【『澪つくし』感想ネタバレ】第15話 さんまが沢口靖子にセクハラ!

【澪つくし】第15話 あらすじネタバレ

 

かをるの入兆での新しい生活が始まった。
久兵衛の指示で、かをるの躾役は女中頭のハマが担当することに。

かをるはハマに連れられ店の者たちに挨拶。

手代の小畑は、かをるは素直で明るい性格の上に銚子高女を出た才媛。
るいもしっかり躾をしているし、
今さら行儀見習いなんてシャチホコ張ることもないとハマをたしなめるが、
ハマは今後は母屋の事には一切口を出すなと小畑を一蹴。

さらにかをるのことを「お嬢様」と呼ぶのを皆に禁じた。
「お嬢様」は呼べるのは律子だけというのがハマの言い分。

食事も、かをるは家族とは別。
台所で女中達と取ることに。

かをるは、修業とはこういうものだと思うようにはしていたが、
あてがわれた部屋の酷さといい、想像とのあまりの違いに戸惑いを感じていた。

 

ハマは女中たちに今後は紀州の本家のしきたりでやると宣言。
女中たちは坂東家の面々それぞれ専属で担当して世話をする。
そしてかをるには律子の担当と指示。
いかに本妻の娘とはいえ、血を分けた姉のお付き女中とはあまりにも惨めだと、
かをるもさすがにこれにはこたえた。

それでも健気に炊事に掃除…と日々女中として頑張るかをる。

広敷に母屋用の麦飯を受け取りに行くと、かをるの立場を知らない弥太郎が、
「ねえちゃん、ええケツしとんなあ!」
とセクハラ!!

本妻・千代の世話に訪れた母・るいは、
かをるがハマのお古を着て拭き掃除をしているのを見てさすがに心配に。
しかし、かをるは
「これくらい何でもない」
と笑顔で答えた。

 

千代は医師の診察を受ける。
医者は千代の前では快方に向かっていると言うが、実際には病状は芳しくなくむりそ進行している。
久兵衛は、お金に糸目はつけないからどうにか治療できないかと医師に懇願。

夜になり律子が銚子に到着。
かをるは律子に挨拶したが、律子は無言でかをるの前を立ち去った。
かをるは、この前とは違う律子の冷たい態度に驚き、動揺した。

 

 

 

【澪つくし】第15話 感想

ハマーのいじめ本格始動

見習い生活が始まった途端、ハマーのいじめが始まりましたー。

【本日のハマーいじめ攻撃まとめ】

  • かをるを「お嬢様」と言わずに「かをる」と呼べと奉公人に指示。
  • 坂東家で「お嬢様」は律子だけ。
  • 食事は家族とではなく女中たちと!
  • 母・るいのことを通いだから大したことはできないと、さりげに悪口。
  • 自分のお古の着物を着せる。
  • 醤油をぬか漬けに入れず捨てたことを叱る。
  • 律子付きの女中になれと指示。

 

『おしん』で経験済みだから覚悟はしていたけど、
じわじわと逃げ場を封じていくその手法が、怖いですー。
そして、とどめに律子さん付き女中になれと。
『おしん』よりもメンタルに攻め込む構造。

橋田寿賀子と違ってジェームス三木は男性だから、
おしんまでは行かないだろうと思ってたけど、そうでもないわ。
恋愛ねっとり表現だけなく、こっちも凄いのね、ジェームス。

しかし、久兵衛さんも千代さんも、ハマーを信じすぎ!
多分あの様子だとかをるがどの部屋をあてがわれたかさえノーチェックじゃない?
昨日も言ったけど、女中部屋とはいえ同じ敷地にあんなに荒れた部屋があるのも、いろいろ良くないと思うしさあ。
縁起悪い。
管理不行き届き。
昔の日本の大きいお屋敷ってそんなもんだったのかしら?

久兵衛さんは、男だしそういう細かいことまでは行き届かないってこと?
そして本妻、千代さんもおっとりし過ぎ。
…いや、もしかして千代さんの場合は、おっとりの仮面を被ってるだけかも。
おっとりのフリしてハマーを野放しにしてるのかもしれない…?
ブルッ!

 

沢口靖子さんの、守ってあげたくなるような可愛らしさがたまらん!

それにしても、沢口靖子さん、ピンクの着物が本当に似合ってなんて可愛いの!!
挨拶の仕方も、いかにも卒業したての、まだあどけなさの残る少女って感じで。
ひと目見ただけで誰もが応援したくなる可憐さ。
本当に可愛くて、可愛くて…!
しかもその可愛らしさが、
清らな愛くるしさだから!
純度100%の混じりっ気なしのキラッキラ!
狙っているものが全く感じられない!
スゴイ!
見ていて心が洗われるようだもん!
同性でも守ってあげたくなっちゃう感じ!

