NHK朝ドラ『半分、青い。』第94回(第16週)感想&あらすじ 涼次、乙姫様みたいに「開けちゃダメ」!

『半分、青い。』第94回(7月19日)あらすじ

鈴愛と涼次の新居は、涼次の三叔母の家の離れだった。
三叔母と対面し、戸惑いを隠せない鈴愛。

三叔母は、彼女たちが結婚式に参列していたにもかかわらず、自分たちのことが記憶になかった鈴愛に少々ムカッついた様子。

 

鈴愛はトタン屋根でボロ屋の新居では、雨の音がうるさく眠れないと涼次に不満を言う。

鈴愛は涼次に新居のための資金はどうしたのかと問いただす。すると涼次は、スポンサー辞退の憂き目にあった『追憶のかたつむり2』の制作資金に充ててしまったと白状した。

次の朝、『追憶のかたつむり2』の映画ロケ当日。出かける間際に涼次は、鈴愛に一つの大きな箱を示し「この箱だけは見ちゃダメ。開けちゃダメだから」と伝えて仕事場に向かう。そんなことを言われてしまうと、かえって気になって仕方が無い鈴愛…。

 

『半分、青い。』第94回(7月19日)感想

「開けちゃダメ」って、昔話じゃあるまいし。そうまでハッキリ言ったらもう開けるんだよ。どうせ鈴愛だし。プライバシー観念ゼロ、軽犯罪平気でやっちゃう鈴愛だし。

乙姫みたいに、まんま「開けないで」って言うから、ドラマにならないよ、こりゃ。

開けたら煙が出て、鈴愛おばーさんになってドラマ終わりにしちゃえ! ダメ??

 

ブッチャー、その場しのぎの取り繕いに駆り出されてました…。
ブッチャー、演技派なんだからきちんと芝居で出してあげて! こんなイロモノ扱いなんかじゃなかくて…ねっ!

 

そして、今日は鈴愛の異常性も見えました。

  • 光江に「あなたの名前、なんだったっけ? ネズミ? カラス? ニワトリ? 」などとイジられても、それに一切動ぜず、脈絡もなく「ブッチャーって呼んでいいですか?」と言う、その唐突さ。
  • 新居の資金が映画の制作資金につぎ込まれてしまったと悟ったときの、機関銃のようにまくしたてる、その話しっぷり(セリフ覚えと、早口での言い回し、永野さんめっちゃ頑張ったんだろうなー。お疲れ様でした)。

この二つを見たら、鈴愛はまるでレインマンと思っちゃったよ!

 

そして新婚なのに涼次に対しては、ふてぶてしーい態度だし。
お金使い込まれたと聞いて激昂するのは分かるけど、いきなり乱暴に涼次の布団はぐし。

怖い。

自分は片耳しか聞こえないアピールでボロ屋に住むことブーたれてたしな。アンタ、昨日安いだけで快諾してたじゃん!
でも、これについては涼次も天涯孤独アピールで応酬してたから、お互い様。お似合いか。

 

このトタン屋根のボロ屋は、帽子屋の頃倉庫だったそうで。そこにまだ残っていた帽子、三叔母は父デザインの帽子を捨てられなくて、鈴愛たちの入居に際しトランクルームに預けた。そのトランクルームの料金が5万円かかるので家賃5万円となったらしい。

このくだりも回想シーン、過去のことだと言い切って視聴者の心を動かそうという試みをすっかり放棄。脚本家様の都合の良いように押し通した。…まあ、言い出したらきりがないから、それは抜きにするとして。

しかし、意外にも鈴愛は、この5万円に「ここにしたら安い」と簡単に納得しちゃう。不思議。

 

広いかもしれないけど、基本的に人が住む仕様になってないところで家賃5万円。

あのトタン屋根、終戦直後かと思ったよ。カーネーションで、落ちぶれたなつが見つかったところとか、べっぴんさんとかを思い出すような酷さだったけど…5万で安いと納得?

私だったら、5万なんて聞いたら、もうそれこそ火に油! 完全に怒り心頭。ここでこそヒートアップしちゃうだろうけど。 よく分からないところで寛大さを示す鈴愛。

…あ! 岐阜との通話にもっとお金かかってるから?? 鈴愛は5万くらい何とも思わない?

