【『澪つくし』感想】第14話(第3週) ハマーのいびり始まる

【澪つくし】第14話 あらすじネタバレ

 

昭和2年3月18日、銚子高等女学校の卒業式が行われた。

かをるには学校長の式辞が印象的だった。
醤油の原料には大豆と麦だけでなく塩があることを忘れてはならない。
料理の塩加減は難しいもの。
塩が付き過ぎても塩辛く、塩が足りないと間の抜けた味になり美味しくない。
そしてちょうどいい塩加減は目立たないもの。
目立たなくしていながら引き締めるところはきちっと引き締めることが大切だと。

 

女学校学4年間はかをるにとって思い出深いものだった。
今日限りで、恩師と別れ友達とも別れる。
そして吉武惣吉も遠い存在となるだろう…。

 

帰宅後、かをるはるいに、無事に卒業できたとこれまでの礼を言う。
るいは、あなただったら入兆に入っても大丈夫。
皆に可愛がってもらえるわとフラグ。

かをるは伯父清次宅に向かい卒業と翌日入兆に入る報告。
清次は、どれだけの玉の輿に乗れるかはかをるの努力次第とエールを送る。
伯母ひなは、入兆で苦労しなければいいが…とフラグ。

 

そしてかをるは由岐とみずえと袴姿で記念撮影。
さらば青春…。

 

翌日、かをるは入兆へ。
るいも来るよう言われて、るいも同行。

久兵衛がるいを呼んだのは、千代の世話役を引き受けて欲しいと頼むためだった。
千代からるいには、久兵衛の世話を頼んでいたが、
それでは本妻が倒れたのをいいことに妾を入れたと言われて世間体が良くないと。
なので久兵衛ではなく千代の世話をして欲しいと言う。
千代はるいのことが好きだから、世話をしながら話し相手になって欲しいと。
さらに、久兵衛は入兆に通うことになれば、かをるとも毎日顔を合わせられるとも。

久兵衛の話に、るいは喜んで快諾。

 

ところが、それを襖の向こうから偶然聞いてしまったハマは反論。
自分が紀州から移ってきたのは千代と律子のため、
千代のことを一番知っているのは自分だと。

しかし、久兵衛はハマは暗いから病人の世話には向いてないが、
そのかわりに入兆の母屋を取り仕切って欲しいと昇格を言い渡す。
そして、仕事始めとしてかをるの躾係をミッション!

かをるは校長先生の式辞に合った塩味かなと思った。
しかしこの塩味は効き過ぎて辛いと思った。

 

母が帰った後、かをるは自分の部屋に通された。
かをるの部屋はハマが決めたが、窓ガラスも割れ、襖も破れボロボロの部屋だった。

 

 

 

【澪つくし】第14話 感想

 

愛らしい袴姿は見おさめ…涙

沢口靖子さんの袴姿、すごーーーーく可愛くて!
本当に可愛らしくていつも見るのが楽しみだったのですが…
もう卒業なの?
この袴姿も見られなくなるのね…淋しい。

 

この銚子高女の袴のデザイン、白いラインが入ってて可愛い。

大和和己の『ヨコハマ物語』で明治の女商人、真里子さんが女学校の制服の袴をスカートみたいにデザインして、それが大当たりしたってエピソードがありました。

真里子さんは架空の人物だけど、きっと当時袴のアレンジが実際に流行ったからエピソードに盛り込まれたんだろうなあ~と思っていましたが、
実際こんな感じの袴だったのかなあ~なんて思いながら見てました。

 

卒業式でのかをるの回想は、惣吉ばっか!

仰げば尊しを歌いながら、かをるは、恩師・友人との別れを惜しみ、4年間の思い出深かったと振り返りますが…
おいおい、かをるさん、惣吉さんのことばっかだよ。
惣吉さんの回想しかないわー。
由岐ちゃん、みずえちゃん泣くよ。

 

回想シーンでは惣吉さんとのエピを繋ぎ合せて復習。

いきなりの指チュパ!でトゲ抜き。
節くれだった逞しい手の握手。
うわうわ、やっぱり強烈。

…それだけじゃない、おんぶもあったし…。

こうやって繋げて復習すると惣吉さん、ヤバい!
純朴なフリしてるけど全然そんなことないじゃん!
相当やり手だわ、こりゃ!
川野太郎さんが演じてるから、キレイに見えるけど
おっさんの願望満載じゃんか!
やっぱり中身はジェームス三木だから?

