【澪つくし】感想ネタバレ 第95話 律子と水橋の再会

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)

律子は水橋の滞在する旅館を訪れた。
水橋が会いに来てくれたのかと聞くと、律子は
「会いたくないから来た」
と言い、二度と私のところに会いに来ないでくれと言う。
敗残兵はキライだ、思想を転向したのだろうと言う律子を水橋は力づくで引き留めた。
別れを告げる手紙を送ってきたのは水橋の方だと言う律子に、水橋はあのときはああするしかなかった、拘留されているときの精神状態は律子には理解できないと水橋。
今も思想は変わっていないと言う。

水橋が結婚したのかと律子に聞くと、律子は許嫁と結婚すると答えた。
しかし水橋は律子に、これまで2人がどんなに愛し合ってきたかを過去を思い出しながら訴える。
水橋の気持ちには応えられないと律子が帰ろうとすると大きな地震が。
水橋と律子は抱き合ってしまい…。

 

吉武では、高潮が来るかもしれないと漁に行った惣吉たちを心配。
半鐘が鳴り響く中、かをるは浜に様子を見に行く。

高潮は無く、惣吉達は無事だった。
夜、吉武家の皆がホッとしていると、入兆の梅木が尋ねてきた。
梅木は久兵衛とるいの婚礼のお祝い返しを持ってきた。

帰り際、かをるは梅木に律子に変わったことは無かったか聞くと、律子が一人で出かけたと答えた。
かをるは律子に水橋のことを伝えるべきではなかったのではと心配する。

 

旅館では、一度出て行った律子が戻ってきて水橋と共にいた。
水橋は河原畑に会って話をつけると言い出すが、律子はまだ自分の気持ちは決まっていないと答えた。

自分たちの中に割り込んで入ってきたのは河原畑だと言う水橋。
しかし、律子は水橋のことをまだ憎んでもいると。
憎んでいるのにこうして会ってる自分がやりきれないとも言った。

僕たちを引き裂いたのは不都合な社会のせい、憂鬱な時代のせいだと言う水橋を卑怯だと否定しつつも、抱かれても拒まない律子。

その頃、河原畑は汽車に乗り東京から銚子に向かっていた。

 

こ…コレは朝ドラ…!?

今朝は子供のお弁当を詰めながら…呆然!!
だって15分間ほぼずっとずん子さんの濡れ場シーンなんだもん!

ずん子さん以外のシーンは、

  • 7:21    吉武家で地震だ!津波が心配!ってシーン1分未満。
  • 7:23~7:26 吉武家に梅木が挨拶に来るシーン
  • 7:29    河原畑が電車に乗っているシーン十数秒

これだけ!

15分のうち12分以上が濡れ場って…!
ちょっとコレ、どいうこと!?

もう、何度も繰り返し言ってるけど、
昭和では、朝からこんなの平気で放映してたんだ!?
ちょっとびっくりだよ~!
子供たち、今日は寝坊しておちょやになってから起きてきたのですが、よかった!
日曜日の1週間分放送見られないじゃんかあ!

ジェームス、ホント好きだなwww

律子のこの展開、正しい正しくないレベルで言うつもりはないけど、いくらなんでもちょっと露骨過ぎないかい??

ジェームス、こういうシーン書きたくて仕方ないんか?

破滅的な恋、ズルズルとハマる恋を描くにしても…ちょっと。
今はもうちょっと上品な表現方法をしているわよね。

ジェームス、やりたい放題だなっ!!!

昨日は熟年夫婦のイチャイチャを見せて、今日はコレだしなあ。

昨日の久兵衛さんとるいさんのイチャイチャ、初々しくて可愛かった。
アレは律子と水橋の恋の危険度を際立たせるためでもあったのね~!

娘の危険な恋に父のイチャイチャを比較させるとは…!
さすがジェームス!

律子は水橋とズルズルに…

律子さん…ダメだ、ほだされちゃった。

二度と会わないように、「会いたくないから来た」と…!
何言ってるか分からないわー(笑)

頭脳派の理想主義者である律子さんとしては、水橋が警察に負けちゃったから、それが許せない。
だから水橋との恋は終わりと思ってたのね。
「敗残兵はキライ!」
って…キレイ事過ぎるわー。
昭和初期だから~自決の精神が色濃いんだろうから仕方ないけどなあ~。

でも、やっぱり心の奥底では水橋のことが好きで。
あんなに情熱的だったもんね。
キッパリ忘れられるはずないじゃんー。
頭脳派の律子さんとしては自分自身にも戸惑っているところでしょうね。

愛は理性では制御できないねえ~。
久兵衛さんが前に律子に言っていた
「人間は複雑怪奇」というフレーズ、律子さんの中でもぐるぐる回ってたんじゃないかなあ。

 

律子さんが、頑なに拒絶しているところに震が来て、2人は抱き合ってしまい、そこから…。
地震をきっかけに使うとは!
おお!ジェームス、なんてことを思いつくのよ!

