NHK朝ドラ『半分、青い。』第137回(第23週)感想&あらすじ 風が気持ちいいから起業!律、御歳39歳。

『半分、青い。』第137回( 9月 7日)あらすじ

シェアハウスで西北大学の先輩南村と偶然再会した律。

南村は脱サラし、自分の研究実績を活かして起業していた。
南村の話を興味深く律に、コニタンが律も起業すればいいとそそのかす。

律はシェアハウスに関する詳しい説明をコニタンから受ける。

 

鈴愛は岐阜に帰省。
花野を連れ帰らないことを晴に少しだけ咎められるが、親子水入らずを楽しむ。

晴は鈴愛の生活ぶりを心配するが、鈴愛に「次の発明はすごい!」と聞くと、あっさりと「アンタは何かできると思ってた」とニコニコ。簡単にだまされる。

 

その夜、花野を寝かしつけた律と正人は、二人で語り合う。
窓を開けて風を感じらるシェアオフィスに魅かれたと起業の夢を語る律に、
正人は「君はできるよ、きっと」と律を後押し。

 

次の日、岐阜から帰ってきた鈴愛が、花野を引き取りに律の家を訪れる。
鈴愛は、律がシェアオフィスの申し込み資料を持っていることに気付く。

 

 

『半分、青い。』第137回( 9月 7日)感想

今日は2回連続の半青。30分も枠取ることになっちゃうから、災害情報聞きたい方々には邪魔だったかもね。

 

有田、意外と演技上手いな。

コニタン、シェアオフィスの運営スタッフも同時にやってるの?
コニタンが生計成り立ってるの、緑の店より運営スタッフのバイト料だったりして。

 

花野ちゃん、「カニすくい」ってポスター書いてたけど、アレ、釣りだよ!
花野はカニの玩具を釣るゲームで商売してました。客が失敗するとすかさず50円要求。
7歳にして、すごいな。

鈴愛が花野を連れて岐阜に帰省しないこと、違和感&不愉快に思ってましたが、なるほどフリマで荒稼ぎか。稼ぐチャンスだから帰省するのために出店諦めるわけには行かず。
それで花野を残して商売させたと…。

おいおい鈴愛、じゃあフリマの日を避けて帰省しろよっ!

しかも、あのカニ、律に殆ど作らせてるんじゃあ?
律にお礼と材料費払えよ!
払わないんだろうなあ。

 

鈴愛の開発した商品って、つくづく、パーティグッズの一発芸みたいなものしかないのね。
これでアイデアが豊富!?

センキチカフェでも受けてないと、ドラマでもダメ商品設定。

宇太郎さん、昨日鈴愛の商品、バカにして爆笑してたけど、普通親なら驚愕しない!?
娘が詐欺まがいのインチキ商法やってるのでは?って。

一応、晴さんが心配していましたが、
鈴愛は「今度の発明こそすごいから!」と言ってごまかす。
うわあ…。
疑われると「今度こそ」って言い訳…詐欺師の常套手段。

なのに言葉で言われただけでコロリと信じて喜ぶ晴さん。
「あんたは何かやれるっ」って…汗。

  • 我が子ににテキヤの仕事させて帰省。
  • 金をたかり踏み倒し状態の親に「今度こそ成功する!」って嘘つく。

…鈴愛、やってること、まるでヤクザ。

なのに健人には、未だ五平餅をチェックだとエラソーに!
その理不尽さ、やっぱりヤクザ。

健人、五平餅のたれをパックにして二度付け…、これぞ商品開発、アイデア商品だよー!
センキチカフェ、コツコツやってた者の勝利よ。

 

律は先輩が起業しているのを聞いて、ググッと起業に興味津々。

でもなあ、南村先輩、大層な研究開発されてるみたいだけど…その資金はどこから?
最先端技術の開発って、お金かかるから、単独の資金だけじゃムリ。スポンサーが必要よ。
スポンサー募る営業力も必要だし。
製作となると人材も必要よね。販売チームも必要だし…他にスタッフいないけど、
全部やれてる?

どうも南村先輩、まともに商売成立してない気がするわ。
完全赤字の道楽でしかなさそう。
資産があって食う金には困らないからやれてる風な。
ごっこ遊び領域な気が…。

なのに、先輩の話を聞いただけでホイホイその気になる律って、一体…???

律、あなたはもう39でしょ?
大手企業のエリートでしょ?
キミの目は節穴か!?

