『まんぷく』第78回( 1月 4日)あらすじ
※ネタバレ含みます。
萬平は無事釈放され、福子たちは香田家に居候させてもらうことに。
福子はようやく穏やかな生活を取り戻しつつあった。
追徴課税10万円を支払ったが手元にはまだ2万円ある。
これを元手に新たな事業を考えるつもり。
今回の萬平の逮捕~釈放劇における世間の反響は大きく、
世間では萬平を英雄扱い。
新聞社が取材依頼に来たり、活動家がデモ参加の依頼にきたりと
ひっきりなしに萬平宛の訪問者が。
居留守を使う萬平に代わり福子が断り続ける毎日が続いた。
そんな中、神部が訪問。
神部はタカの代わりに大阪帝大の合格発表を見に行ってくれていた。
神部は深刻な面持ちで現れたが…結果は無事に合格。
暗かったのは、神部のちょっとしたいたずらだった。
神部は北浜食品でダネイホン作りのリーダーとして活躍。
タカも無事に合格し、将来の二人の結婚に向けてお互いの成長が楽しみなところ。
しかし、神部の本音は萬平と一緒に仕事をすることが夢。
いつか萬平が必要とするときには是非呼んで欲しいと萬平に頼んだ。
ある日またまた来訪者が。
その人は、大阪の池田市で織物業を営む大鳥勘一。
大鳥は福子を見るなり、萬平に会わせて欲しいといきなり土下座。
大鳥は池田市の産業発展のために信用組合を設立したが、
その理事長には萬平に就任して欲しいと懇願。
いきなり理事長へのオファーに、萬平も福子も一同ビックリ!
『まんぷく』第78回( 1月04日)感想
さて、年明けて始まりました。
まんぷく後半戦。
今朝は、新たな展開から始まりましたが、
正月明けの休みボケを少しずつリハビリしてくれているかのような、
年末までのどんより暗い雰囲気とはガラリと変わって、のんきなお茶の間劇…。
意地悪な言い方しちゃえば、
やる側も見る側もエネルギー使い果たしちゃった感がないでもない…。
まあまあ、とりあえず、今日は手始めとしてホームコメディ風から入ったと言うことで。
まずはウォーミングアップよね。
今日のドラマ構造としては「来訪者」というキーワードで、繋いで来訪者が訪れるたびに
次々とアイテム提示。
- 萬平さんは今や時の人。人気者。いろんな人が訪ねに来る。
- タカちゃん大阪帝大合格
- ラスボスに大鳥勘一登場の、理事長オファー!
ってこと。
史実でも安藤百福さんはそういった組合の理事長をやったというのをチラと見ました。
見たと言っても、ウィキだったかな?単に史実として
「釈放後、理事長に就任」と書かれてただけなので
その裏にどんなドラマがあったかは知りません。
事業を成功させ地域の信用を得ていた萬平さんは、
逮捕されたけど出てきたらいきなり理事長の椅子が用意されていたのねえ~
すでに名士だったのねえ~くらいにしか思わなかったので、
その事実以上のことは全く知らず。
しかも「理事長」って、
単にお飾りに担ぎ出されたんだろうくらいにしか思わなかったので、
そこにドラマチックな何かがあるかとも思わなかったけど
実はいろいろなエピソードがあるのでしょうか?
あるから今週は「理事長!?」なんでしょうが…。
うーん…イマイチ興味そそられない感が…。
それに理事長って、飽くまでも肩書きにしか過ぎないかなあと一般的には思っちゃうし。
ひとつの役割に過ぎないし、
萬平さんの仕事(=発明)とは別モノだもんね。
いつも福ちゃんが言っている萬平さんが本当にやりたいこととは違うもんね。
…要は、理事長やるのやらないのでグダグダ言ってないで、早くラーメンやっちゃって!
というのが、ナナコロビヤオキのシンプルな本音。
ちょっとだけ、チラでいいから、
きっかけとか、閃きとか何かしらインスタントラーメン開発を予感させるエピを
そろそろバラ蒔いてくれないとーーー!
