『半分、青い。』第144回( 9月15日)あらすじ
扇風機の風を一度壁に当てると風が柔らかくなることを思い出した鈴愛は、さっそく律に連絡。
律は「ふんわりした包まれる感じだ。そよ風っぽい」、「これは発明や!インスピレボリューションや!」と大喜び。
鈴愛が岐阜から戻って来ると、ユーコとボクテが突如スパロウリズムに来ていた。
ボクテは『女光源氏によろしく』の連載が17年も(!)続いているが、そろそろ新しい作品を手掛けたい。そこでかつてボクテがパクって秋風塾を破門となった鈴愛の作品、『神様のメモ』をあらためて作品にしたいと鈴愛に申し出た。
鈴愛はそれに快諾。
鈴愛とユーコが二人になると、ユーコは散文調、いやうわごとのような一人語り。
自分の勤務する病院は「海が見える」とか、「夜の海は怖い」とか、「鈴愛は生きる固まりだ」、「私を生きる世界につなぎとめて」など、脈絡なく意味不明で気味の悪い言葉をブツブツ言い、二人は抱擁する。
『半分、青い。』第145回( 9月15日)感想
扇風機を壁に当てると風が柔らかくなると知り、
律は、「これは発明や!」「インスピレボリューションや!」って不思議な言葉まで出して大喜び。
…“インスピレボリューション”って言葉、コレ北川大先生のオリジナル??
ちなみにコレ、別にまだ“発明”ではないんでない?
もしこれが発明だとしたら、発明者は大納言店長田辺さんよ!
律、鈴愛じゃなくて田辺さんにお礼に行きなさいよーっ!
鈴愛は、東京に帰る準備。
今日は、花野は消滅。
宇太郎さんがお土産に、重箱のお弁当を美しく詰めてくれてました。
それを満足げに眺めているだけの、鈴愛様…!
鈴愛さん! あなた39でしょ? 母でしょ? 主婦でしょ!?
そして娘でしょ…涙
眺めてないで、お手伝いしなさい。
一緒に作業しながら、お父ちゃんに美しい詰め方教えてもらったり、草太のお花のニンジンに感心すればいいのに。
こういった家族ならでは、主婦ならではの振る舞いが見られず、ボーっと立ってるだけだから、鈴愛は非常識な自己中人間になっちゃうし、楡野家は鈴愛をわがまま放題に、ろくに躾もせず育てたのねとなるのよ。
律は、夢中で風を確認。
ばーちゃんナレによると、
「壁にぶつけると風が柔らかくなるのは、扇風機の宿命である風の渦が崩れるからと仮説を立てて、今それを検証中」
だそうです。
…そんなの“仮設”とか“言わなくても、これ自体すぐに分かることでは?
風を壁に当てる方法に気付けば、「あー確かにこれで渦を壊すことできるね!」でいいのでは?
それよりも律くんがすべきことは、その先のこと。
風の渦を崩した後の心地よく感じる風の動きを数式で表すこと。
更には、それをどう機械で再現するかということ。
そして、更に更に商品化が可能かどうかを具体的に検討すること。
…
ゴールはまだまだ遠いよ、律くん!
風の動きの検証だけにそんなに時間費やしてる場合じゃないわよ。
律くん、そんなペースだとこれから先、何年もお風呂入れないわよー。
ちなみに、前々から気になってたのですが、ドラマは今2010年よね?確か。
もう2000年になる前からファジーとか、そよ風モードってあったよねえ?
…うちの扇風機、その頃もうあったよ。
2000年生まれの長男が生まれたとき既に使ってた。
律はそれを開発するってこと??
これさえも時代考証無視?
