するに萬平と福子は、1年経っても新婚のようにラブラブな日々を過ごしていた。

 

福子は、保科と再会。
なんと保科さんは妊娠していた。
保科さんの結婚相手は牧善之介!
野呂の出征後、保科は牧のことを好きになり結婚。
子どもの出産予定日は7月7日。

可知谷は未だ逃亡中。
しかし萬平は可知谷を恨むどころか今でも感謝している。
理創工作社が上手く行っていたのは可知谷が経営を一手に引き受けてくれていたおかげだからと。

福子と保科は二人とも結婚を機に大阪東洋ホテルを退職した。
ホテルは宿泊客など居るはずもなく開店休業状態だった。

 

真一、忠彦、世良、野呂…、周辺にいた男性陣は皆戦争に取られてしまった。
残っているのは萬平と牧のみ。
牧は持病の痔で兵役を免れた。

鈴は、未だに萬平のことが気に入らない。
勤め人でないこと、発明家であることに加え、さらに兵役が免除されたことが一層気に入らない。「お国にお勤めができない」、「身体が弱い」と克子、福子にも毒づき、
福子に「いつ孫の顔を見せてくれるのか」としつこい。
福子は母を一人にしておくのは心配と同居を提案するが、萬平を気に入らない鈴は頑なに同居を拒否。

このように、福子達の毎日は、暮らしぶりが苦しくなってはいるものの、まだまだ戦争の恐怖はほど遠いものだった。

しかし、その3ケ月後、初めて本格的な空襲が北九州を襲った。

 

『まんぷく』第19回( 10月22日)感想

 

福ちゃんのラブラブ新婚生活です♪
福ちゃん、嫁に出たのね!
鈴さんがいるから、萬平さんが福ちゃんの家に入るのかと思ってた。

今後は、どうもそうなりそうですが。
でも、そしたら鈴さんお金はどうしてるの?
この時代って年金制度あった?
この時代の人のお金のやりくり、よく分らないけど…どうなってるんだろ?とか気になってしまいました。

福ちゃんはご近所づきあいもよろしく、一生懸命お料理してました。
ご近所さんに「立花さーん」って呼ばれて。
萬平さんも「福子」って呼び捨て…きゃあ♪
「福子がいろいろと工夫してくれるから毎日食事が楽しみだ」
って、萬平さんきちんと褒めてくれるし、「ありがとう」を言葉で伝えてくれるし。
いいなあ!
素敵なご夫婦になってるわよね。やっぱり。

しかし萬平さん、憲兵隊に捕まったときのこと、身体だけではなく心にも傷が残っている様子。ふとしたときに思い出しては口にするみたいです。
萬平さん、そいうこと言える相手がいてよかったね。
しかも福ちゃんで。

萬平さんの心の傷は、福ちゃんがほんわかな相槌で受けとめてくれることで少しずつ癒されていくでしょう。
そして、牢獄での経験や、これから起こる食糧難を通して、生きること=人に役立つこと=食がテーマにいろいろ開発していくのねえ。
で、福ちゃんがいつも工夫を凝らして美味しい物を作ってくれることで、食=楽しみともなりインスタントラーメンにつながっていくんだあ…!

ラーメンは二人が初めて一緒に食べた思い出の食べ物、恋の味でもあったけど、夫婦の絆ともなっていくのねえ。

ラーメン=赤い糸なんだなあ!

 

保科さんは、すでにご懐妊でビックリ、ビックリ!
しかも相手は牧善之介でした!

あさイチでもゲストの皆さまが言ってたように、ナナコロビヤオキも保科さんはマキノロとは別の誰かと結婚すると思ってたからビックリしちゃいましたよぉ。

ナナコロビヤオキは、終戦後、戻ってきた真一さんに保科さんが熱烈に恋をするのかなあ~とか妄想していましたが…ハズレ。
でも、牧善之介、いい人だからよかったわ。

真一さんとの恋も美しいでしょうけど、真一さんが咲さんを乗り越えるまでに時間かかりそうだから苦しい恋になっちゃうもんね。
牧善之介となら、ほんわか楽しく暮らせそうだし。

しかし、当時は痔でも身体検査でではねられたんだなあ。

保科さん、出産予定日は7月7日、七夕だそうです。
うわっっ! 7月7日!
どこかの幼馴染みの男女二人は…7月7日生まれだったな。
いきなりフラッシュバックで驚愕しました。
このドラマに罪は無いけど、思い出しちゃうからやめてー!

しかし7月7日ってわざわざ言うの、何でだろ?
空襲とか、大変なことある?

さっき確認したら、大阪で空襲が7月24日にありましたが昭和20年、一年後でした。
…保科さん、牧さんも絶対に無事でいて下さい!

