NHK朝ドラ『半分、青い。』第117回(第20週)感想&あらすじ 花野にマンガを読まれた鈴愛、自身を挫折した悲劇のヒロインと誇張

『半分、青い。』第117回(8月15日)あらすじ

鈴愛の作った五平餅は、仙吉より合格の判定を受ける。

花野は律の家から持ち帰った鈴愛のマンガ『一瞬に咲け』を読んでいた。それを見た鈴愛は驚き、「見るな」と大騒ぎ。
マンガ家だった過去を知られたくなかった鈴愛は、喋ってしまった律に激怒し電話する。

なぜそこまでマンガ家だったことを花野に知られたくないのかと聞く律。鈴愛はマンガ家は挫折したからだと答えた。
「まだそこにおるのか」
と突っ込む律に対し、鈴愛はブチ切れで電話を切ってしまった。

 

そんなやりとりの後、鈴愛は広告の紙の裏に久々に絵を描いてみた。
そこに仙吉が来て鈴愛は正直な自分の気持ちを吐露。
すると仙吉は鈴愛の言葉に優しくうなづきながら
頑張ったことが、カッコいいことだと鈴愛に話す。
そして、実は仙吉も草太のカツ丼ブームに拗ねて五平餅を焼くのがイヤになってしまっていたが、鈴愛が2号店をやる、五平餅を継ぐと言ってくれて嬉しいと言った。

気を取り直した鈴愛が、花野に絵を描いて持って行くと、宇太郎が花野に鈴愛のマンガを読んであげていた。

音読されるのが恥ずかしいと騒いだ鈴愛に、花野は鈴愛のマンガに「感動した!」と言った。

 

『半分、青い。』第117回(8月15日)感想

マンガを音読。そりゃ恥かしいでしょーねえ!
花野、5歳で中高生向けの少女マンガに感動するってそりゃすごい!
花野、一体何歳?
チコちゃんに叱られるから5歳ってことにしてる?

 

五平餅、特訓だ、星一徹だって騒いでた割に、あっけなく合格しちゃったわね。
だったら宇太郎さんも、草太も、五平餅が焼けるのテッパンにしてるんじゃないの??
つくし食堂の伝統メニューとして。
秋風先生にプレゼントしたくらいなんだし?
岐阜の名物なんだし?
五平餅はつくし食堂のプライドなんじゃないの?

 

鈴愛は、律に「いくら親友でも、幼馴染みでも、生まれた日が同じでも言っていいことと悪いことがある!」とブチ切れてましたが、
それ聞いて、「それアンタが言えることかい!?」とこっちがブチ切れましたっ!

だって鈴愛、いくら親友も何もなく、誰にでも彼にでも暴言&暴力やりたい放題だからねえ!
律には、小さい頃から、早朝からピーピーとか。ストーカーとかもう犯罪領域だしなあ。

 

今日は鈴愛のマンガへの思いを蒸し返し、その思いに迫りたかったのでしょうが…ね。
何だろーなあ…。
すみません、どーしても共感できなかったわ…。

挫折した思い出に触られたくない気持ち、分からなくはないですが…汗
もう5年以上経ってるでしょ!
って、そこでこっちは思考停止。フリーズでした。

 

挫折した思いを引きずるってあると思うけど、
5年以上経ってたら、
もうちょっと違う表現になるんでないかと!
結婚して娘もできて、物事の見え方も当時とは違っているだろうし…。

 

だから、あの「見ないで―!」って騒ぎっぷりは違うんじゃないの? と。
電話でキイキャア律に抗議するようなこともしないと思う。
言うこと自体が自分の深い傷に触れることになるわけだし。

5年以上、挫折感をぬぐい去れてないのなら、もっと静かな反応で、その代わりに
一層重~~~いものになっているのではないかと…。
もう誰も触れられないレベルにね。

 

それなのに。あの反応。
10代女子の「見ないで―!」そのもので、何だかキャピキャピ楽しそうだったわ♪
花野の母とは、とても思えませんでした。

18歳の永野さんには、この心の動き、理解できなかった?
でも永野さんの演技に全てを任せっきりにするワケはないでしょうし。
だから演出も、さかのぼれば脚本そのものも矛盾、ということになる。

長いスパンでの心の変化を捉えられないなんて。
北川大先生は、つくづく朝ドラ向きじゃないってことなのかな。
短期間のできごとを数回分で書く民放ドラマしか書けない人だったってことなのかな。
もう今では、それも怪しいと思いますが…。

 

ちなみに鈴愛はマンガ家を辞めてしまった事が大変な挫折感だった、ずっと引きずってたって言うけど、これまで見てて、そんなこと微塵も感じなかったよ。
またまたそんな後出しジャンケンかいっ!? と、驚いたよ。

秋風ハウスを出て行く時、引っ越しトラックの荷台に乗るという違法行為までしてはしゃいでたもんねえ? 70年代ノリ、中村雅俊さんの『俺たちの旅』』風で。仙吉じいちゃんに聞かされてて、こういうのに憧れてたのかと思ってましたが。

あんなことまでやらかしてたから、スッキリ、さっぱり吹っ切れたんだと思ってたよ??
ユーコとも度々、私たちはやりきったから満足してるって言い合ってたよね???

いやいやいやいや……引きずってるとは思いもよらなんだわ!
ビ―――――ックリでしたわ。

 

そんなに挫折感強かったなら、それこそ涼次と出会ったとき、涼次にマンガ家鈴愛のファンだって言われた時に、徹底的に涼次のこと避けたんじゃない?
あの時の方が、より心の傷が深かっただろうし。

涼次が自分のマンガのファンだって言われてポロポロ泣いてた時に、ナナコロビヤオキは鈴愛の挫折感も癒されたんだろうなあと見てあげてたけど、それは私の忖度でしたか。

もう、よく分からないわ…。

…あーー! 分かった。
要するに、律に猛アピールするために、ここで急に大騒ぎしたか!
私って、マンガ家挫折して、その気持ちを引きずって大変なのよー。
律、私を慰めてーって。
可哀想なのよ、私ってアピールすれば、律の気を引けると。
なるほど、構ってちゃんか。

 

草太も“ブッチャー”って呼んでるのね。一応、“さん”は付けてたけどね。
皆、失礼な人たちねえ~。

 

草太、「ねえちゃんくらいボケがいいかも」って言ってた。
よく虐待されて育った人は、どうしても暴力的な人に引き寄せられる、悲劇のスパイラルがあると聞きます。ダメンズはどうしてもダメンズに惹かれるとか。

草太にも、そんな心の闇を感じました…。