NHK朝ドラ『半分、青い。』第145回(第25週)感想&あらすじ 今日の鈴愛は珍しく礼儀正しかった件!

『半分、青い。』第145回( 9月17日)あらすじ

律は、扇風機を壁に当て、風の渦を壊せば風が柔らかくなることに気付くが、試作してもなかなか再現できず、アイデアはすぐに底を尽きてしまう。

 

そんな中、光江が花野を連れてスパロウリズムを訪れる。

花野が律と津曲のカフェに行っている間に、光江は涼次が花野に会いたがっていると鈴愛に伝える。しかし、鈴愛は涼次が花野と会うことをどうしても許せない。

 

津曲のカフェで律に塩ラーメンをごちそうになっている花野は、スケートのレッスンに着いて熱心にお話。
エキシビジョンの挨拶のときにスケーターが手をつないだまま一列に並んで滑るのは、実はとても難しい、皆が同じスピードで滑らないとあっと言う間に列が崩れるという花野の説明に(難しい言葉の長セリフ頑張ったね!)律はピンと閃いた。

最初に鈴愛が花をモチーフに扇風機をデザインしたように、扇風機の羽を二重構造にすれば扇風機の渦を壊すことができると思い付く。

そして、律と鈴愛は3Dプリンターを活用し、製作(先輩、いないな!)。

そしてついに試作品が完成した。
バルミューダ グリーンファン! まんま!

 

 

『半分、青い。』第145回( 9月17日)感想

今日はめずらしく、鈴愛がそこそこ礼儀正しかったです。

扇風機の風の渦を壊すと風が柔らかくなるというアイデアは、元々は田辺さんだと律のプレゼンにきちんと付け加えていたし。
できれば言うだけじゃなくて、あのプレゼンに田辺さんも呼んであげるなりして直接感謝の意を表するべきだと思いますが。
でも、もう嶋田さんのスケジュール、合わないかな。

 

それと光江さんにも珍しくきちんとお礼を言ってました。
きちんとお辞儀もして。
鈴愛、お辞儀できたんだぁ。
ただ、
「光江さんたちが、花野を預かってくれなかったら、仕事できなかった…」って言ってて、
鈴愛いつ仕事してたぁ!? って家族で大爆笑でしたが。

 

あと、数々の試作品を作って検証していく過程は、なるほどこんな感じにベンチャーや町工場は研究開発していくんだろうなと。さすがNHKさん監修だけあるわと。

…この部分シナリオとは関係ない部分だからね。

 

ただ、研究開発している律くんは、ミョーに饒舌で明るくキャラ変してました。
半分ホラーでも指摘されてましたが。
律くん、これまでの死んだような目で言葉少ない様子とは大違いでー。
ちょっと鈴愛に似てきてた?
これ以上あんなのが増えたら困るよ。

大企業辞めて研究開発に没頭できるから急に明るくなったって表現??
そこまでの計算は無さそうだなあ。
計算アリだとしても、ここまでのキャラ変は単純すぎだしなあ。

 

鈴愛は「律は天才だ」って律をアゲてたけど、天才性があるとはビミョーに思えず。
律が開発に悩む姿を否定しているワケではないのですが、なんか…違和感。
「天才」とか短絡的な言葉で言っちゃうからでしょうね。
だから興冷めしちゃって開発に悩む姿が途端に陳腐に見えてしまう。

そして「天才」って鈴愛に言われて、いい気分がしちゃう律は、おだてられてその気になる小学生にしか見えないし。
「天才」って言って持ち上げる鈴愛はやっぱり下心あるんだとしか。

 

鈴愛と律がスパロウリズムで研究開発している様子は、どうも“起業”に見えない…。どうもリアリティが感じられないのー。

扇風機の試作をしている様子は、確かに研究開発の現場はそうなんだろうと思うし、それなりにワクワク感があるんだけど…そのワクワク感、どうも文化祭レベルで。残念。

きっとお金の部分が全く見えないからでしょうね。

開発と同時並行で資金プランを組み立てたり、スポンサーを募集する案を練ったり…本来起業は、もっと外に向けて動く部分もあって、お金というハードルを乗り越えながら開発を成し遂げるっていう、もっと現実味を伴ったワクワク感があると思います。
そういった意味の緊張感&ワクワク感がゼロだからかな。
お金やプロデュースを鈴愛に担わせてれば、鈴愛も少しは仕事してるように見えるんだけど。

