NHK朝ドラ『半分、青い。』第70回(6月21日)あらすじ 秋風は素敵なパパに、結婚に逃げるユーコはディスられまくり

『半分、青い。』第70回(6月21日)あらすじ

おもかげで、ボクテと鈴愛が再会しているところに、秋風が偶然来店。ボクテと鉢合わせしてしまう。秋風とボクテは、ボクテ破門以来の再会。

秋風は2人が会っているのはユーコのことだと察して話に加わる。ボクテにユーコの相談相手になってあげて欲しいと言う秋風。

一方でつくし食堂。店内の本棚には鈴愛の『一瞬に咲け』が大量に置かれているが、読まれた形跡が無い。最新刊は重版の話も出ていないと気にする宇太郎。

ユーコは気持ちがすっかりマンガから離れてしまい、鈴愛にも合コンに行った方がいいとアドバイスする始末。ユーコは好きになった人と結婚したい。マンガを書くのはもう疲れたと話す。

マンガに明け暮れおしゃれもできない日々を過ごし、誰にも会えず、スケジュール帳が真っ白なのが耐えられないと言うユーコ。

それに対し、鈴愛は真っ白な日があるのは、マンガが書けるから嬉しいと反論。マンガ愛を伝えユーコを励まそうとする。

しかし、ユーコは鈴愛に「今、はっきりした。ここは私の居場所ではない」と言い、マンガを辞めることを決意する。

秋風に、マンガを辞め結婚することを伝えるユーコ。

秋風は、ユーコさえ良ければ18歳から24歳まで過ごしたこの秋風ハウスからお嫁に出させてほしいとユーコに伝える。

『半分、青い。』第70回(6月21日)感想

秋風先生、トヨエツ様! ボクテへのアドバイスと言い、ユーコへの花向けの言葉と言い…す、す、す、素敵ですぅ~!!!

しっ、しかしっ! なんで?…どーーーして!? そこまで、すごーーくいい人になった??

もう、すーーーーーーっかりいいお父さん。素敵なパパね。

普通のいい人以上に、いい人。いろーんなことに配慮が行き届く、素晴らしい良識人になっちゃって。

そんなエツシ様を見られるのは嬉しかったけど…変人の奇才だったよね? 秋風先生?

とんがって変だけど、弟子ユーコが可愛くて仕方が無いみたいな、そんなひねった反応を見たかったです。

それに…ね。デビューがかなった『5分待って』を3年連載に無理矢理引き延ばしたんだからさ。ユーコの才能のせいだけじゃないでしょ? 編集部のせいでしょ? とも思うし。

担当編集者、全然からまないし。ユーコがこうなっちゃうまでにやれること山ほどあったんじゃないの?

書けない人と、書き続けられない人の対比に鈴愛とユーコに言い合いさせたのでしょうが…。創作に行き詰まった人の気持ちをユーコに言わせてる。そういう人の心境、書くのに疲れた感じはすごーーーく良く分かる。身にしみました。

でもさ、ユーコも鈴愛も、これまでのマンガ家としての道のりはナレだけですっ飛ばされまくってるので、こちらとしては状況が飲みこめず、急に涙ながらに訴えられても、なんだかピンと来ない。ポカーンとなっちゃう。

そして、これまで無理矢理3年連載にした上に、ユーコを放置していた編集部の怠慢ぶりを見ていると、ユーコちゃんをここまで傷つける前に、なんで周りの大人は動かなかった?? 一人のマンガ家の才能をただ吸い尽くしてつぶしたな、とか余計なことを反芻してしまって、クリエイターの永遠の苦しみとして、このセリフを純粋に味わうことができませんでしたー。

ユーコちゃん役の清野菜奈さん、迫真の演技で頑張ってたけどさ、無駄な泣きに見えてかえってしらけてしまいました。清野菜奈さん、素敵な女優さんだなあと感心していたので、そんな気持ちになっちゃってる自分が申し訳なくも感じてしまいました。そして、同時にこの脚本でよくここまで気持ち入れられるわ~と、同情&リスペクトしちゃいましたよ。

鈴愛もポロポロ泣いてたけどね。これも大変だ~。

ちなみに、鈴愛はユーコちゃんのもういやだ話に、初めて彼女のマンガ愛をぶつけますが、鈴愛、ユーコちゃんにコレ言ったらもっと傷つけちゃうの、わからないかね?

ま、これまでもずっとデリカシーの無い鈴愛だから分かるはずないか…。

それに、鈴愛の言い分も、これまでの3年分すっとばされてるから、「あっそ」としか思えなかった。あなたの涙も無駄でした。永野さんにも同情。

別のシーンでボクテとかに言えばよかったのにね。「ユーコはそう言うけど、私は分からなかった」って。ただただセリフだけで直接対決させちゃうから、役者のヒートアップに反比例してこちらは冷めてしまうんだな。

できれば鈴愛を合コンにつき合わせて、合コンに行っても鈴愛の頭の中はマンガで一杯な様子にユーコちゃん自身がマンガ家としての限界をハッキリ悟るという構図にすればよかったのに…。ずーーーっと秋風ハウスばっかりだしね。これじゃあ酔いしれている脚本家大先生以外は、誰もかれも意図が読み取れずに行き詰っちゃうよね…。

ユーコちゃんの独白は、これまでのマンガ家としての道のりが全っ然分からない分、ただただ感情をぶつけられた感じにもなって暴力的にも感じた。ユーコちゃんのすさんだ様子も相まって、脚本家が書けなくなって挫折していく人をディスってる風にも聞こえてしまいました。

だからセリフだけで物事進めると、よくないのね~。

それに…ユーコちゃん? 結婚相手は昨日の東京03? ホントに??

マンガ辞めて結婚するって言っても、昨日チューして後悔してた東京03だったら可哀想過ぎる。絶対に幸せになるはずないよね!? 結婚相手は東京03じゃないとしても、あんな意識で見つけた相手だったら、同じようなもんでしょう。

女性は仕事に行き詰まりを感じ、結婚を取るというパターンはよくある話です。特にクリエイティブなお仕事の世界は厳しいからね。

でも、これじゃあ、仕事に挫折した女性は、必ず玉の輿狙いの安っぽい女になるということ? この度ユーコちゃんが豹変したような? ユーコちゃん、脚本家にそんな女に見られてたの? と哀しくなりました。言葉づかいからして下品になっちゃって…。短絡的な書き方でユーコに失礼だと思う。

ユーコちゃんは、ただ普通の人と結婚するだけで十分だったんじゃないの? その方がユーコちゃんの行き詰まりの辛さがかえって浮き彫りになったと思うけど?

このドラマ、話のテーマからそれた生き方すると、人格否定までされるってこと?

マンガを続けてずっと書いてるなんてオタクとひきこもりだと差別してたしね。ユーコちゃんだって6年もやったんだから、さすがにそこまでの言い方するかな~とも思いましたが。炎上狙いですかね? ちなみに引きこもりという言葉が出てくるのは2000年を過ぎてからだと思います。