NHK朝ドラ『まんぷく』感想 第141&回142回(第25週) 「できました!萬平さん!」 謎肉、エビ、開発は着々…。しかし鈴さんが心配

『まんぷく』第141・142回 ( 3月19日、20日)あらすじ

※ネタバレ含みます。

謎肉は2週間の試行錯誤の後、完成。
ヌードルに加えると、肉のうまみがプラスされスープの味がより一層美味しくなった。
あとはエビ。
しかし、開発チームは200種類以上ののエビを取り寄せ試しているが、発色、形ともに適したものに巡り合えず。

そんな中、大急ホテルの最上階の高級レストランでシュリンプカクテルというメニューがあると聞き、神部は自腹でリサーチに。
シュリンプカクテルに使われているエビはとても美味しく見た目も鮮やか。
そのエビは、インド領洋で採れるフーバランと呼ばれる種だという。

神部は、早速調達しボイルしてみたら、発色も見事。
さっそくフリーズドライしてみることに。

ある日、鈴が激しい腹痛を訴え救急搬送・緊急入院。
痛みの様子から虫垂炎が疑われるが、なぜか痛む位置が逆。
内臓逆転かもとあやふやなことを医師に言われる。

鈴に寄り添い看病している福子の夢枕にまたまた咲が。
「もし治らなくても私がいるから心配しないで
こっちの世界も楽しいんやから」
咲の言葉に驚き飛び起きた福子は、ひどく不安に思う。

フーバランという種のエビはフリーズドライ後にお湯をかけると・色共に理想的な状態で戻る。これで具のエビも決まり!

謎肉、エビを加えたヌードルを、世良を迎えて幹部社員で試食会。
味もさらに美味しくなったと皆に大好評。
世良も味はようやく認めたものの、しかしまだ100円は非現実的だと価格設定については相変わらず猛反対。

しかし、萬平はまだまだまんぷくヌードルは未完成だと世良に答えた。
カップの大きさ、デザイン、販売方法、宣伝方法…考えねばならないことはまだまだ山ほどある、それらが全てできてからトータルで見て欲しいと、価格設定についての判断については待ったをかけた。

病名がはっきりしないまま、内臓逆転をかけられた鈴は、意識を取り戻したが弱気。
忠彦と真一が見舞いに行き、鈴を勇気づける。
優しい婿二人に心強い言葉をかけてもらい、おかげで鈴にも笑顔が見られた。
しかし、その夜、咲と忠彦、真一が楽しそうに万博の話をしている夢を見た鈴は
「咲はわたしのことなんて気にもとめてくれない」
と声を上げて泣き出した。

萬平はカップの大きさを決定。
しかし、蓋をどうしようかまだいい方法が見つからない。
蓋を置くだけではダメ。
保存が効くよう、具材が飛び出てしまわないように、密閉性が高くなければ…
「そしたら貼っつけたら?」
福子の何気ない一言に閃いた萬平。

かつてアメリカに視察に行った際、飛行機の機内食で出されたマカデミアナッツのパッケージの蓋は確かに貼りついていた!あれをやればいいかも!できるかも!

大きなヒントをくれた福子に萬平は大感謝!

 

『まんぷく』第141・142回( 3月19日・20日)感想

 

 

昨日は子供の卒業式でしたので、昨日の回と本日と2回まとめての感想です。

謎肉、エビ、具も次々とできたー。
エビはシュリンプカクテルのエビだったのねー。
当時はあのフーバランという種のエビは日本には定着していなかったのね。
フーバランか知らないけど、あの手のエビは今は普通に売ってるもんね。
そんなところにも今とは食生活が全然違うんですねえとも実感。

ヌードルはこの通り、史実通りに着々と仕上がって行くのでしょう。
具材それぞれが仕上がって行く過程をもっとじっくり見たかった気がするけど、
レシピについては恐らく企業秘密もあり、
これ以上描きたくても描けないのでしょうねえ。

 