 

しかも鈴愛、あんなに怒り心頭だったのに時間がちょっと経過しただけで「私も言い過ぎた」って素直におさまって、穏やかに眠れるし。

普通なら、こんな酷い話聞いたら涼ちゃんに不信感一杯。眠れない一夜となるはずですが…。

 

ちなみに、ばーちゃんのナレで「涼ちゃんに触れたまま寝ました。安心します」って言って、鈴愛は涼次の背中に左の足先で触れて寝てました。幼少期の思い出に重ね合わせて…。

 

…でもね、人様に足先が触れるのって、失礼じゃないかしら!?

幼い子どもがママにくっついて、足で触りながら寝るってのは可愛いよ、もちろん!
でもね、大人がそれやったら失礼でしょっ! 足先で人に触れるなんて…イヤだな。
ナナコロビヤオキ、夫にやられたら侮辱された感じがしてイヤだし。だから私も申し訳ないからそんなこと絶対にできませんー。

うちの子たちも、これチラ見して「なんか、酷くない?」って言ってたよ。

少女マンガチックにピュアで可愛いエピソードと、北川大先生悦に入ってるのが透けて見えますが…これ勘違い!大外し!怒怒

さらに、取って付けたように、新婚さんぶりアピールで、鈴愛はほっぺにキスさせてました。でも、二人の絆が見えないからさぁ~! 鈴愛がただのイチャイチャ好きにしか見えず気持ち悪かった。初々しさとか可愛らしさゼロ!

なのに鈴愛は、ほっべにチューだったことに「ケチ」とか言っちゃうし。怖すぎ。
鈴愛はストーカー気質があるから仕方ないのかしら…?

 

そうそう、鈴愛が茶道を知っていたのは、マンガ家時代に茶道をやってるヒロインを書こうとしたからだったって。そんなことマンガ家時代、微塵も見せなかったのに…都合が悪いことはこれからは全て“マンガ家修業”でOKにするってことかい!?

 

“マンガ家”=水戸黄門の印籠 か。

 

秋風先生、鈴愛なんかに茶道まで習わせて下さるなんて…と、この話を聞いてナナコロビヤオキは、秋風先生の熱心さを思い出してウルッと来ましたが…当の鈴愛は、そういう意味で言ったわけじゃ全っ然なかったよっ!怒

鈴愛は秋風先生のことを“完璧主義”と言い、おかげで1ケ月お茶に通わされてみっちりしごかれたと。そして習得する頃には、そのマンガを描くことがすっかりイヤになったとまで平然と言ってのけた!怒

ここまで恩知らずなヤツとは…!

秋風先生ディスリはもちろん、茶道へのリスペクトもなし!
マンガ家含め、物書きっていろんなことに興味が深いと思うんだけど、茶道全然楽しめなかったか!
マンガへの愛もゼロ。鈴愛がこうなっちゃったのも仕方ないね。

 

三叔母は…やっぱり大女優様×3人の無駄使いみたい。

なんで、食べるシーンばっかり? もっと動けるシーンにすればいいのに。動くとなるとバカバカしい喧嘩ばっかりで、ただのドタバタにしちゃうし。

今日の冒頭シーンで、もっと鈴愛と絡むと思った。

会話のやりとりがあるのかと一応期待をかけてはいたんだけど…いきなりブッチャー引っ張り出して代わりに演らせて誤魔化してスル―。北川先生、またボイコット。

 

ちなみに、鈴愛は麦さんは見たことあるよね? 大納言で。店長からもオーナーは三姉妹って聞いてたよね? 涼次の叔母って話も。

麦見たとたん、「あーー! あの鳥の帽子!」って、ならないかなあ?
そしたら、いろんなセリフや反応が生まれるのに!
そのために、予め麦さんを大納言に出向かせてたんじゃないの…???

それやらないなら、何のためにあの前振りあった…?

これまでの各シーンのつながりは? 意味は? と、考えれば考えるほど、わけが分からなくなります。