【澪つくし】感想・ネタバレ 第67話 文吉の死。惣吉、黒不浄を一日早く打ち切ってイワシ漁へ

『澪つくし』 あらすじ(ネタバレ) 第67話

寝たきりの文吉が行方不明に。
家中を捜しても見つからない。
かをるが、文吉が海を見たいと言っていたのを思い出し、吉武一家総動員で浜に向かったがやはり見つからなかった。

惣吉はもう一度、善吉に網倉を、若い衆には近所の家を回るよう指示。

善吉が網倉の中に入ると、アミにもたれかかっている文吉を発見。
既に息を引き取っていた文吉だが、網をしっかりと握っていた。
死ぬまで漁師の魂を忘れていない、大往生だった。

文吉は、海の見える墓地に手厚く葬られた。

 

葬儀も終わり、数日経った頃英一郎が弔問に訪れた。
英一郎は高校の試験の真っただ中で葬儀に来れなかったのだ。
今回の入学試験も英一郎は全落ち。

また来年も受ければいいとかをるが言うと、英一郎はもうこれ以上は受けず働きたいと言い出した。
そして旧来の天然醸造にこだわる醤油屋の後を継ぐつもりは無いとも。

 

外川の漁師は身内に不幸があると黒不浄と言い漁を一週間休む習わしだった。

吉武家の黒不浄の最中に、巨大なイワシの群れが出現。
漁師たちは海に出たいと騒ぐが源八は黒不浄だと言い、海に出ることを固く禁止。

吉武家以外の漁師はどこもかしこも大漁。
吉武家の漁師たちはヤキモキ。

黒不浄の最終日にもイワシの群れが。
あと一日待てば漁に出られるが、明日にはこの群れはいないかもしれない。

吉武家のこのところの財政は、新しい船の購入、豪勢な結婚式と葬式で窮地に陥っていた。
漁師とその家族300人の生活も支えねばならない。

惣吉は、黒不浄は「心の問題だ」と、黒不浄を一日早く打ち切りにすることを決断。
さっそく漁師たちを起こして漁に出た。

 

惣吉たちが漁に出た後、とねは仏壇に手を合わせて皆の無事を祈っていた。

すると吉武家の事務員、魚住が慌てた様子でやってきて、沖で事故があり1人死者が出たと話した。
かをるたちは、それを聞いて絶句した。

 

漁師らしい文吉の最期

文吉さん、亡くなっていました。

寝たきりの文吉さんでしたが、よくあそこまで行けたな…。
かをる、おむつ替えまでやってたんだ…!!(←そこかい!)

かをるに漁の話とかいろいろしてくれてたから、海見たくなっちゃったのかねえ。

“巻き網の文吉”の異名を誇るだけあって、網を掴んで事切れていました。
皆さん“大往生”と言っていました。
大往生というと、長寿で亡くなった場合によく言いますが、この場合はその人らしい、立派な亡くなり方という意味で“大往生”なのでしょう。

源さんの、文吉さんには「白装束より経帷子より網が似合う」という提案で文吉さんを網で包んで葬ることになりました。
漁師らしいのかもしれませんが、なんか…怖いwww

 

 

英一郎が弔問訪れる

癒しの英一郎くんが来てくれましたー。
最近会えてなかったから嬉しい。

英一郎、またまた全落ちで…大変。
確かに、律子さんに頭のいい部分をすっかり持って行かれちゃったみたいですね。
跡を継ぐべき者が才に恵まれず、他の子の方が優秀って、現実でもあるあるです。
跡継ぎの人のプレッシャーは大変。

 

ただ、英一郎が全落ちにそう凹んでないみたいで、それはよかった。
進学は諦めて、仕事をしようと思う。
久兵衛さんの理解が得られなかったら、家を出て仕事をすると。

さすがいつも朗らかな英一郎!
頭が柔らかいです~。
“今どきの若者”って感じでしょうねえ~。

そして、醤油屋を継ぐつもりは無いとも。
天然醸造にこだわる久兵衛の経営方針と合わないからと。
久兵衛の経営の考え方は古いと言っていました。

“今時どきの若者”は、“新いもの好き”でもありますからね。
そして後に出てくる、惣吉さんの、「黒不浄は心の問題だけ!」と言うのと重ねてきました。

しきたりや因習にこだわらない。
神様とかも信じない。
そういう考え、大正時代のモボ・モガあたりが始まりなんでしょうね。
特に若者はそっちにスイッチオンしがち。
自由で逞しくて素敵なことではあるけど…。

