NHK朝ドラ『半分、青い。』第106回(第18週)感想&あらすじ 離婚ノルマ達成のため、無理矢理な離婚理由の涼次

『半分、青い。』第106回(8月 2日)あらすじ

涼次は、映画監督になる夢は捨てられない、そのために家族は邪魔だと家を出て行った。

鈴愛はいずれ帰ってくると期待するも、1週間経ってもその気配はない。そして年が明けてしまう。

涼次の行方を捜して光江と麦が祥平の家に踏み込むと、案の定、そこには涼次が。

 

事情を聞いた光江は、
「映画監督になればいい。カンちゃんのパパは映画監督や。カッコええがな!」
と、生活はそのままで映画監督をやればいい、大納言も皆でサポートすればいいと歓迎。

しかし涼次は離婚するときっぱり。

鈴愛は愛しいし、カンちゃんは可愛い。平凡な自分には映画監督と家庭の両立はできないと、退路を断って映画監督の道に精進すると宣言した。

その頃、涼次が戻って来ないことを思い詰めていた鈴愛は、思わず受話器を取って、今も覚えている電話番号、懐かしい電話番号に電話。それは律の実家、萩尾写真館だった。

 

『半分、青い。』第106回(8月 2日)感想

なんか…見るのに疲れてしまって、言葉を失いかけているナナコロビヤオキです。

だってさあ、あの昨日のドロドロの後、どうなるか…と、イヤだけど覚悟を決めて見たら、
また肩すかし!怒
今日はのっけからいきなり岐阜の実家つくし食堂のシーンだもんね! 何だよっ!

脳天気に草太の斬新なメレンゲのカツ丼が受けたとか言って、どうでもいい話、いや、どうでもいくないかもしれないけど、このタイミングじゃないだろー!って話をぶっ込んでくれました。相変わらずの手法ではありますが。

一応頑張って見てあげようと思ったんだからさ、少しは答えてくれないかな? もうちょっと真摯な姿勢で脚本書いてほしいと思います。

 

北川悦吏子大先生様、ツイッターで昨日の8/1より、8/3までの水木金の3日分を“見応え回”と自慢しました。特に今日は光江さんの見応え回ですと。

見応え回って、キャストが怒鳴れば見応え回なのかいー?
昨日は鈴愛がキイキイ怒鳴り散らしたのが見応え?

もし、そうだとしたら北川大先生、脚本家でありながら演劇が分かってないよ。

光江さんが涼次に怒鳴るとこ、ナナコロビヤオキは見どころどころか、またドタバタだっ! 見苦しいったらない! とイラッときましたよ!
このイラッは緑子さんの演技にではなく、こんな素敵な女優さんを起用しておきながら、こんなチープな演技させて!という、脚本&演出への憤りで。

この緑子さんの演技が“見応え”って言うなら、キムラ緑子さんに対する侮辱じゃないでしょーか?? もっと深い演技ができる女優さんですよ、緑子さんは!

涼次の理由も、なんだかな。いかにもそうで、全く理解不能。

退路を断つって言いながら、祥平のところに転がり込んで何も失ってないしなあ。それに退路を断つって離婚しても、慰謝料&養育費の義務からは逃げられないのよ。

北川大先生のツイッターに、周囲の大成したクリエイター達は、ある種の覚悟を持っているように家族を持っていないとありました。そのクリエイターの心意気を涼次に込めたとドヤ顔で言っていましたが~…、だからね、そういう人は結婚そのものをしてないでしょっ! 涼次は結婚しちゃってるんだよ! 子どももいるのよ。ただの無責任よ。

状況設定がいい加減なまま、思いつきでセリフで言わせちゃうから、ストーリーも破綻してしまうし、キャラもぶれぶれになっちゃうんだと思います。

 

しかし、北川大先生のツイッター、北川先生ホメホメ、見応え回に感動しまくりのコメントばかりで、ビックリ! 他のドラマレビュー掲示板では、最近はもう殆ど全てのコメントがボロクソなのに…そこだけが全く違う秘境。北川脚本絶賛の嵐で…なんか宗教みたいで気味悪かったわ。

 

で、ドラマに戻りますが

今回の涼次が監督になる件、昨日光江さんが大反対するのが不自然と書きましたが、昨日の時点では事情を知らなかったってことなのね。

でも、ここで初めて光江さんと麦さんが事情を知ったのも、まどろっこしいなっ!

「なんでわざわざここでやる?! この前話し合ってたじゃん!?」 と、ナナコロビヤオキがテレビに突っ込んでたら、起きてきた長男が、「どうせいつもの時間稼ぎでしょ? やることないから」と冷静に言ってました。ハイ、その通り。

 

それにしても、涼次が監督するには離婚が必須という論理が納得行かなくてー。
やっぱ、鈴愛がDVだから? そんなことさすがに光江さんに言えないから?
とか、思っちゃいました。
だって、光江さんも麦さんも事情を聞いたら、これはイイ話ってすぐ分かったのに、鈴愛は怒り狂うだけだったしな。書かれていないシーンで鈴愛は涼次に散々暴力振るってるのではとか考えちゃったし。

それか…実は祥平のことが好きだから? 鈴愛よりも? 同性愛?
とか、いろいろ考えちゃいました。

 

詰めの甘い根拠で光江さんを必死に説得する涼次。
演じる間宮さんについ同情してしまい、ナナコロビヤオキもサポート。
「今週中に離婚して、鈴愛を梟町に帰さなくちゃいけないから、離婚しないと! オレ退場して律登場させないとだから、とにかく皆さん納得してくださーいっ!」
ってセリフを補いながら見てあげましたよ。
要するにそういうことだな? と家族で確認しあいながら。

で、その涼次に怒り心頭の光江さん。キムラ緑子さんの怒鳴り演技は、間宮祥太朗さんの援護射撃。
「私も渾身の力で怒るからね! だから離婚成立! 視聴者の皆さん、納得するのよー! 」
と、演技の力技で“涼次離婚”を強引に成立させようという感が。
はぁ~大変ですね。

 

そして、またまた今日も不思議だったのは、鈴愛がほぼ不在だったこと。

  • テーマ曲が終わり、8:03くらいに1分ほどカンちゃんと涼次を待つ鈴愛。
  • そして8:14、次回への引っ張りのために出た鈴愛。

それだけ。

 

こんなにヒロイン不在でいいの!?
本来、祥平さんちに行くときは、鈴愛も一緒に行くもんじゃないかと思いましたが。

 

で、このわずかな出番も、ヒロインとしての評価を下げることばかり。

最初のカンチャンと涼次を待つシーンも鈴愛は涙ぐむだけ。涼次が出て行った日=カンちゃんの誕生日12月23日から正月まで1週間はあるけど、鈴愛は何もせず泣いてるだけか? 涼次探すとか、涼次の気持ちを理解しようなどアクションは描かれず。

そして明日への引っ張りネタで、鈴愛はいきなり律の実家に電話しちゃう!
いきなり寝た子を起こしたように律、来たぁ!
しかし、いきなり電話するかなあ。周りの迷惑とか考えないのかなあ?

東京に出てきてから度々和子さんに連絡取っていたなら、まだ分かるけど。そういった描写、一切なかったし。エピを積み上げてないから、律へのストーカー再発だとしか思えない。

 

今日の華丸さんの朝ドラ受け、カツ丼は玉ねぎの方がいい! とそらしつつ、夫婦それぞれの問題だからねえ~とかわしてました。お見事!