ナナコロビヤオキ、なにも大企業にいるのが一番!と言っているワケではありませんよ。
どっちかっていうと、そういうのワクワクする方だし。
大手企業の技術者が独立起業って、リアルでも珍しくないことだし。

ただ、起業するにしても、40近くのエリート律が起業を決断するには、この時点で知り得た情報だけでは、リスク高過ぎなのでは?

そもそも優秀な開発者なら、起業の夢、前々から漠然と描いていると思います。
律はエリートで、スタンフォード行ったんだし、独立したケース、周りにゴロゴロあるはずだし。こんなの、今日初めて知った話じゃないでしょう。

シェアオフィス見て「いいな~♪」って、
女子高生みたいにポワワ~ンって、
アラフォー男にはメルヘン過ぎ。世間知らず過ぎ。

もちろん、律がシェアオフィスでお仕事している人たちを見て、
「なるほど! 悩んでないで、起業しちゃえばいいんだ!」
と目からウロコになるのは、いいよ、もちろん。

でもね、この律の反応、なんか地に足着いて無い感じがしちゃう。

離婚して一人者になったから気分が軽くなってるのかな。
でも養育費はあるんだからね! 忘れるなよ!
律、翼君のことはより子さんに丸投げしてたくせに、かんちゃんにチヤホヤするの不愉快でならなかったからなあ。
養育費までバックれたら許さないわよー!

 

しかし、先週から、風、風、風、風って…うるさいっ!
さらに、晴さんは鈴愛に「あんたは何かやる気がする」だし、まーくんも律に「君ならやれる」だし、やれる、やれる連発。

風、風、風、風、やれる、やれる、やれる、やれる…!

扇風機の伏線だからって言っても、
こんな露骨に、節分の豆まきみたいにばら撒きまくって! 見苦しいっっ!!

 

今日最も寒気がしたのは律と正人の会話。

正人は律に、ベタベタに起業を後押し。
まーくん、一流商社脱サラで、ボロいけど老舗の法律関係の出版社に転職。似合わない。
まーくんは飽くまでもエリート&スマートでいいのにな。

  • 大企業=悪
  • スピンアウト&小規模会社に転職=ヒーロー

大きな組織の歯車になるのが疑問という論点。

うーん…懐かしいわー。バブル臭い。
まだあの頃は、社会も青かったってことねえ。
当時、そんなに呑気なこと言えてたんだなー。
あーでもこれ2010年くらいだな???

高層のタワーオフィスは“はめごろし?”の窓で風が無いとか、窓を空けられて風を感じるとホッとするとか言ってた。“はめごろし”なんて言葉あるんだ?

シェアオフィスが梟町みたいって発想は、なるほどと共感しましたが、それ実際にシーンで描かず、つまらない。

律は、今まで慎重に生きてきて自分のしたいことの前にやるべきことを優先してたんだって。20代独身なら共感できないことはないが、
より子さんと家庭を持ち、翼君の父だった39歳が、今さら何を言うか。

 

そしてそんな律に、仙人のようなまーくんからの胸を打つお言葉の数々が。
「律はやりたいように生きればいいと思うよ」
「律は、いつもパーフェクトって感じで楽になればいいって思ってた」
「生きるのが楽しくなればいいなあって」
「それに俺、思うんだけど、君はできるよ」
「律も、君も自由にしていいんだよ。どこかに辿りつく」
そしてそして、
「律、焦らないで。迷ってる時間を楽しんで。思ってるほど、人生短くない。迷うことは人生の醍醐味だよ」

心に刺さる、決め台詞の数々。
いやあ、心に刺さるなあ~…。
え…刺さる…か???

いや…きいててザワザワしちゃうくらい恥ずかしかった―!
正人くん、いかに臭くならないようにセリフを言うか、四苦八苦している様子が見えたわ。

20代、迷いの年頃なら、刺さるわな、きっと。
でも、この人たち40手前よ。
実年齢20代の律と正人だからつい誤魔化されちゃうけど。

そしてバブル後、リーマンショック後の2010年だからね。
もうそんなフワフワした戯言、言ってられんでしょう!
実行するなら、もっと周到に段取り踏むし。
実際のアラフォー、賢いよ。

ほぼ同じ世代だから、自分の旦那や男友達がコレ語ってるとしたら…呆れる。

そして、このバブル臭プンプンのポエムセリフ。
当時ドラマでさんざん聞いたような…北川大先生、自作から引用しまくりか!?

北川大先生の思考は90年代で完全ストップなのね。
アレがベストで、あの時代が一番で全てだと、今でも通用すると信じて疑わないんだな。

やはり、もはや労害かと…。