【澪つくし】感想・ネタバレ 第65話 かをる、吉武家の嫁として正月を迎える

『澪つくし』あらすじ・ネタバレ 第65話

昭和4年正月。
かをるは吉武家の嫁として新年を迎えた。
かをるたちは浜辺に文吉を連れてきて大漁旗を見せていた。

 

律子は正月用にあつらえた着物を着て、町立病院に千代の見舞いに。
銚子の水は合わないと東京に行きたがる律子に、千代は、かをるもいなくなり、自分もいなくなったら久兵衛を支えられるのは律子だけだと、東京行きは諦めるよう説得。

 

かをると惣吉は年始の挨拶に古川家を訪問。
かをるは吉武家の生活をるいに楽しそうに話す。

 

広敷では若者衆に混ざって梅木も酒を飲んでいた。
梅木は珍しくヤケ酒。
途中で戻ってきた弥太郎も酒盛りに加わる。

 

同じ頃、部屋に戻ってきた早苗をハマが夜遊びをしているのではないかと注意。
今晩から1人部屋ではなく元のみねと同じ部屋で寝るよう言った。
早苗の使っていた1人部屋はハマーが使うことに。

 

皆が寝静まった頃、さんまは広敷を抜け出て、女中部屋に夜這いに。
布団に潜り込んだら…そこにいたのはハマだった。
久兵衛もかけつけて大騒ぎになり、弥太郎は広敷を追い出された。

 

かをるは吉武家の嫁として初めてのお正月

かをる、家族と一緒に大漁旗を眺めていました。

惣吉が文吉さんをおぶって、とねさん、善吉と一緒に。
吉武家にとって最高のお正月ですね。
家族が仲良い画っていうのは、こちらも見ていて幸せになる。
癒されます。

とねさんも、あったかくてサッパリしているし、善吉もいい子だし。
かをるたん、いいところにお嫁に行けたね…涙

朝ドラというと、おしんからのトラウマで、つい姑や他の家族に虐められるのでは…と身構えてしまいますが、そうはならなくてありがたい。

…でも、そうはならないからこそ、もっと酷い試練が用意されているのでは…とも。
ジェームスだからやりかねない。

 

るいにも新年の挨拶

るいにも新年の挨拶に来ていました。
夫婦になって初めての里帰り。
初めての年始の挨拶。

かをると惣吉の嬉しい笑顔がキラキラ。

かをる、るいさんに嬉しそうに漁師のギョーカイ用語を説明。
魚に漁師特有の言い方があるそうです。

  • メカジキ=ラクダ
  • サヨリ=センランボウ
  • ウグイ=マルタ

魚を特別な言い方するなんて初めて知ったー。
取材が細かいですね~。
自然な形で漁師さんの生活ぶりを説明してもらえるのがいい。

さらにかをるは、

  • 夜明け=あさまずみ
  • 夕方=ようまずみ

と言うと説明。
でもコレはるいさんも知っていました。
るいさん飯岡出身だから。

惣吉が、それにしてはるいの言葉がキレイだと言うと、入兆でしっかり躾けられたからだと。
るいさんの出自も会話の中で自然と情報提供。

るいさん、20歳のときにかをるを産んだんだそうです。
かをるとほぼ同い年。
るいさん40歳手前なのね…。
かをると同じくらいの歳に久兵衛さんと出会っていたのね。

るいさんは、だから早く2人の赤ちゃんを見たいと言ってました。
かをると惣吉、初々しい棒2人は照れていました。
まあ、新婚夫婦を祝福する言葉のあるある、定型過ぎる会話ですが~。

この定型過ぎるっていうの…やっぱりフラグ?
今週は、余りにも平和過ぎる、幸せ過ぎる流れなので疑心暗鬼になってる…。

 

 

律子は“インテリのかかるハシカ”に罹患

千代さん、今年のお正月は一時退院できなかったのですね…。

律子さん、お正月の晴れ着姿でお見舞いしていました。
これもまた、手の込んだ柄の美しいお着物!
いかにも大店のお嬢様らしい高価そうな…。
たった数分だけなのに着物選びのこだわりは、さすがNHK。

 

千代さんは、久兵衛が律子のことを“ハシカに罹っている”と言っていたと律子に言います。
大学生やインテリがかかる“ハシカ”。
そのハシカを早く直した方がいいと千代は律子に説教。

