NHK朝ドラ『半分、青い。』第74回(第13週)あらすじ&感想 律のプロポーズで引っ張っるも、すっ飛ばし!

『半分、青い。』第74回(6月26日)あらすじ

律は鈴愛に「結婚しないか」とプロポーズ。

時は流れて4年の世紀末。1999年春。鈴愛はもうすぐ28歳になるところ。

鈴愛は4年経った今でも律から受けたプロポーズのことが引っかかっている。あの時、律からのプロポーズに鈴愛は「ごめん。ムリだ」と答えてしまった。

鈴愛は律のことが好きだった。それに間違いはない。しかし、あの当時はマンガでもっと成功するつもりでいて、結婚して京都に行くことが考えられなかったのだ。

しかし、その後間もなく鈴愛の『一瞬に咲け』は連載が打ち切りに。その後新作の掲載は叶わず、引越し屋のバイトをしながら秋風のアシスタントに舞い戻った…それが現在のスズメの状況だ。

今振り返れば、あの時、律のプロポーズにYESと答えればよかったと、鈴愛は4年経った今でも後悔。未だにユーコとボクテに繰り返しぼやいている。

鈴愛はネームも何も、最近全くアイデアが浮かばなくなってしまったと苦しんでいる。

一方、鈴愛の実家では、一向に鈴愛のマンガが掲載されない状況を卯太郎も晴も案じていた。晴は秋風宛に手紙をしたためる。見合いの話も来ているので、どうかマンガ以外の人生、結婚についても考えるよう鈴愛に話して欲しいと書いた。

梟町のともしびでは、ブッチャーとなおがお好み焼きを食べている。律の結婚式に出席しないのかとなおを誘うブッチャー。なおは律からは招待すらされていない。鈴愛を誘わずに呼ぶわけにはいかないのだろうと答える。

晴からの手紙を読んだ秋風は鈴愛に見合いをしてみないかと持ちかけた。

『半分、青い。』第74回(6月26日)感想

またまた裏切られましたっっ!

プロポーズのシーン、どう鈴愛は反応するのか? 律にはどのような意図があるのか? 二人の反応が昨日から興味津津ではありましたが…

テーマ曲が終ったら途端に世紀末と来た!

4年一挙にすっ飛ばして1999年だもんね。

言い訳のように回想でプロポーズ後のやりとりもやってたけど、過去の物として振り返られたんじゃあ、もうねえ。ラブストーリー主体に書くつもりなんじゃないの? これ書かないで、あと何が残るっつーのよ!?

まあ、すっ飛ばしは常習犯なので、もうしょうがないと見逃すとして、プロポーズの内容そのものもなんだか残念。

鈴愛がマンガやってるって知ってるのに、唐突に「京都に一緒に」って言う律も律だし。「ダメ」当然覚悟なんじゃない?

それに短冊盗んだ日に、律、アンタは鈴愛にめちゃくちゃひどいことを言って別れたんだから、そんなこと言える立場でないとわきまえてはいないの? 清とどうなったのかの説明もなしだし。

感極まってつい「結婚しよう」が出てしまった、そういうのはアリだとしましょう。アリだとしたら、律はハッとするんじゃない? 気持ちのままにうっかり言っちゃったけど、言える立場や状況じゃないじゃん!って戸惑うものなんじゃないの?

という、根拠から、律も相当自分しか見えない自己中っぽいよね…。

そして、そんな律の唐突発言に、鈴愛が驚いて「ムリ」って言っちゃうのも分らないでもないです。驚いてつい言っちゃうって十部あり得る。でもさぁ…鈴愛も律と別れてから5年間あんだけ思い詰めてたんだから、これは千載一遇のチャンスなんでないの? うっかり不本意な言い方しちゃって、それをまともに受けた律が去ってしまったら…それでもう終わりなの? どうにか言葉をつなげて引き留めようとしないかな?

そんな感じに互いの発したセリフに対するそれぞれの心の動きが見えないから、感情移入できないんだなあ。残念過ぎ。

鈴愛が、「ダメ」は自分が成功したら律を迎えに行くつもりだったから。それを言おうにも電車が来ちゃったから言えなかった。って言い訳してたけど…、過去っていても、当時はすでに電話はあるんだからね! 終戦直後の話じゃないのよ!

それだけの気持ちがあれば、後ですぐに電話でフォローするんじゃないのかな?? 和子さんに聞けば一発で連絡先教えてもらえるはずだし。

このすれ違いは、脇が甘過ぎ&詰める努力ゼロによるすれ違いでしかないので、せつなさもじれったさもゼロ。あ~自業自得ね、好きって言ってもその程度だったかいとしか思わなかった。

それなのに、28になるまで4年間もあの一言の失敗をグルグル後悔かよ。すごい受け身な年月の過ごし方。

そして…いきなり晴さんが秋風先生に長~い、長~~~いお手紙書くってのも、なんだかね。娘、もう28歳だよ! しかもこれまで手紙なんか書いたことなかった人が!

娘とまともに向き合うことすらしないまま、母娘の対話すっとばして、先生にお願いするかな、そんなこと??

しかも天才、変人、独身のマンガ家の先生に、そういうこと持ちかけても通じないだろうなあって分らないかしら?

子どもの親として秋風先生にお願いするとしたら、「子どもの人生のためにもハッキリさせてあげてくれ」的な内容だけのシンプルな手紙に、私だったらするかな~。

しかも自分語りまで入れちゃって。あんなに長ーいお手紙で。スゴイ親です。

セリフで独白だけではワンパターンだから手紙という方式にしたのかしらね。どうせ強引にストーリーを進めるだけだから独白も手紙朗読もどっちも同じことなんだけど。

晴さん、相変わらず鈴愛は優しいとか全然娘のこと分ってないしさ。晴さんはモンペかもしれません。

ちなみに細かいけど、晴さん“無学な田舎者”と妙に下出なのも不気味でした。“無学な田舎者”という割には、随分と達筆でしっかりしたお手紙でしたし。

エキセントリックなはずの秋風先生なら、こんなモンペ親からの手紙には従わないと思うけど…秋風先生、まともに真面目に受けとめていました~。

わずかに秋風先生のラストのやりとりだけが可愛かった。当初のエキセントリックな秋風先生ではすっかりなくなっちゃったけど、でもラブリーなので心癒されます。エツシ様さすが! 素敵です~。このドラマ唯一の心躍る箇所。

あーー! もういっそのこと秋風先生を主人公にして欲しいよぉーーー!