それにしてもカップヌードルというものは、
洋風を意識した画期的な、食品だったんだなあ~と今回初めて実感。
確かにラーメンとも別モノだし。

ナナコロビヤオキはカップヌードルといえば、
イコールああいう具材でああいう味ってもう刷り込まれてるから、
ただただオリジナル、それ以上のものは何とも思っちゃいませんでしたが、
当時の日本人としての“洋”のイメージを集結したものでもあるんだなあと。

当時、どんなものが西洋風で、どんなものにおしゃれを感じていたか、
その全てをカップラーメンが物語ってるんだ!
と気付いてなにやら感慨深くもあります。
70年代の既成概念をぶっとばせ!という反骨精神やら、
西洋への憧れやらがギュッと詰まった産物。
今じゃすっかり当たり前のスクランブルエッグでさえすごくオシャレだったんだねえだし、
ああいったシュリンプもめずらしかった。
当時の人にとっては蓋を開けたらビックリなハイカラ具材だったのねー。

今度カップヌードル食べるときは、
そういった70時代の空気も感じながら食べて見ようと思うわー。

萬平さん、さらにパッケージや宣伝方法はまだまだ山ほど考えることがあると言ってました。
ヌードルそのものだけでなく、宣伝、販売、諸々含めての、
当時の人々がカッコいい、おしゃれと思ったところを
この先いろいろと見せて貰えるんだろうなあと楽しみです。

 

それはそうと、名木くんは無事彼女ゲット。
しかしまた、おたくっぽーい女子で(笑)
しかも自己陶酔型の(笑)
名木君とお似合い…爆

でも、この彼女はどう考えても忠彦さのファンでしかないねえ。
彼女自身も自覚はないだろうけどー。
名木くんも彼女も、忠彦さんファンの自分に酔い知れてるだけでー。
この二人はどういうオチがつくのか?
ヌードルのどういった部分を象徴するんだろうね?
見守ろうと思いますー。

 

そしてそして、鈴さんね。
心配よー。
急に緊急搬送され、そんな緊迫した状態の割に
医者はヤブっぽーくのらりくらりで
内臓逆転となっ!!!
鈴さんはとことん笑いに持って行かれてるー(笑)

なんでこの緊迫状態で、ヤブ医者の謎コメント??
と、これ最初に見たときにじれったく、
私が分からない関西の笑い?
とも戸惑いましたが、
何かヌードル開発に絡めてるんだろうか??
何かの謎かけですかねえ。

鈴さんのところに見舞いに来た、忠彦さんと真一さん。
こうやって二人並ぶと、なんて麗しい!
鈴さん、こんな素敵な婿に囲まれて…幸せ過ぎるよぉ!
しかも性格も優しく紳士的。
「そんな風に考えてはいけません、いけませんよ」
って真一さんの
「いけない、いけないよ」
を生でやってもらえたワケだしー(笑)。

 

でもね、咲姉が夢に出てきて泣きだしちゃう鈴さんには
ちょっとウルッときてしまいました。
そうだよねー、鈴さん気丈で、煙たいこともあるけど…
「ぶしむす」とか言い続けてるからつい見逃しちゃうけど
家族の中で鈴さんは常に一人だったんだもんね…って…涙。

娘たちに囲まれ、婿たちにも親切にされ、
孫、ひ孫にも慕われてるけど、
福ちゃんには萬平さんがいて、克子さんには忠彦さんがいて…
鈴さんは旦那様が亡くなってずーーーーーっと一人。
そんな鈴さんのよりどころが夢枕の咲さんでもあったんだねえって…。

鈴さんの気持ちによりそってみたくも感じました。

 

萬平さん、今日は最後に蓋を思い付きました。
機内食でのマカデミアナッツのエピソード、コレ、史実通り、飛行機で出されてピンとするところ見たかったなあ~。もう予算も時間もないか。

福ちゃんが最強の奥さんであるという表現したいのでしょうが、
またまた大きな閃きのきっかけは福ちゃんに持ってかれたなあと。
実は福ちゃんの方が発明家かも??

ちなみにナッツのパッケージ、面白かったからと福ちゃん、
丁寧にしまっておいてありました。
こういうとこ、親以上の世代ってそうだよなあ~と妙にうなづいてしまいました(笑)