かをるは惣吉さんにすっかり入れ込んじゃってますが、
うぶな少女が突然こんなことされたら翻弄させられるに決まってる!

でもイケメンだから、このドキドキはイコール「好き」なんだ!って、
かをるは勘違いしちゃったんじゃないだろうか…?
令和のおばちゃんは見ていて心配になってきた…(笑)

 

惣吉さん、
かをるがあまりにもキレイだったから、
あらゆる手を使って堕とそうとしたってことなんじゃあ??
だから見るなり
指チュパ、
おんぶ、
とどめに握手!
と猛攻撃!
会う度何かしらやるって決めて…。
怖っ!
相当な肉食…!!!

他の男子学生は、かをるのことを遠巻きにして
弟の英一郎使ってラブレター渡すのが精一杯なのに、
ガンガングイグイ猛攻撃をしかける、惣吉。

すごい勢いで油揚げをかっさらっていく鳶、惣吉。
昨日破っちゃったラブレターの中に、もっと誠実で素敵な男子がいる気がしてきた。

 

ナレーションによると、かをる、今の数え方では年齢は16歳だと!!
18歳じゃないんだ!
ってことは…
ええっ!!!
…惣吉、やっぱり犯罪!!

 

さらばわが青春…!

卒業式の翌日には入兆に入るかをる。

古川家の、女子3人のこじんまりとして小綺麗な暮らしぶりを見られるのも最後なの?
淋しいなあ。

かをるは写真館で由岐ちゃん、みずえちゃんと袴姿で記念撮影を撮りますが、
沢口靖子さん、なんて可愛いの…!!!!
本当に見取れちゃう…!
絵になるとは、このこと!

 

かをるが笑顔を決めたところで
由岐ちゃんが
「おーさらばじゃ!我が青春!」
と言ってボンッ!とフラッシュがたかれましたが、
出来上がった白黒写真のかをるは、ポーズしたときの笑顔と違ったwww

それはそうとして、
その時の笑顔が静止画となって白黒写真になるのは、一抹の寂しさが。
卒業の甘酸っぱい感じが凝縮されてます。

当時の女子は、卒業した途端に結婚させられて自分のために生きられなくなるんだものね。
「さらば、青春」
重みがあるわ…。

 

久兵衛、一見の神人事!だけど…

久兵衛さん、るいが自分の世話をするのは、
世間では本妻が倒れたのをいいことに妾を入れたって言われちゃうからNG。
その代わりに千代の世話をしてくれてるいにリクエスト。

千代はるいのことが好きだから話相手になって欲しい。
そうすれば、入兆に入ったかをるとも毎日顔を合わせることができると、
なるほど~!
お互いウィンウィンの人事!ナイス!

しかし、脇が甘過ぎー。

ハマーはそうは行かず。
ハマーも突然そんなこと聞いたらプチっとなるよ。
千代さんにのために紀州に一生帰らない覚悟で来たんだもの。

しかも久兵衛さん、
ハマーには入兆の母屋全体を仕切って欲しいと、いわば女中頭のポストを与えて
神人事のつもりだけど…
ハマーを「暗い!」人格否定したからだから…
そんなこと言っちゃったらもう、
ハマー、恨むしかないでしょ。

 

ハマーのいびり攻撃

ハマーさっそくいびり開始。

かをるは自分の部屋として、ボロボロのいかにも女中部屋を当てがわれました。

いくら全てを仕切ると言っても、勝手に部屋指定できるの?
妾の娘って言っても、娘で使用人じゃないのに。
久兵衛さんバレたら叱られない?

いくら女中部屋だって言っても、
家の中にこんなボロボロな部屋があったら運気悪くなりそう。

 

 

 

 

 

『澪つくし』 第14話
作 ジェームス三木

音楽 池辺晋一郎

【出演】

かをる…沢口靖子

梅木健作…柴田恭兵

若林ハマ…根岸季衣

古川清次…寺田農
馬場ツエ…鷲尾真知子

三島由岐…高橋珠美子
瀬田みずえ…香川三千

古川ひな…小林トシ江
三島モト…加藤和恵
みね…七瀬けい子

校長…鈴木昭生
教頭…左奈田恒夫
天野れい子…千北谷可都子

三太…下村享司
写真屋…坂本由英
劇団いろは

古川るい…加賀まりこ

坂東久兵衛…津川雅彦