なるほど。
ハシカね…。
よく言ったものだわ。

確かにハシカかもしれない。
久兵衛さんはじめ、大人世代は“ハシカ”に見えるんだろうけど…。
残念ながら、ハシカみたいに、キレイに治ることは無いわね。

律子は新しい価値観に目覚めてしまったんだから。

大人になって穏やかになったとしても、根っこには変わらない。
変わって欲しくない。

これからの律子が、もっと現実的な形で自分の自立を実現していく姿を見せて貰えるのだと期待しています。
もっと本格的にあの部屋から飛び出して!
でも、お願いだから破滅の道はやめてね…。

今、律子は、昼間は店の手伝いをして夜は小説を書いていると言っていました。
小説のモデルはかをると惣吉。
古いしきたりや因習を乗り越えて愛と情熱を貫き結ばれる昭和の男と女を描いていると。
ぜひ書き上げて貰いたいー!
そしたらきっと律子の未来も切り開けていくと思う。

律子さんなら河原畑なんかよりもずっと素敵な作品を書けると思う。
ベストセラーも夢じゃない!

 

さんまは夜這いを失敗。入兆を追い出される

さんま、今日はとうとう追い出されました!
早苗ちゃんとデキていましたが、早苗ちゃんのところに夜這いをしかけて失敗して。
もうこれでくだらないセクハラネタは終わってくれるだろうか…??

さんまの夜這いがバレるシーンは、早苗ちゃんの部屋にハマーを寝かせて、さんまが布団に入り…。ハマーがビックリして大騒ぎに。
ハマーがさんまが自分を襲った!というと
「誰がお前なんか襲うか!」
と…。

コレが昭和のセンスなんだよっ!怒
でもコレを女性視聴者がメインの朝ドラでやるとはビックリ!
当時コレを見ていた奥様方はどう思って見ていたんだろうか…。

今週は、

  • かをると惣吉の初夜ネタ
  • るいさんと久兵衛さんお布団ネタ
  • そしてさんまの夜這い…。

朝ドラで、ここまでやっていたというのもビックリで!
いくらジェームスでも!爆
これまでもちょいちょい自分の抱いていた昭和朝ドラのイメージを覆させる大胆表現がありましたが、夜這いまで…。

今週分は子供たちと見られない~苦笑

当時の現場は完全に男社会だったんだろうなあ。
コレが面白いって思い込んでたんだろうなあとともつくづく。
女性側も嫌だな~と心の中で思っても、言う前に面白可笑しく冗談としてやられてるから声を上げられなくて…。
無意識でやられていた男女差別の、典型ですね。

昭和の黒歴史をじかに見ている感…。

といってもこの感覚、つい最近まで日本では当然のこととされてきたんだもんね。
明確に意識されてきたのはMeTooから。

 

ウィキペディアで見たところ、さんまは『澪つくし』の出演が段々と嫌気がさしてきて役を降りたいと言い出して、徐々に出番が少なくなっていったらしいですね。
セリフが無いのに何時間もリハーサルで待たされたり、かをるのお尻を触るシーンでは沢口靖子さんに気遣ってライトにしていたらディレクターが満足せず何テイクも撮らされたとか。
それが原因でNHKにはネガティブな印象が残り、以降30年出演しなかったとか。

さんま、たしかにNHKで見ないなあと思っていたらそういうことだったんだなあと。

さんまも、ドラマ作りの習慣みたいなものに馴染めなかった…というのは、このセクハラ演出が大きな要因だったのかもしれませんね。
当時さんまは、ひょうきん族で人気急上昇でしたが、お笑い芸人だからってこういう扱いなのか!?と憤ってのことだったのかも。

ちょっとこのセンス、今のAK朝ドラの原点だったりするかなあ…とも思ってしまうwww

 

かをるは惣吉の父・文吉のお気に入りに

かをるは特に惣吉の父・文吉に気に入ってもらえました。
かをる、本当によかった!

ところで文吉さん、脳卒中を患い寝たきりですが、そんな演技がとてもリアルでスゴイと感心。

飯沼慧さんだそうです。2011年に亡くなられていますね。
時代劇によく出ていられたみたいです。
見覚えあります。

文吉さんが漁師としての思いをかをるに話してくれます。
話をすること自体も大変なのに、一生懸命話をしてくれる様子がかをるのことを本当に大切にしてくれてるんだなあと、見ているこっちも嬉しくて。

陸よりも沖にいる方が好きという分吉さんは、
「海で死にたい」
と…。

意味深な言葉…汗

惣吉さんも、死ぬなら海でと思うのかしら…。

今日の冒頭も、もうすぐもっと性能のいい安全な船になるからってとねさんが言ってました。
…え?もしや…?
惣吉さん、船がグレードアップする前に…??

るいが子供が楽しみだっていうのも…???

やっぱり…今週が幸せいっぱいな分、不安しかない…!!!