【澪つくし】感想・レビュー 第63話 四日四晩の披露宴。かをると惣吉の初夜

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第63話

かをると惣吉は無事に結婚式を挙げることができた。

銚子では「嫁迎えは鶏が鳴くまで」と言い朝まで飲み明かす。
披露宴を上げた後、惣吉は酔って前後不覚となりそのまま寝入ってしまった。

翌朝、かをるは台所仕事を教えて貰おうと早朝から台所に立つ。
女中のかめは「若旦那はすることもしねえで寝たきりだとよ。外川漁師の名折れじゃねえか」と笑う。
かをるはビックリして台所を飛び出してしまう。

 

とねは惣吉の父・文吉にかをるを紹介。
絵を指さした文吉にとねは、惣吉の念願が叶い絵の女の子の本物を嫁に貰ったんだと話す。
文吉は、かをるのことを別嬪だと褒めてとても喜んだ。

文吉は“巻き網の文吉”と呼ばれ外川でも有名な漁師だった
酒と女に溺れていなければ今頃は組合長になっていただろうと言われる人物だ。

 

外川の漁師の結婚式の披露宴は一日だけでは終わらない。

二日目の客は惣吉の遠い親戚で花嫁側の出席者は無かった。
かをるは肩身の狭い思いをした。
その夜はかをるが疲れてしまい、朝方披露宴が終わるとかをるが寝込んでしまった。

 

3日目は近所の人々、4日目は惣吉の友達…と披露宴は4日4晩続いた。
いかにも外川の網主という豪快な披露宴だった。

 

一通り披露宴も終わり、やれやれという2人。
かをると結婚できたとは今でも信じられないと、かをるが嫁に来てくれたことに礼を言う惣吉。
それに対して、かをるは礼を言うのは自分の方、惣吉と結婚できなかったら一生一人でいるつもりだったと。

いいムードになった…と思いきや、部屋の向こうからとねが声を掛けてきた。
酔っ払った惣吉の友人客がもう一度嫁を見せろと舞い戻ってきたと。
仕方なく惣吉は再び宴席に向かった。

 

先に寝ててもいいと言われたかをるは一人寝室へ。
かをるは一人寝支度を済ませ、結婚を許してくれた久兵衛とるいに感謝。

朝方、惣吉が部屋に戻ると、かをるは襦袢姿で正座して待っていた。

かをるは、自分は何も知らない未熟者、網主も漁師の仕事この世で一番の幸せ者、
どんな苦労も乗り越えてみせると漁師の嫁としての決意表明。
惣吉は、この世で一番の幸せを掴んだのは俺の方だ、お前は俺の宝だとかをるを抱き寄せた。

2人はついに結ばれた。

 

 

披露宴は四日四晩!

昨日の結婚式に続き。
今日は披露宴の模様。
さすが外川の網主のらしく四日四晩続く~。

旧家出身の会社の先輩も何日か披露宴をやるって言ってたので、こんな感じなのか~大変だ!と思いながら見てしまいました。

昔の披露宴って、新郎新婦、飾り物みたいな状態だったのね。
2人の姿を酒の肴にって感じ。

しかし、かをると惣吉さんは本当に美男美女カップル。
かをるさん、白無垢も超絶美しかったけど、色打掛もこれまた一段と艶やかで。
2人の姿をアテにするなら何時間でも飲んでられるわー。

しかし漁師ってどんだけ酒好きなの!?
ってか、いい加減に漁に行かないでいいのーっっ!?

 

 

初夜を焦らすジェームス…!

やっとの思いで結婚式を挙げられたかをると惣吉ですが…。
初夜を焦らしまくるスタイルと来た!
この期に及んで、最後の最後まで手を抜かずにやきもきさせるジェームス!爆
『おしん』の「身も心も夫婦になった…」とはまた違った趣向で攻めて来たなww

一日目は惣吉が潰れてしまった…それはあるあるよね~と思った。
二日目はかをるが寝落ち…オヤ?まあ、しょうがないよね~。
三日目はジャンプ。
最後の四日目が終わり、やれやれ~と初めての夫婦の会話をするかをると惣吉。
いい雰囲気になった…とうとう…?
というところで、
とねさんかいっ!!!爆爆
なんか…ドリフのコントみたいー爆
慌てて惣吉から離れるかをるに受けたー。

声だけのとねさんの口調が、これまたドリフっぽくって…爆
懐かしいwww

惣吉が客間に向かった後、衿を直すかをる。
その手の動き、着物の所作が自然で感心しつつも、かをる内心「チッ!」っと思ったなあ~と笑

 

かをるは一人寝室で久兵衛さんとるいさんに感謝。

棒かをるたん、一人ぼっちにされちゃって悲しそうな表情するから…。
やっぱり寂しくなっちゃった?
もう漁師の嫁ギブアップ…?
と心配になったら、
「お父さん、ありがとう。お母さん、ありがとう」
って…感謝だったよ!!

