NHK朝ドラ『半分、青い。』第151回(第25週)感想&あらすじ 人が試される週だそうですが。ユーコの身を案ずる鈴愛。エライ呑気な震災3日後の東京。

『半分、青い。』第151回( 9月24日)あらすじ

 

2011年 3月14日。
東日本大震災の発生から3日後。
鈴愛はユーコの身を案ずるが、電話が全く通じない。
鈴愛はユーコがの勤め先の病院は海が見えると言っていたのが気になって仕方がなかった。

岐阜でも宇太郎、晴がユーコを心配している。

扇風機の投資家プレゼンは成功。
この震災で扇風機の需要が増えると見た投資家のおかげでとんとん拍子に資金が集まった。
しかし、津曲が生産工場に依頼に行くと、部品の調達等が難しく、予定通り生産に着手することができないと言われてしまった。

そんな中、ボクテから電話が入る。
ユーコの夫、ようじと連絡がつき、ようじもくうちゃんも皆無事だが、ユーコだけは当日病院に勤務していてまだ連絡がつかないとのこと。
ユーコなら大丈夫と、ボクテは根拠無く鈴愛を慰める。

 

一方地震があっても動揺がないと思っていた花野は、「学校に行きたくない」と言い出した。
花野は実は地震があったとき、動揺して教室でお漏らしをしてしまった。
それをいじめられっ子に見つかってからかわれていた。
あかりちゃんという女の子が、花野をかばっていじめっこをパンチしてくれたが、花野はこの一件で学校に行くのが不安になってしまった。
担任からこの件を伝えられ、鈴愛は花野が自分に何も話してくれなかったことにショックを受ける。

 

『半分、青い。』第151回( 9月24日)感想

 

今日の感想。
ハッキリ言って以下2点のみ。

  • 震災後の東京、随分と呑気。全く緊迫感ないね。
  • 鈴愛はホントに、花野のことどーでもいいんだね。

以上。
スッカスカ。
わずかに描かれた内容にも違和感&不快感。

この人、本気で事実に基づいたエピソードが書けないんだ!と。
自分の脳内で完結した出来事を描くのがドラマと思ってるんだなと。呆。

こんな人が
「大河、試しにオファーしてみてよ絶対に断るから」
「でも夫には、『でも実際に話が来たらやるんでしょ』って言われてます~♪(笑)」
だっけ?
…おいおい、大河やる気満々じゃんよ。
どの意識レベルで言ってる!?

 

まずは、震災で大変だったのは東北だけってのにかなりな違和感!

東京はすっかり落ち着いて、ただ心配そうにテレビ見てるだけ。
震災がたった3日で限定エリアの出来事になっていること自体に唖然呆然!
開いた口がふさがらなかったっす。

震災3日後だよ!?
震災があったのは金曜日だったから、3日目と言うと月曜日だし。
ということは花野を始めて学校に送り出す日。
震災後、子どもと離れ離れになる始めての日です。
母としてはとても不安なはずよ。
鈴愛、母一人、子一人だしね。
なにが「花野は強い」だよっ! 怒

我が家では当時、長男は小学生、下の二人は幼稚園でしたが、
3日後は、幼稚園は臨時でお休みになり、小学校もお休みか午前中だけだったな。
流通が止まって給食が作れないし、節電もあるしで。
まだ首都圏でも自体が飲み込めない状態、大きい余震も度々あったので
できる限り家族でいたいという感じだった。

そうよ、震災2日後には計画停電が発表され、スーパーに物が無くなってすでにパニック気味で。原発の事故も分かり、一体どうすればいいのか、日本中が途方に暮れていた頃だよ。

幼い子どものいる母たちは、水が確保できるか、食糧が確保できるか自体も心配だったし、呑気にスパロウリズムに出勤できる心理状態じゃなかったはずよ。
スパロウリズム、まだ立ち上がったばかりで、取引関係もろくに無いんだから、普通の母なら、これを幸いと花野のために家にいるんじゃないのか?

でも鈴愛は、花野よりも律と一緒にいる方が安心なんだもんねー。
律といたいんだもんねー。
律も鈴愛といたいんだもんねー。
母である鈴愛に気遣いもしないしー。
だから、こんな日にも欠かさず勤勉にスパロウリズムにご出勤!二人とも!

そんでもって、鈴愛は「ユーコが心配」って健気なフリで律の気を引いて、
律も、「信じよう」とか言って労わるフリして
二人でいちゃいちゃ…うざっ!!

まだ東京でも大きい余震も続いてたのに、花野のこと「あの子は強い」とか言っちゃって平気で追っ払らって。
鬼母。
ってか、やっぱり鈴愛、花野の母じゃないな! 誰の子?

 

ちなみに計画停電の関係で、シェアハウスなんて震災3日後は開かなかったんじゃないでしょーか??

で、ドラマ上東北の関係者はユーコだけだけど、それにしても皆ユーコのことしか心配しないし。あれだけ広範囲だったんだから、ユーコ以外にも心配な人は山ほどいたよ。そんな雰囲気のかけらも見せないし。

 

ボクテさんも、バッチリメイクで随分と落ち着いて…なんだかすごーい余裕だし。

今や大物マンガ家のボクテさんなら、アシスタントさんが出勤できるできないとか、校了スケジュールは予定通りかとか、スケジュールを守れるかとか、そんなこんなを確認したり、交渉したり、エライ混乱してるんじゃないかと思うけど…。
停電になっちゃうと作業がままならなくて、イライラハラハラもするだろうしね。
ボクテ、当初のキャラなら繊細だし、本人も地震に怯えて大変だろうよ!