あと3ヶ月しかないんだからあ…。
ナナコロビヤオキ、個人的な期待としては
インスタントラーメン開発においては、「ラーメンできた!バンザーイ」で終わりじゃなくて、もうちょっとその後も見たいので。
インスタントラーメンが日本の食生活に定着するまで、日清食品が盤石な会社となるまでを見届けたいなあと思うので…。
インスタントラーメンが驚異的な開発で、爆発的にヒット!萬平さんやっぱり大器晩成だったでハッピーエンドでも十分かもしれないけど、
今実際に存在している企業であり商品なんだからさあ。
現在の我々が知っているチキンラーメン、カップヌードルはこうやって
不動の地位を築いたのねえ~と実感するあたりまで見せて欲しいのー。
だって、サッポロ一番とか競合製品も次々出てくる中で、
それでもきちんと生き残って「元祖です!」って言って今日も存在するんだものー。
その存在根拠をきちんと見たい。
発明後どうやって会社を盤石にさせて行ったかのビジネスドラマも見てみたいのです。
そのために、世良や真一さんがいるのではないかとも思うので。
…ところで真一さんはどこに行ったの?
会いたい…涙。
百福さんは才能あふれる発明家であると同時に、商売っ気もたっぷりな敏腕経営者でもあったみたいですよね。
でもこのドラマでは、百福さんの商売人・敏腕経営者という部分は、萬平さんから切り離して、加知谷、世良、真一さん、さらには福ちゃんに宿らせている。
萬平さん個人で自己完結させないようにしてストーリを回しています。
ということは、無事に開発したインスタントラーメンを商品として成立させ、
会社を発展させていくところは、まさに福ちゃん始め周囲の登場人物が担うべき部分だとも思うので。
そう、世良や真一さん、もしかしたら可知谷も絡む?彼らがそれぞれの個性と役割でインスタントラーメンのために動き回って、大きな流れを生み出す姿を見たいー!
そのためにもラーメン開発にちゃっちゃと行ってくれないと時間がなくなっちゃうなあと。
やはり会社が大きくなっていく部分はなしってことかな?
段々と不安になってきた…。
今日気になったのは、ラストの福ちゃんの、
「理事長ーーーー!?」
の雄叫び。
吉本新喜劇ノリの演出が狙いなのでしょうが、
福ちゃんらしくないんじゃない?とちょっと違和感。
だってさっきも書いたけど、理事長って要はただのお飾り役職でしょ?
萬平さんの今後の発明とは今のところ関係なさそうだし、
何より福ちゃん、発明をしている萬平さんが好きで名誉は二の次の人じゃないかい?って…。
なのに、あのちょっと笑わかしの入った絶叫は、
肩書大好き! 名誉欲満々!の人が、
理事長オファーと聞いて、
浮かれポンチになった姿に見えちゃった…。
ちょっと品がないわ、福ちゃんって。
…このまま福ちゃんのキャラが分裂しませんようにー。
明日、「理事長―――!?」のセリフの次にどういうコメントが続くのか見届けないと。
それと鈴さん始め、脇役陣もやることがパターン化。
面白味が半減してきてしまったなあと少し残念な気も…。
特に鈴さんは、これまで毒もあるけど最後は子供愛の深い肝っ玉母さんだったはず。
だからこそ毒吐きがキュートにも思えたし、
それにより世代間ギャップについて考えさせられるきっかけになってました。
松坂さんのチャーミングな演技も貢献して、見事に「ぶしむす」になってました。
いい意味も悪い意味もない交ぜのチャーミングな「ぶしむす」に。
でも今となっては、女手一つで娘三人を育て上げたとはとても思えない、
娘頼みの、ただのわがまま、ぶりっこお婆ちゃんになってきちゃった気がするわ…。
もったいない。
忠彦さんも、克子姉さんもキャラが形骸化してるし、
神部君は場つなぎ役にしかなってない気が…。
そしてこんなこと言っちゃ元も子もないけど、
誠実一辺倒で「世の中の役に立つものを作りたい!」と言い続ける萬平さんは、
その人柄を知るだけで誰もがひれ伏すという構図が出来上がってしまっているなあ…とも。
その上、今日は「理事長」という“たなぼた”案件。
…ちょっと現実味が無い、地に足がつかなくなってきたような気も…汗。
まあ、とはいっても、新年明けの第一日目ですからね。
また徐々に取り戻し、盛り返してくれることを期待しています。