 

萬平さんは会社を立ち上げ飲料水製造機を作ってるそうです。
今で言う浄水器か。
萬平さん、あらゆる商品を開発していたんだなあ。
安藤百福さんの他の発明品、後でチェックしてみようっと。

 

福ちゃんと萬平さんは結婚一年経っても中睦まじく楽しく毎日を送っていますが、
その二人に立ちはだかるのは鈴さん。

萬平さんが軍隊の身体検査ではねられたのが恥ずかしいときた!

いやあ、この時代の親世代、結構単純にお国のためにって信じ込んじゃうのね。
戦争=殺し合いって実感は無く、美談ばっかり信じ込んで。

その上日本は“恥”の文化だから、皆と同じようにできない人は「恥ずかしい」になっちゃう。

そして萬平さんが検査ではねられたのは、拷問受けたときに内臓にダメージ受けたからで生まれつきじゃないっつーのに、「身体が弱い」、「ダメだ」って話になっちゃう。
擦り傷みたいな単純な怪我じゃないんだから、完治するにしても一年じゃあまだ予断を許さないのは当然なのに。
その辺の、知識も想像力も無いまま「身体が弱い」=ダメになってしまう。

 

そういうジジババ…
いるいるいるいる~ぅっ!!!

このまんぷくの時代に少しでもかかって生きてる人たちって、すごくありがちー!!
うちの両親、克子さんの子どもと同じ世代ですが、そんな匂いがプンプンだもん!
親戚の、両親より上世代の人たちもこんな感じでうるさい人がいたし。

風邪引いたとか、体調が悪いとかなると、「情けない」「心がけが悪い」だし、
結婚すると「子どもはまだか」だし。
あーーーっ!! イライラしてきたなああ!(笑)

そういう両親、親戚に対して、末娘=親族の中で最も現代に育ったナナコロビヤオキは、
親や親戚の説教くさい言葉に、いちいち噛みついてケンカしてました!
未だにそうですが(笑)。
何か言われるとカチン!ときちゃって克子さんの突っ込み以上に毎度ボロクソに言ってます。

でも、めちゃくちゃ攻撃しても、あの人たち「あいかわらず、キツイねえ~」と茶をすすってるだけで、全く曲げない。何とも思ってない。怒

ただ、冷静になってみると、あの人たちの思考回路、確かに面倒くさいけど、言いたいだけなのよね。考えを強制したり生活に介入してこようとはしないし、病気になったり弱っているときは大事にしてくれるし。面倒見いいし。

だから我々世代がその言葉を聞いて受ける感覚より、あの方たちはもっと軽い気持ちでその言葉を口にしてるだけなんだろうなあとも思います。
「役に立たない」、「情けない」とか言う言葉は、恐らくただの記号なんだろうなあ。深い意味は無く。こっちはグサッとなるのにさ。

それに、あの時代の人たちは、今より生き方が多様じゃなく、一つの価値観に捉われて生きていただろうし、ああいった言動になるのは仕方ないのかも。

ナナコロビヤオキは、鈴さんの態度に不快感を感じながらも、あーウチの親とかと同じ次元だぁ!と、うちの両親や親戚のウザいのって、彼らのオリジナルというより、あの時代の人間の思考回路だってこと? ウチだけ変なワケじゃなかった?と少し安心しましたが…

しかし、しかしっ!
そうは言っても鈴さんにはイライラよ。
今ナナコロビヤオキは結婚して両親とは離れて暮らしてるっていうのに、朝からそのウザさを見せつけられたって気がして…イライライライラ…!!!でした。

これってまさしく、あの時代の大人たちのウザさも見逃さずに見事に再現しているということですよね!

鈴さん、ウザいけど、松坂慶子さんが演じてくれるから可愛くてなんとか見られる。
これピン子さんだったりしたら、もうどん底まで落されるでしょうね。

ナナコロビヤオキはアラフィフ。末っ子だったので親の年齢は同年代の親より少し上でした。
だから鈴さんを両親や伯父叔母たちと照らし合わせてなるほど~となったけど、
殆どの50代以下の人たちは、この親の毒っぷり受け入れられないだろうなあ!(笑)

親にイライラしながらも、これまでちょっと罪悪感があったナナコロビヤオキは、
この鈴さんのおかげで世代間ギャップも大いにあるのねえと、ちょっと大目に見てやるかなあ少し思いました。実際に行動できるかは別として。(笑)

 

今週は空襲とか戦争が深刻になりそうですねえ。
皆無事だといいなあ。
意味も無く死なさないでくれると信じていますが…でも誰ひとり亡くなって欲しくないなあ!