なのに髪型もメイクもバッチリ。
そして、凛として毅然とユーコの無事を信じてる…。
美しく男前なボクテ。
ウソだろー!?

 

そして津曲さんは、扇風機のデータを盗んだり、うさんくさかったはずなのに、せっせと、はつらつとお仕事。
スパロウリズムできちんとお仕事してる人は、津曲さんだけ。
あとの二人は、ユーコをネタに、大変なフリでいちゃいちゃしてるだけ。
ヘンな会社。

会社に来たなら来たで、もっとバタバタしてると思うけど。会社としての日常を送れない状態で焦ってると思うけどなあ。

 

投資家からの資金もすんなり集まっちゃってました。
震災から週またぎ、プレゼンやって1営業日後にいきなり入金。
すごい反響ですー。
それってプレゼン見たその瞬間にキャッシュでポンした投資家が続々いたってことだよね?? スゴイー!
ってか、あのタイミングで地震があったら、プレゼンもその場で中止だったんじゃね!?
仕切り直しで、次回予定は未定ってことで途方に暮れてるとこじゃない、本当なら。

津曲さんが、震災の影響で扇風機がイケると見た投資家が気前よく出資してれたと言い訳してましたけど。でも、この前のプレゼンに来た投資家も、3日後じゃ、まだ自分のことで精一杯だったんじゃないかと思うし。

ドバイの大金持ちとか海外の投資家なら、震災直後に逆張るってことあったとは思うけど、でも、こんなシェアオフィスの扇風機、ドバイの金持ちの耳にはまだ届いてないだろうしな。

資金は集まったけど、部品の調達とか難しいっていってたけど、どうせ今週末にはできるんでしょ、扇風機! もういろいろ都合良すぎ。

 

鈴愛は、自宅でもユーコのことが心配で、花野がテレビつけてもすぐに消してた。
でもこれ反対じゃない?
ユーコのことが気になって仕方無いなら、少しでも仙台の情報を得たくてテレビを食い入るように見てると思う。

それにあの時期、とにかく一体全体どんなことになっているのか、とにかく情報を得たいし、余震も怖いし、計画停電とか、放射能のことも知りたいし、水の確保とか気になるしで、テレビをずーーーーーっと着けてたけど?
子どもに津波の映像を見せたくないとたまにテレビを消すこともあったけど、鈴愛の場合は花野に配慮して消してたのではなかった。ユーコへの思い一心でしかなかった。怒

 

で、元気に学校に行ってると思ってた花野は、急に学校に行きたくないと言い出しました。
地震が発生時、恐怖でおもらししちゃっていじめられたことがきっかけで登校拒否。
別に、ここでこんなエピソード使って話そらさなくもいいよ!
この期に及んでもあらぬ方面に散らかしてくれてストレスなんですけど。

それに、花野をいじめてくれた子に、あかりちゃんがパンチしてくれて助かったんだからそれで解決なんじゃない?
かんちゃん、図々しんだから、ドヤ顔で学校行くと思いますけどねー。

しっかし鈴愛さん、そんなことあったなら花野は服を替えて帰宅しただろうし、洗濯物も持ち帰ってきただろうし、普通気付かないっ!?
学校の先生も、地震で大変だったからって連絡しなかったって、おかしいだろっ!
震災当日、電話が通じにくかったし、どうせ鈴愛は普段から連絡付かないだろうけど、でもそれ以前に洗濯物を持たせるのと共に先生お手紙書いて持たせるよ、普通。

やっぱり、花野はネグレクトされてる?
普段から花野は自分の洗濯もしてる??

ちなみに、花野って1年生? もう分かんなくなっちゃってますが。
少なくとも3年生くらいだよね。
低学年、あの時間はもう下校してたよ。

 

鈴愛は、先生からおもらしした事実を聞き、
「あの子、なぜ私に言わなかったんでしょう…」
と健気なシングルマザー風に呆然としてましたが、そりゃ自業自得ってもんで。
ちょうど起きてきた6年生の末の娘も
「当然だろっ! お前、律のことしか考えてねーしっ!」
ってテレビにいきなりつっこんでましたし。

そんなの小学生でも分かるよ。バレバレよ。

そりゃそうだろうねー。
いつも自分は三叔母に預けられっぱなし。
母は自分を顧みず律のところに入り浸り。
そんなすさんだ日々を贈ってるんだもの、花野は。
実の子どもでも、小学生でも、もうこの人に心は開けないってなるのは当然よね。

自宅で花野が地震に怯えたとき、花野に「ママは小さい」「パパの方が大きい」と言わせて、涼次に押し付ける布石を打ってたしなあ。
花野を捨てて、律とくっつく段取りを着々と進行中の鈴愛(=脚本家)。
あざといなあ。

鈴愛が担任の先生に、
「なぜ私に言わなかったんでしょう…」
って言ったのも、自分が花野をネグレクトしてるのをバレないよう取り繕ってる風にしか見えませんでした。

先週のあさイチで北川大先生、この最終週「人が試される週です」ってエラソーなこと言ってましたが、
イヤイヤ、こちらがあなたを試すものですから!
脚本ってそういうものだから! ちゃんと自覚してください!