【澪つくし】感想・レビュー第64話 久兵衛、るいに本妻になりたいか質問

『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第64話

ついに結ばれたかをると惣吉。

披露宴も終わりさっそく惣吉は漁へ。
かをるはとねと共に惣吉たちを見送った。

かをるは網元の嫁としてせっせと働いた。
醤油屋の広敷のように網元の吉武家も独身の漁師たちを敷地内に住まわせている。
かをるはその者たちの食事の支度や買い出し、漁師の家族たちの面倒も見なくてはならない。

毎日が忙しいが、かをるは惣吉との暮らしに喜びを感じていた。

 

古川家には、久兵衛がるいを訪ねてきていた。
晩酌をする久兵衛。
久兵衛はかをるがいなくなって寂しかろうと、るいを慰める。
しかしるいは、子供はいつか離れていくものと受け止めていた。

るいがもう一本燗を付けようと言うと久兵衛は
「それより布団を敷いてくれ」。
久兵衛はるいの家に泊まるつもりだった。

るいは、久兵衛を断固拒否。
るいは久兵衛が千代のことを全く分かっていないと責めた。
入院中に久兵衛がこの家に泊まったと知ったらどんなに哀しむかと。

るいが千代に張り合って意地になっていると考えた久兵衛は、るいに千代が亡くなったら本妻になりたいのかとるいに質問。
すると、るいは完全否定。
るいは千代が完治しても、万が一のことがあっても、どちらでも暇を貰うつもりでいたと告白。
千代への看病は、久兵衛への最後の奉公のつもりだと話した。

久兵衛は、るいを絶対に離さないと言い、その日は泊まらずに帰っていった。

 

 

さっそく漁が始まる

今日は前半録画しそびれました。
リアタイの視聴はお弁当支度をしながらなので、小耳に聞いた程度ですが。

昨日の初夜のシーン、もう殆ど朝だったのに、さっそく早朝からの漁!!

外川の漁師の生活ぶりが丁寧に描かれていましたね。
海に出る惣吉さん、カッコいい。
結婚できた喜びに溢れています。

とねさんも、朗らかで…かをる、いいお姑さんでよかったねえ。

 

吉武家のシーンはながら見だったので細かい部分はきちんと見られませんでしたが、外川の漁師のお仕事ぶり、網元の生活ぶりがよく分かりました。
かをるの嫁としての仕事も。

澪つくし、それぞれのお仕事、生活ぶりを丁寧に描写してくれるのが興味深いです。
銚子の文化や人々の生活ぶりがよく分かるし、登場人物がリアリティに溢れて活き活きして見える。

かをる、ニコニコ笑顔が溢れていて…結婚出来て本当に嬉しそう。
海でかをるに手を振る惣吉さんも、爽やかさで眼福。
こちらも見ていて幸せになります~。

惣吉さんも、こんなに可愛いお嫁さんが来てくれたら仕事も張り切れるでしょうねえ。
かをるが帰ってくるまで心配だなんて言ってもらえたら「絶対に死ねない!」と思うだろうし。

漁師さんのお仕事って勇壮でカッコいいけど危険と隣り合わせよね、とつくづく。

 

るいと久兵衛、熟年カップルの微妙な関係

かをると惣吉のラブラブ新婚カップルの生活ぶりを朝昼晩と描写する一方で、ジェームスはいきなりるいと久兵衛の熟年カップルの関係をぶつけてきた!

なるほどジェームス!

これまでるいと久兵衛さんの2人きりのシーンが無かったから興味津々。

しかし、いきなり笑えた!!
かをると惣吉の、焦らされまくりの初夜を見てからの、
「それより布団敷いてくれ!」爆爆爆
ちょっと、ジェームスさんったらぁぁ!!

ジェームス、ちょいちょい皮肉な笑いを入れてくるわね。

そうか~日本はお布団だから…露骨。汗
いろいろ分かってるな、ジェームス…www

 

しかし、筋を通す女、るいさんは拒否!

千代さんのことを思うとそんなことできるはずないと。
そうよね、反則です。
千代さんの世話に毎日病院通いをしているわけだし。

るいさんは律儀な人ですが、このシチュエーションでは、相当根性悪な女でない限り、そんなことできないでしょう。
千代さんを裏切るわけにはいきません。

なるほど~千代さんの作戦はこれか。
自分が病気で久兵衛と関係できない分、妾にるいにも強力なブレーキをかけさせる心理攻撃。

千代さん、相当な策士だわ…。

るいさん、玄関に入って久兵衛が来てくれていると気付いた瞬間嬉しそうでした。

るいさん、本音としては久兵衛さんを、やっぱり好きなのね。
女中上がりの妾だからといっても、久兵衛に言い寄られたから受け入れただけというわけでなく、るいさんはるいさんで久兵衛のことを愛していることは実感。

それなのに千代を思って、その後はお暇をいただきたいとは!
るいさん、すごく律儀。
勇気のある女性。

 

久兵衛さんは、本妻になるつもりは無いのかと、るいさんに本音を聞かせてと確かめていました。
もちろん、るいさんはキッパリ断っていました。

るいさん、本音も、しきたりばっかの入兆「ヤダーーー!」かもね笑
若い時期ならまだしも、るいさんはきっと40前後。
そんな歳になってからああいった家に嫁に入るなんて、きっつ!!
女中勤めしてたから雰囲気は分かるだろうけど、本妻の立場ではまた話が違うだろうし。

律子もいるし。
ハマーもいる。
ハマー、かをるに理解を示すようになってくれた分、また複雑な思いがするよね…。

久兵衛さんがるいにこんな質問をしたのも、千代にるいだけは本妻にしないでって言われてたから。本妻の座を狙うつもりは無い!と言い切るるいの気持ちに救われはしたんだろうけど…。

…でも、ということは、るいさん本妻になるんだろうね…?
ジェームス、あんなに久兵衛さんに念を押させてたし。

るいと久兵衛の愛。
久兵衛と千代の愛。
本妻、妾との三角関係。

久兵衛さん、るいにも千代にも愛情があるのはよく理解できるけど、どっちをどう区別して好きなんものなんだろう、こういうのって…?
幸いこういった関係は未経験なので、それぞれどんな心情でお互いを思い合っているのかが興味深い。

ヒロインの純愛物語に、こういった大人の恋愛の闇を持ってくるのも、なかなかだわ。
ジェームス、引き出し多過ぎ!

 

久兵衛さん、るいを本妻にしたら千代さん、絶対に化けて出るよ。
化けて出てこなくても、恨みで不幸になりそうだわ…怖。