でもトレンディドラマに経済観念は皆無だし、大学時代が大好きな北川大先生だから、文化祭気分出せればそれで良しってことかな~。
研究開発も、シェアオフィスも文化祭気分に利用されてるだけなのかもね、結局は。

 

ちなみに開発するなら、アイデアを盗まれる危険性を考慮して、あの段階で絶対に口に出しちゃダメよ、律さん。
そんな常識、一流企業で開発経験のある律くんなら当然知ってるはずだけど。
なのに、あんなにペラペラと、素姓がよく分らない津曲とグリーングリーングリーンに話すなんて。律くん、甘過ぎ。
そんなこと言っちゃったら、羽より軽い口を持つ鈴愛と起業すること自体が非常識だけどね。律くん、やっぱスキだらけ。

 

今日は楡野家がチラとだけ出てきましたが、晴さん、体調良くなってきたみたいです。
先週、ガンが予想より進行してたって脅してたのに。
じゃあガンにする必要あったか…?
…まあまあ、元気になったらそれが一番だから、悪口言わないよー。

宇太郎さんと晴さんは、ストーリーにほとんど影響のない会話だと、お二人の演技力の素晴らしさが光って、素敵な夫婦だなあって気持ちがなごやかになります。
よくここまで作り上げられるよと脱帽。

その晴さん、何かをやってみたいらしいです。
晴さん、そうよね。旅行資金を鈴愛にたかられて、今まで一度も自分の好きなことをやれてなかったから。
何か希望を予感させるようなキレイな雰囲気にしてるけど、これは鈴愛にお金を盗られたことへの晴さんの恨み節とみました。宇太郎さん全く気付いてないけど。

ちなみに、草太も宇太郎さんも、人気店の割にヒマだと思ってたら、後出しジャンケンで人を雇えるようになってたみたいです。
ばーちゃんナレで「生意気にも人を雇えるようになった」とか酷いこと言われてたけど!

あと、前々から思ってましたが、つくし食堂、景気いいんだから、少しは改装したら? 自宅まではぜいたくかもしれないけど、せめてお店と厨房は。仕事の効率や集客のためにも。だって築40年以上経ってるよねえ!?

 

光江さんは涼次が花野に会いたがってると言ってました。
しかし、それを鈴愛は拒否。
涙を浮かべて、無言で拒否。

…えーーーー!?
そうなの!?!?

鈴愛さん、花野の面倒をぜーんぶ三叔母に押し付けてるくせに。
涼次に花野を会わせるつもりがない!?
涼次と花野が会う可能性を全く考えずに三叔母に預けてただ!?

そっちの方が意外だよっ!
都合良すぎ!

それに鈴愛、涼ちゃんに怒りとか、そういう感情、もう別になかったんじゃないの?

岐阜で涼ちゃんが監督デビューしたって知ったとき、もう何とも思わないとか、自分も負けないように頑張ろうとか、梟会メンバーに言ってたじゃん?
子どもがいながら離婚した人とは思えない発言平気でしてたのに???

なのに、今日は涼次の名前を聞くと、無言で涙浮かべたキッと光江さんを睨みつけ!
こんな怒りをぶつけられて…みーばあば、ホント被害者。
同情します。

 

今日は鈴愛が暴言を吐いたり、人をディスるセリフがほぼない分、比較的穏やかに見れました。

しかし、花野は相変わらず「律!」と呼び捨てだし、
ばーちゃんナレがつくし食堂のことを「生意気にも人を雇うようになった」と言ってたし、
律は、翼を差し置いて花野とミョーに親密だし、
自分のこと「律」って言うし。

それら、見逃したわけじゃありませんからね。
…でも、それでもずいぶん楽でした。

 

こんなことだけで「今日はラクだった、良かった」ってホッと胸をなでおろして見てる自分って、よっぽどハードル下げてるんだな、と思います。
そしてこんな身構えしながら見るドラマって…コレ一体何なんだろっ!?!?