で、あんなに大きな地震なのに2人はそのまま抱き合って。
ねえねえ急いで避難しないとじゃないの?

その後、関係を持ってしまったことを後悔の律子さんは泣きながら旅館を飛び出しますが…やっぱり引き返し~!!!!

あー大変!
このやっぱりやめられない感じが辛いねえ。

そして、その後の暗い部屋で律子と水橋は二人。
「あなたは誰なの?私たちここで何をしているの?」
「分かってるじゃないか。失ったものを取り返そうとしている」
「一体どうすればいいの?」
「何も考える必要は無い。ぼくの言う通りにすればいい…」

もう、ズルズルだな。
そしてなんか、洗脳されてるみたいな感じもしちゃう。
恋は盲目といいますが…。

自由を求めて、自分の人生を自分で決めたいと言っている律子さんなのに。
束縛されるような愛を選んでしまうのが、なんとも皮肉。

なんだかんだ言ってまだ24歳だもんね。
全然世間知らずだから騙されちゃうよねー。

かをる、律子に水橋のこと言っちゃダメだったのよーーー!
律子の本心は水橋を忘れてないって気付かなかった?
言ってることとやってることが違っちゃうこと、特に恋愛においてはあるんだよぉ!
かをるも若いから、その辺の立ち回りが上手くできなかったか…。

律子さん、かをるの恋と対比する位置づけとして、破滅的に描かれるのが必須なんでしょうけど、いくらなんでもこんなドロドロ、可哀想だわ。
ジェームス、残酷だわ~。

せめて水橋が、こんな情けないタイプじゃなければよかったんだけど。

 

水橋は、浩太よりもダメンズ

律子さんの危険な恋、なんかイマイチ共感できなくて、引いちゃうところもあります。
それはなぜかというと水橋が相当なダメンズだからー!

『おしん』の浩太は、個人的には好きだったのよ。
浩太の危険さにゾクゾクしておしんとお加代様が惹かれちゃうのすごく共感できた。
それは浩太はおしんにもお加代様にも頼ろうとはしなかったからかも。
結果お加代様にはそうなっちゃってたけど、口では決して言わなかった。
お加代様の熱量の方が凄かったし。
浩太さんは「君を危険な目に遭わせるわけには行かない」とか「君を幸せにできない」とか常にその姿勢はキープしていたから。
しかし水橋の場合は正反対。
「一目会いたい」
と言って、2人がつきあってたときのことを話して律子を翻弄!
律子が敗残兵と言うことに対しても、思想は変えていないとか言い訳三昧。
その上、河原畑のことを陳腐だとか言ってケチつけたり…。
水橋の口説き方、まるで、新興宗教の洗脳みたいなやり方なんだもん。
相手を賛辞しまくって、泣きつくように相手に頼って…。
そうでいながら相手のことにチョコッとケチを付ける。
こうやって人のを惑わせ心を掌握していくのはまさに洗脳のプロセスの王道。
当時の共産主義者は、今の危険な政治運動とは一線を画したもの、彼らは弾圧されていた方と認識していました。水橋は純粋な人ととらえていましたが、やっぱり彼は危険なタイプの思想家…?
そもそも律子との関係についても、コソコソだしなっ!!
コレもキライ!
惣吉さんは「許しを貰えるまで会わないでいよう!」って明るく、力強く言ってくれたのに!
惣吉さんに比べたら、もうほんと蹴とばしてやりたいわ!
律子さん、なんでこんなしょうもない男を好きなのよぉ!
律子さん、自分の気持ちは決まってないって言ってたけど、
この際水橋も河原畑もやめちゃえーーーーっ!!
律子さん、女優を目指している時に劇団の誰かいい人いなかった?
律子さんだったらイケメン俳優とどうにかなりそうなのにー!
これ以上キャストを立てる予算は無いか。
それにしても、律子さんのくせに世界狭すぎだなーと思う。
それが昭和初期のお嬢様ってものかもしれないけど。

明日は河原畑と対決!?

こうなると河原畑のことが可愛そうに見えて来た!
水橋に比べたら、河原畑の方がまだいいですよね。
以前、河原畑は律子さんの作品を読んでお金持ちのお嬢さんがプロレタリア文学を語る資格は無いと言ってましたが、河原畑、きちんとしてるなと思った。
水橋は河原畑の表現を陳腐とケチつけるのよりも根拠があるし建設的な意見だわ。
ただ、河原畑は律子さんにはどう見ても不釣り合いなのよね…。
河原畑がイケメンだったら律子さん気持ちは揺るがなかったかなwww
しかしもうこんなにドロドロになるとは!
律子さん、河原畑にバレたら刺されるんじゃないか?
または水橋と無理心中しちゃうとか?
昭和文学の世界だから…。
怖いんですけどー
そんなことになったら一層朝ドラらしからぬじゃんかっ!