『半分、青い。』第62回(6月12日)あらすじ
律に振られて、傷心の鈴愛。パンをやけ食いしながら、実は律が好きだったみたいだ、最終的に自分は律をくっつくと思っていたとボクテとユーコに話す。自分にとって律が大切だったことをしみじみと思う。
秋風塾では、今後チャンスがあれば鈴愛たちの作品を次々と売り込むと秋風先生。いつもの実体験を発表し合う。
鈴愛が律への思いを話すと、秋風は「今、書くんだ! お前には才能がある」と、律への思いを作品にするよう鈴愛に薦める。
『半分、青い。』第62回(6月12日)感想
もう…コメントしようのない領域に突入です。コメントしようのないほどストーリーは動かない。ぜーんぶしゃべって終わりだし。
そして、あらためて鈴愛のくずさ露見した回でもありました。
スズメは部屋でボクてとユーコに慰めてもらってヤケ食い。しかもボクテとユーコが買ってき
たパンを断りも無くヤケ食い。
昨日の律の、短冊ドロボーに引き続き、スズメもカツアゲ!?…梟会って、犯罪集団だったのかしら?
鈴愛はユーコのパンを平然と取り上げ一口パクついてから、「あ!」と始めて気づいたような様子で「いくら?」とユーコに聞く。
それに対して、「いいよ、いいよ」と手をパタパタしてパンを譲るユーコ。
そんなユーコにお礼の一言も言わずに、鈴愛はパンをむさぼり続ける…。
よくチンピラの親分が、子分の物を理不尽に取り上げて、逆らえない子分にわざとらしく
「ああ…これ、お前のだった?」
と言って、
「あー…いいです、いいです(手をパタパタ)」
と子分に強引に言わせ既成事実を作り
「あっそ」
と、平然と自分の物にしてしまう、アレ。アレと同じです。
鈴愛、失恋でパンやけ食いの図らしいですが、ヤケ食いの割にはパンは中途半端な量で絵的に面白くもない。第一鈴愛が全く可愛く感じられませんでした。
そして今さらながらにベタベタと律が好きだったと。最後に律とくっつくと思ってた…って。
恐るべき自己中人間です!
失って始めて本当に好きなのは誰だったか気付くというのはよくあるし、共感できることではありませすが…それをくどくどと何分もかけて、動きも無くセリフだけでボクてとユーコを前に、雲だ何だと独白(敢えて独白と言うよ、会話成立してないし)しているだけなので、何も気持ちが伝わりませんでした。
過去の、何気ない律との出来事を、現在のシチュエーションに重ねて、「あ、もう律は隣にはいない…」となれば、まだ共感できるのに。
ただ、そもそも、そんな、何気ないけど今となっては愛おしい出来事も、特にはありませんでしたがねえ…ピーピー近所迷惑な笛くらいで。
ちなみに「律は雲だ」とか、「空を見れば律がいると思えばいい」だっけ?とか言ってるけど…鈴愛、それじゃあ律、まるで死んだ人みたいだよ。
それに、健気な様子で「律が好きだったみたい」とか言っておきながら
「1週間で2人に振られた」
「一生片思いしかできないんじゃあ」
と言って嘆く。
しおらしいふりして結局、恋愛ゲームなのかい? 数が大事!?
そして、さらにしみじみと律を思い出して、「律を触ったらことなかった」って。
もう気持ち悪い!こりゃストーカー決定ですぅ!
幼なじみで好きって自覚はなかったんでしょ? しかも高校生だったんでしょ? そんな接触なかったでしょうよ、十代の男女は。
それをこれまでを思い出して、
「触ったことなかった」、「律を触りたい」って…もう恐いですー。
そして唯一の頼みの綱、秋風塾。
やっとマンガ話に戻り、少しは見られるかと期待しましたが…こちらもやらかした感が。
秋風先生、「リアルを拾え」って言ってた。「経験をマンガに昇華させろ」とも言ってました。
それは秋風先生の作り手としての心意気が感じられてよかった。クリエーターとは、そうい
うものなだと感動しましたが…。
しかし、今日の秋風塾では、律に振られたショックで、まるでうわごとのように話すスズメに、秋風先生、「今、書くんだ!お前は才能がある!」って。
結局自分の体験だだ漏らしすればいいってことでしょーか??
ドラマとは、作者のメッセージを登場人物、ストーリー、登場人物、設定全てに凝縮させていくもの。セリフはもちろん、小道具も何もかもドラマ上意味のあるもだけを登場させるものです。だから、経験した出来事をまんま書くだけではダラダラした何も伝わらないものになってしまうものです…。見せ方を常に考えて計算しなければ良いものはできないものですが…。
あーでもこの作品はまさにそれか!
なるほど! 北川悦吏子のドラマ作りのポリシーはこれらしい。だだ漏らしの自分語りってことでしょう!
今日のあさイチは米朝首脳会談のため時間短縮により朝ドラ受けはなしでしたが、華丸さん、大吉さん、二人ともコメントしないで済んでホッとしているように見えました~。