理系のパパにチラと確認しましたが、1990年代頃「F/1ゆらぎ」の研究がいわばブームとなったそうです。
予測できない不規則な揺れに人は心地よさを感じ、それらには共通のゆらぎがあること、これを数学的に表現すると1/fで表されるという理論(細かい数字は私はさっぱり理解できていないので上手く説明できていないかも。すみません)。
この1/fゆらぎは自然界にも当然あり、そよ風はもちろん、小川のせせらぎや、ろうそくの炎のゆらめき、木漏れ日…等々。だから人はそれらに不思議と心が安らぐと。
ヒーリング効果のある音楽や歌声も1/f揺らぎがあるそう。森本レオさんの声も1/fゆらぎだそうです。(参照:ウィキペディア「1/fゆらぎ」)
そして、この1/fゆらぎを応用して製品化するという動きが1980年代後半から盛んとなったそうです。
たしかにあの頃、せせらぎの音などの自然の音にはヒーリング効果がある、アルファ波が出るとか言って騒がれてましたよね。せせらぎの音がCDになって販売されたり。ナナコロビヤオキ聴いた覚えがあります。
その流れは、この1/fゆらぎの研究ブームからなんだそうです。
なので、パパさん曰く、90年代に早大・京大理工学部で研究していた律くんなら、この理論を知らぬはずがないと。
扇風機の風を壁に当てると心地よくなるって気付いた途端に、1/fゆらぎに結びつくはずだ と。なのに、いちいち風の数値を自分で取るのかい???と。
さらには、そもそも、そよ風の扇風機を作ろうと思い付いた途端に、1/fゆらぎを利用しようと直結するのではと。
パパさん、どうせ普通の人には分らないから、もういいよって言ってましたけど…。
開発のお仕事にスポットライトが当たったのにね。
でもマンガ家さんも、100均も、映画監督も…このドラマで扱われる職業、全部そんな扱いだから…仕方無いですねー。
今日は突如、全く脈絡なくユーコとボクテが出てきましたー。
ユーコとボクテ、久々の再会にはしゃいで3人抱き合ってたけど…君たち、20代にしか見えない。
ボクテはマンガ家で活躍してるのは知ってたけど、「女光源氏によろしく」17巻も続いてたんだ! ビックリ。それしか書いてないか!
しかも、デビュー作のまま?
たった1作で17年。
それ、相当な巨匠様よ。
いや、巨匠っていうより、ボクテ、むしろ自分の引き出しが増えないことに不安を覚えなかったか…??
さすがに新作やりたいということで、鈴愛に『神様のメモ』をあらためて描かせて欲しいとボクテは頼みますが…
…ボクテ、本当にそれでいいの?
現在の大御所マンガ家となった、今のボクテの目線で、今の時代の空気感を捉えて新たなキャラとストーリーを生み出したくないの?
『神様のメモ』を納得行かない形で世の中に出したから、きちんと生き返らせてあげたいという気持ちは分らなくもないですが。
すみませんね、うるさくて。
…ちなみにボクテ、ちゃんと原作に鈴愛の名前入れてあげてね。そしてお礼も支払うのよ。
鈴愛は謝礼の金額、ぼったくらないのよ!
仙台で看護師の仕事をしているユーコは鈴愛と二人きりになると、唐突に歌を歌うし。うわごとのように不気味な言葉を吐きまくりで…怖かったよぉ!
「自分の病院は海が見える」とか「3階が私の持ち場で廊下に大きな窓があって海が見える」と東日本大震災に向けて、病院のロケーションと自分の居場所を鈴愛および視聴者の皆様にもれなく周知。
「夜の海は波が静かなほど暗黒の闇に吸いこまれそう」、「怖い」とか言い、死亡フラグを自らバンバン立ち上げ。
勤務先の病院を「私は居場所を見つけたけど、生と死のある場所」だと言い、
「私を生の世界に、生きる世界につなぎとめて」、「つれ戻して」、など意味不明で気味の悪~い、縁起の悪い言葉をブツブツ…。
そして「鈴愛は生きる固まりだ」と、「鈴愛は私の命だ」と涙を流して抱擁します。
これは、ユーコの遺言ですね。
ちなみにユーコ、「私の命は鈴愛」じゃなくて、そこはくーちゃんだろ?
鈴愛と言い、律と言い、ホント皆さん親の自覚なしっ!
急に不気味な言葉を羅列して涙浮かべるユーコは、この世の人とは思えず。
これはユーコの亡霊か??とも。
病院ってそこまで死ぬ、死ぬ…の場所なのかい?とも疑問だし。
過酷なお仕事でメンタル弱ってるのかもしれないけど。
確かに、病院は生と死のある場所だけど、ユーコの言い方だと死しかないとしか。
自分が引っ張られちゃいそうな言い方…怖いよ。
ユーコもここでなんで涙を流すかな?
虫の知らせで自分が死ぬの予感してるから??
「今考えればあの時…」って回想しちゃうの?
それも都合良すぎでしょうー!
要するに、急にまんまユーコ自らの死亡予告でしかなく……これでドラマ表現??
来週あたり地震でユーコが被災すると、
「私はユーコを生きる世界につなぎとめられなかった…」
とか言っちゃって、鈴愛は泣き崩れるのかなあ。
で、律の同情引いて、いちゃいちゃするのかなー?
あーめんどくさっ!