 

ちなみに、かをると惣吉の棒掛け合いが可愛かった。

惣吉さんが友人たちがかをるが別嬪でビックリしてたと言った時の、かをるの「そうですか!」が超棒で笑
照れも恥じらいもなく「そうですか!」って…www
何か仕事の出来栄えが良かったって褒められた時の返事みたいに「そうですか!」。爆

 

んで、鈴木さんの娘が睨んでたという件についても。
かをるたん、ニコニコ笑顔で
「惣吉さんと何かあったんですか?」
っていきなり地雷攻撃!!!
ビビる惣吉さん…。

科捜研の女、いきなり事情聴取に入りました…!

この棒のおかげで、ジェームスの焦らし攻撃もなまめかしい感じがそぎ落とされてて良いわ。

 

 

ツエさん、“もうれんやっさ”!?

漁師たちは、ツエさんいじってました。
ツエさんを「もうれんやっさ」みたいだと。
もうれんやっさって、調べてみたら船で遭難した人の例が仲間に引き入れようとするものらしい。
もうれん=亡霊ということみたいです。
(ウィキペディア「船幽霊」)

銚子にはもうれんやっさの怪談話があるようですよ。
(ちばとぴ!タウン「銚子市の会談 もうれんやっさ」

 

ツエさんを見て「もうれんやっさみたい」って…汗
会ったく根拠なしのいじり怒
小学生レベルの意地悪。
漁師連中、体がデカイだけで、やっぱり広敷と同レベル?
よりヤクザっぽい分、広敷よりタチが悪いかも。

かをるが入兆を離れたから広敷メンバーを見なくて済むかと思ったら、その部分を漁師がもれなく引き継ぐか…汗

ツエさん、果敢に挑んでました。
頑張ってほしいわー。

ツエさんが怒って漁師たちに言う言葉がところどころ分からず。
調べました。
「肝が焼ける!」→苛立つ。腹立つ。秋田の方言
「男のくせにぶすぐれるんじゃないよ」→“ぶすぐれる”はふくれっ面する。福島の方言

ツエさんって、東北の人なの??
ちなみに「かをるさんをもじらがしたら~」と言うのも分からず“もじらかす”を調べましたが分かりませんでした。多分「バカにしたら」みたいな感じかなあ。

 

最後は「恋のあらすじ」の劇班をバックに歌詞をセリフで

朝方になり、惣吉さんが戻ってくると、かをるは寝ずに待っていました!

かをる、きちっと正座して。
旦那様を待つ貞淑な妻。
昔の女性、すごいですよねえ~。
一糸乱れずって感じで。
警察に捕まってた時も牢屋の中できちっと正座で感心しました。
そんな所作もきっちり時代考証されていて、この時代のNHKドラマさすがです。

しかし、令和に生きる私は、今日のかをるのきちっと正座には、ギョッ!
かをる、この姿勢のまま何時間もぉ!?
いやもう、かをるマジ怒ってるよ!
かをるたん、以外に粘着質…??
と動揺…!

でも怒ってたわけじゃありませんでした。
惣吉さんに漁師の嫁としての決意表明と、嫁にしてくれた惣吉さんへのお礼。
そして惣吉さんもあらためてお礼を返す。
かをるは、俺の宝物だと…。

いいねえ~キュンキュン。

2人のセリフは、恋あらの歌詞「この世で一番の幸せは~♪」と重なって。
BGMはもちろん恋あらの劇判で。

かをると惣吉、2人のやりとりは、見ているこっちが恥ずかしくなっちゃうくらい青くてぎこちないところがあります。
でも2人共、とにかく気持ちが純でまっすぐで…。
お互いを一番に思いやる、2人の真心にジーンと来てしまいます。

そしてとうとう2人は…!
キャーキャー!
うっとり~。

 

しかし…押し倒すところまでやるところが、やっぱりジェームスだった!!!爆

ちなみに、もう朝なんだけど、大丈夫なんだろうか?爆