 

英一郎、久兵衛に受け入れて貰えなかったら家を出るって平然と言ってました。
男性の場合、思い立ったら家を出てしまえば仕事の口があるんだなあ、羨ましいなあと個人的に思ってしまいました。
女性である律子の場合はそうは行かいもんね。
入兆の後ろ盾の無い状態で出ても、『おしん』のお加代様のようにせいぜいカフェの女給くらいしか職は無い。
だから律子さんは飛び立てない…。

 

 

惣吉、黒不浄のタブーを冒してイワシ漁へ

惣吉さんはイワシの魚群に居ても立ってもいられず、黒不浄を一日前倒しで打ち切りに。
惣吉さんの言い分としては黒不浄は「心の問題!」、「一日くらい早めても大丈夫でしょ!」と。

いかにも力強い若者、惣吉さん!
さすが周囲の反対を乗り越えて醤油屋のかをるを嫁に貰っただけののことはあります。
かをるに、正々堂々と渡り合って久兵衛さんを説得する!と言ってくれた時とも通じる力強さ。

でも、あの時は「頼もしい~」だったけど、今日はその頼もしさが不安…。

私もねえ、あんまりしきたりに拘ったり迷信を真に受けたりする方では無いですよ~。
でも…人が死ぬみたいに言われていることに関しては、とりあえず守っておきなよぉ~www
信じてなくても、周りの人の信じてる気持ちには、そこは波風立てないように。
何かあったら、どうケチ付けられるか分からんって思うからさあー!

でもね、惣吉さんの気持ちも分かります。

  • 新しい船を予約購入済。
  • 盛大な結婚式
  • 盛大な葬式

こんな大出費の連続でスッカラカン!
300人の漁師を使う網主としてはここで一発当てないと…!と、プレッシャーがかかるのは当然。

賢いはずの惣吉さんをここまで追い詰める状況にも説得力があるのもスゴイ。

しかし吉武家の財政難の原因は、結婚式と葬式とは!
かをると惣吉の結婚も甘々なだけでなくお金の現実問題も見せるとは!
しかも、外川一の漁師と称賛された尊敬する父・文吉の葬式を“想定外の出費”として吉武家の財政をピンチにさせるとは!
この現実感!
ドラマなのに、こうまで書くとは!
容赦ないわねえ、ジェームス!

黒不浄の祟り?沖で事故。死者一名

斎藤洋介さん、吉武家の事務員、魚住役で出演。
お元気な頃の姿が見られて嬉しい。

この魚住さんが大慌てでやってきて沖で事故が起きたと…!!

 

ほーら言わんこっちゃないー!!!!
そして死者が1名いるそうです。
ドキッとしたところで終わります。
またサスペンスモード。

 

利根川丸でないことを祈りたいけど…ドラマだもん!!爆
被害者は利根川丸の一行だよね!
もう決まり!
それしかない!
ドラマだからー!

で…死者1は…惣吉さん…!?!?!?

でも…でもでも…!
惣吉さんはここでは違うと見た!
文吉さんに次いで、すぐに惣吉さんって言うのもアレだし。
それに、ジェームスはきっともっと残酷だ!笑

きっとここで亡くなるのは、惣吉さんでなく吉武一家の漁師の誰かなんかじゃないか?
そして黒不浄を一日前で打ち切ろう!と言った惣吉さんの判断を激しく責められるのでは?
今で言う賠償請求?みたいなことになっちゃってまたまた家計は火の車に…とか。

ああ、そんなこと考えてると妄想が止まらなくなってしまいますが…。
そうなると、かをるも窮地に陥れられるよねえ~?
文吉さんの死も、惣吉さんの誤った判断も、なんもかんも陸者の嫁のせいだ!とかをるは総スカンを食らう?
そうだよねえ~結婚直後にコレだから…。
因習に拘る人はもう祟りとしか思えないでしょう…。
っつうか、因習に拘らない人も、「え…?やっぱり言い伝えは本当だった?」って気分になるもん…。

 

うわうわうわ…どうせこれは和製ロミオとジュリエット、幸せは続かないと覚悟してはいますが~。
それにしても相当なハードモードになりそうな予感…!汗

幸せそうなかをると惣吉さんは先週までで見納めだったってこと…???涙

ネタバレ、見たいけど見ないようにして明日を楽しみにしていますー。