おしんの場合、田中好子さんも日本人形みたいに可愛くて感動だったけど、
彼女の場合は一見儚げながらキリット芯の強いところもあったり、
庶民的でサバサバしたところもあって、
見ているこっちは親友のような気分で応援したくなっちゃうんだけど、
一方で沢口靖子さんの可愛らしさは、
幼い妹や、赤ちゃんみたいな気がして絶対に守りたくなるのよ。
そう!赤ちゃん!
赤ちゃん並みの純粋無垢な可愛らしさなのよね。

こうまで同性に思わせることができるってスゴイ!と思う。
ホント、逸材。
発掘した人スゴイわー。

かをるの尊い可愛らしさ、清らかさ。
…でもコレこそが、ハマーにとっては地雷、というのもすごく分かる。
あのいかにも頑固で忠実そうな根岸季衣さんだし。

脚本も然りだけど、配役も絶妙。

 

入兆の人々の誰が敵?味方?

それぞれが敵か味方か整理してみました

▼小畑はと梅木はかをるの味方

手代の小畑さんはかをるの見方。
梅木=柴田恭兵は言葉少なだけどかをるを労わっていた。
よかった。
入兆の男衆は味方。
入兆の中でも、
銚子VS紀州の確執が怒る予感?…大変。

高品格さんの演技、すごい職人さんっぽくてリアルー。
ここまで当時の職人さん風の演技ができ人って、もう今はいない気がするな。
「シャチホコ張って」って、言い方気に入った。

 

▼兵衛は味方

もちろん味方ではあるけど、敵の存在に気付かない。
さすが旦那様。

 

▼英一郎も味方

かをるが一緒に食事を取らないことを心配してくれてた。

 

▼本妻・千代はグレー

あのおっとりと、優しい態度は敵を欺くためかもしれない…。

▼女中の峰と早苗は…?

かをると同じ年頃のこの二人。
女中仲間として、仲良くやれそうだけど、かをるのことを私たちとは違うと言い切ってた。
この頃は雇主と奉公人の身分制度がきっちりとありますから。

かをるはくったくのない素直な優しさから、
頑張って奉公すれば良いところにお嫁に行けると言ったり、紀州から来た早苗ちゃんに
「親御さんは心配でしょうね」と、純粋に労わるつもりで言ったけど…
どうも地雷踏んだね。
立場の違う者には、
かをるの純粋さはかえって人を傷つけるというのが、凄くリアルで刺さった。

奉公人のことを分かっているつもりで全然分かっていない、
高等の女子教育を受けた世間知らずのかをるさんの実情。

峰さんは、ムッとしながら、そこも理解して呑みこんでくれそうだけど
早苗さんはより若い分、かをるのことをウザイと思うようになるかも…。

 

さんまのセクハラ!

今日驚いたのは、さんまが沢口靖子にセクハラしたことー!

従業員が食事を取る広敷にご飯を取りにいったかをるに
「姉ちゃん、いいケツしてるなー」
とお尻に触った!!
朝からこんな描写は今の朝ドラでは無いなっ!
しかも沢口靖子にぃ!!

さんまがタッチする時に、着物のおしりの画面だけアップになったけど
あれは、やっぱり別撮りで実際はやってないのかも?
沢口靖子には絶対NGなのかも?

 

エコ生活のエキスパート、ハマー

ハマー、小皿の醤油を捨てたかをるを叱りました。
小皿に残った醤油さえも捨ててはいけないと。
人が一生懸命作った食べ物を捨てるなど、とんでもない!と。
そして、ぬか漬けの中に入れと言ってた。

ハマーのエコ生活のテクニック。

そうなんだー。
そういう技があるんだー。

昔の人はそこまでムダの無い生活をしていたのねえ!
と感心はしましたが、
今だと雑菌が入る可能性があるから絶対NGなんだろうなあ。

 

本日の沢口靖子さんの棒が不思議

今日の沢口さんの棒演技、不思議なふた言。
「ぬ・か・み・そ」
「が・ん・ば・って」

ハマーに、残った醤油はぬかみそに入れろと言われて、「ぬ・か・み・そ」。
励ましてくれたるいの言葉をリピートして「が・ん・ば・って」。

そりゃ、どちらも心に刻みつけるつもりで言ったんでしょうが、
なんで一文字ずつ・が入って言わせる?
どういう狙いでの演出?
当時の流行り?

面白いけど良く分らないー!(笑)

 

 

 

『澪つくし』 第15話
作 ジェームス三木

音楽 池辺晋一郎

演奏 東京コンサーツ

【出演】

かをる…沢口靖子

坂東律子…桜田淳子

梅木健作…柴田恭兵

若林ハマ…根岸季衣

弥太郎…明石家さんま

小畑兵造…高品格
神山平六…牟田悌三

坂東千代…岩本多代
坂東英一郎…鷲生功

小浜…村田雄浩
竹田…葛西和雄
赤川…吉村直

猪熊…高野嗣郎
今西…加藤善博
桑原…狭間鉄

速川明子
重松収
須和田聡
七瀬けい子
秋山武史
岡部征純
麻ミナ
西巻映子
入江正徳
丹内由基子
小山由美子
下村享司

古川るい…加賀まりこ

坂東久兵衛…津川雅彦