『半分、青い。』第98回(7月24日)あらすじ
涼次は佐藤弓子の小説『名前のない鳥』を原作とした脚本を2年がかりでやっと完成させた。
鈴愛は涼次の脚本が完成したことをボクテとユーコに報告。ユーコとボクテは、これまで健気に節約生活を送っていた鈴愛をねぎらった。
祥平は涼次が仕上げた原稿を大絶賛。斑目プロデューサーにすぐにでもかけあうべきだと涼次にアドバイス。
しかし一方で、その祥平はというと『追憶のかたつむり2』が大コケ。多額の負債を抱え、テレビショッピングの映像制作でどうにか食いつないでいる状態。映画製作とはほど遠い現状にあった。
ある日『名前のない鳥』原作者 佐野弓子が、斑目に案内され祥平の部屋を訪れる。佐野弓子は祥平の『追憶のかたつむり』の大ファンだったのだ。
祥平はここぞとばかりに涼次の脚本を佐野弓子に推薦する。
佐野弓子は自作を映像化させないことで業界では有名だったが、涼次の脚本をいたく気に入り、これなら是非映画化して欲しいと快諾。
そこで祥平は、自分にこの映画の監督をさせてくれないかと弓子に願い出る。
『半分、青い。』第98回(7月24日)感想
7月23日の放送分、なぜかビデオ録画しそびれていまして。
23日分は土曜のBS再放送で見てみます。
なので、この24日レビューは23日分を見てない状態です。感想に不備があるかもしれません。お許しください。
2年がかりで脚本を書いた涼次。
…って、脚本仕上げるだけ2年費やしている場合なのかっ!?
鈴愛の『一瞬に咲け』といい、この人たちは一つの作品をくどくどと何年も何年も…。巨匠ならまだしも、新人のうちはとにかく数書かないとじゃあないのかなあ~? そうじゃないといつまでも作品らしい作品書けないよ。数書くことで実力がついてくるものと思いますが…。
脚本書きに2年間専念! ということで、“専念”となると脚本のこと以外は一切がっさいやらなくていいらしい。家にずっとい続けても、洗濯物すら取り込まない。
涼次、相当なダメンズだなこりゃ。
そして鈴愛も帰宅後、文句ひとつも言わずにニコニコ洗濯物を取り込んでたなあ。これまでの自己中DV鈴愛だったら、こんなことしたらパンチものだと思ったけど。涼ちゃんを応援するからって、これまたステレオタイプに献身的になったらしいっす。
しかし、鈴愛は非常識なところは相変わらず。
- 喫茶店で「私はいつものお水でOK」って平然と言う
- おひとり様1パック限りの卵を変装してまで複数回並ぶ
これ、節約じゃなくてモラルが無いだけだと思います…!!!怒怒
こんな表現していいんでしょうか? NHKさん!?
ちなみに、もうこれ以上ボクテとユーコ出さなくていいから。状況説明をセリフで片付けるたために便利に二人を利用するの、やめてほしいです。
20002年ワールドカップの日本の盛り上がりぶりを描いた様子も、何というか…取って付けたようで寒かった…。
そしてそのはしゃいでる様子の描写に岐阜の梟町商店街おしゃれキダハラと楡野家を便利に使う。楡野家、すでにコントの領域でした。セットと言い、まさに『ライフ』。内村&ムロツヨシが割り込んで来ないかつい期待しちゃった…。
草太、笑ってましたが、なんか大変そーと同情。そうだよね、何に笑えばいいんだかって感じだもん。なのに“ワールドカップで浮かれまくり日本家庭”の絵を撮るために何だか分からないけどとにかく無理矢理爆笑せねばならない。…いや、大変なお仕事です。
…てか、草太、結婚はどうした? あれから二年も家族に話できてないの!? この件もやっぱりはぐらかしで終わり!?
で、仙吉じーちゃんはというと、あの方は不思議と、見る度に、どんどん、どんどん、どんどん、どんどん…若返えられて…!!! ビーーックリ!
この若返り、ストーリー上、何か意味があるのだろうか…!?!? と、つい目が釘付けになってしまいましたが…別にそういうことでもなさそう。
そしてその仙吉じーちゃん、若返りながらどんどん、どんどん、中村雅俊に戻り中のよう!!
ところで、鈴愛と涼次はつましい暮らしをして2年間頑張ってきたということですが…それにしては、二人はやけにキレイなお揃いパジャマを着ていたなあ!
この家の収入、鈴愛のバイト代だけだよねえ?
すみません、突っ込み細かくて。でもねえ、ちょっとしたアイテムだけど、二人の2年間の様子が見えない。見えないどころかむしろ違うでしょー! という、真反対のセレクトなので違和感を感じてしまいます。
で、突如若村麻由美さん登場。また更に大女優の投入。
ナナコロビヤオキは、若村さん、ザ・女優って感じで好きです。演技力もスゴイし。でも、こんなところで若村さんなんか投入して、そんなぜいたくしていいのかしら…? って申し訳なく思ってしまいましたよ。こっちはただの視聴者なはずなのに、若村さん見た途端、つい恐縮しちゃって「こんなんですけど、いいんですかあ!?」って、謝りたくなっちゃいました。そんなこと思わせちゃうって、このドラマ、相当異質だわ!
しかし、祥平と佐野弓子のシーンは、見ごたえありました。
若村さん、さすが魅力的な演技です。こういういやらしーい感じの大御所、いるだろうなあ、あるある~とうなづきつつ、イヤな気がしない。むしろ魅力的。惹き込まれる。
その若村麻由美様のセリフに「もう数字はいいんじゃなーい?」とありましたが…コレ、北川大先生が『半分、青い。』の放送開始当初、ツイッターして炎上した言葉だよね? それをセリフにして言い訳!? 自画自賛!?
北川大先生、若村麻由美様を使ってまでして、ご自分をご投影なさるとは…。
神様、やりたい放題だわ…。
祥平は、涼次の脚本を薦めておきながら、佐野弓子が涼次の脚本を大絶賛するとつい複雑思いがよぎりますが、そのときの斎藤工の表情、すざまじいものを感じました。もしゃもしゃの髪の向こうの目に、絶望、焦り、不安、挫折、嫉妬、妬み…クリエイターである以上逃げることのできないネガティブ感情が凝縮。わずか数秒の、表情のみの演技でこれだけのものを表現できるとは! すごい役者さんだなあ―と感心しました。
今回後半は、なかなか見ごたえあるわ! 考えさせられるわあと、感心してドラマを見終えましたが…
あれ!? 鈴愛、どこに行ったーー!?!?
ドラマに入り込んでうっかり忘れていましたが、後半鈴愛が出てなかったよ!
主人公、鈴愛が完全不在! なんだこれ!?
ラストシーンが若村麻由美と斎藤工。
斎藤工が主人公だったっけ!? コレ?
残念ながら、鈴愛が出てくると、このドラマは面白くなくなるってことをはっきりと認識。
マンガ家から大納言の話になったときに、別のドラマになったかと思ったから、その勢いで斎藤工主演のドラマにしちゃったらどうかと思いました。