NHK朝ドラ『半分、青い。』第55回(第10週)感想 律と清にドン引き!

もう始まってしまっていますが、『半分、青い』の感想、書いてみようと思います。

だってもう! 毎度見るたびにモヤモヤ感がハンパなくてやってられなくなってきて! で、1人で悶々としているよりは、ブログで感想を書いておこうかと!

あ、ちなみに現在のところ『半分、青い』には、ワタクシ、半分、冷めてます。どちらかというとアンチ。全然、萌え~できてない!昔は北川悦吏子好きだったのになあ~。

半分、青い。第55回あらすじ

律は清と大学で再会し、つきあうように。先週あったばかりなのにいきなりすごい急接近していちゃいちゃしている。ビックリ!

清は、律の部屋に飾られている梟会の写真で鈴愛の存在を知り、鈴愛の母から電話がかかってくるほど距離の近い鈴愛に嫉妬する。律は嫉妬している清の姿を見るのが嬉しいと喜ぶ。

一方、鈴愛の方では上京していた母が次の日に帰ることに。最後の日にボクテとユーコからプレゼントされたランチ券でイタリアンを一緒に食べに行こうと母から誘われるが、鈴愛は返事に詰まる。次の日は正人とのデートの約束をしていたからだ。鈴愛は母に仕事で忙しいと偽り正人とのデートを優先した。

半分、青い。第55回の感想

うう~…!!! 律と清の関係が、ぜんっぜん爽やかじゃなーいいっ!

清は弓道美少女で凛として上品、知的な女子じゃなかったのお!?

袴姿のときはホント、キラキラと美しい美少女。まさにマドンナ。律が一目惚れするのも分からなくはないと思いましたが…(ただし、「手の中で小鳥が…」ってあのバトミントンの羽のセリフとエピソード、ベタで押しつけがましくて、やり過ぎで好きじゃなかったけどねえ~!)。

弓道場を一歩出ると、清はなぜかホットパンツに二―ハイの組み合わせのファッションに…!あれには、とにかくビーックリ! いつの物だ!? 90年にコレはなかったハズ。あんなニーハイ売ってなかったぞ。それに、彼女、毎回このニーハイファッションだ! なぜ毎回同じ格好なのだ? 他のファッションネタはないのか!? それとも律の家にそのまま入り浸り!?きゃあーー! なにこの大学生!

ま、百歩譲ってニーハイ許すとしても、弓道知的美少女とは思えない品のなさ。ただの肉食系しか見えません。

ストーリー設定としては、あの感じだと清も、律にひと目ぼれに近い印象を持っていたと思われます。が、そんな律と劇的な再会をしたというのに、初めて一緒にお茶をしたというのに最後に「トイレ行きたい」と言うなんて! そして律のお家にノコノコと上がり込むなんて…!!

18,19歳の女の子、清楚で男子とつきあった経験がないような子が、初対面の男子に「トイレ」なんて絶対言えないよお! この子、相当なあばずれだよ! あばずれ以前に失礼な人よ!(T_T)

しかも週が明けたら、3回目の登場にして、すっかり家に上がり込んじゃって律といちゃいちゃ…。朝からこういうの、やめてくださーい。(*_*)

律くんは、イケメンだけど、それを全然活用できてない、純朴で人見知りな男の子だったんじゃないの? 清とイチャイチャする様子は、なんかな~…イヤらしいおっさんっぽい。手慣れてて怖いわ。いつのまに遊び慣れちゃったのよぉ、律くんっ!?

もう、和子さん、予感的中じゃない!? ボクシングなんかしてる場合じゃないわよー!

律も清も上京して間もない大学1年生の男女だよねえ? 普通、表参道とか、青山とか、東京タワーとか…東京の憧れの場所にデートに行かないかなあ? ねえ? 家でこもってばかりいないで、爽やかにお外で会いましょーねっ!

うち、小・中・高の3人の子どもと一緒に見てますが、昨日の朝は家族でドン引き。
「こーいう女は、ウラがあるから気をつけるのよ~」
そーいう意味で教訓にさせていただいた回でした…。

ドラマってのはねえ~、セリフのやりとりから伺える心情を読み取って盛り上がるものなのよ…本来、いちゃいちゃシーンはそんなに必要ないはずです…。特に朝ドラはね。朝からうざいわ。

それにさあ~、東京の大学生ライフを盛り込みたいのだと思いますが、なんだかね。

北川さんご自身が岐阜から上京した早大生なので、キャンパスライフへのノスタルジーだとは思いますが…(実際この方好きよね、作品に必ずと言っていいほど出てくるよね)。ただ、爽やかなキャンパスライフなはずが、この二人はジメジメ感しかない。東京のキャンパスライフっつって、結局くっついたのは同郷の清だろ? と突っ込みたくなる。清は一応取って付けたように「小学校までは横浜」とか言って言い訳してたけど、こっちの友だちいないみたいだし、これじゃ十分田舎もんだ。同郷同士で淋しさ紛らわしにくっついてるみたいな、しみったれた構図に見えるよぉー。あーやだやだ。我が子たち、こんなつきあい方しちゃダメよ。

友だち作りが下手な律のハズなのに、なぜかキャンパスで男友達らしき二人に清といるところを「ヒューヒュー」ってからかわれる。これもなんだかエラーーイ違和感! 早大生(西北ではありますが要は早稲田)、あんなバカじゃないでしょ? 今どき小学生でもあんなからかい方しないでしょー!?怒

…または、もしかして律は、あーやっていじられてるってこと!? 友だち作りが下手どころか、東京ではいじられて仲間にさえ入れてもらえてない…!?

そしてそんなヒューヒューに嬉しそうに微笑む清。「清を連れて歩くのが自慢」とか言っちゃってヒューヒューに誇らしげな律。…おい、律、そんなだからいじられるんだよっ!しっかりしろよっ!

…KYで不気味な二人。もうバカップル決定です…。

律よ、清よ、君たちの知性はどこに……!?!?

さらに清は鈴愛と律の関係に露骨に嫉妬するし。地元の幼馴染み、狭い田舎社会なんだから家族ぐるみのつきあい、距離の近い子がいてもおかしくないんじゃね? 大好きな律は自分だけがいい? これまでの律の人間関係を全て否定する? そこまで束縛しようとする…? 清、アンタそのうちDVやらかすね? と思わせられてしまいます。

この清の性悪ぶり、鈴愛と対比させたいからだとは思うけど~それにしてもやりすぎ。清の人格は完全崩壊してます。品性も何もなく、ただの独占欲が強いイヤらしい女になっちゃってるもの。

そして、律にマニキュアしちゃうのも…なんか女子全開ムンムンアピールでキモイ! 女子っぽさをアピールしながら薬指に塗ってるし。この男、唾付けた!ってマーキングか? 怖っ!

確か北川悦吏子氏、以前エッセイで好きな人に髪のピンを一つ一つはずしてもらった自身の恋愛エピソードがお気に入りで、それをどうにかシーンに入れたくて『愛していると言ってくれ』で採用されたんだか、なかったんだか~っていう話がありました。当時それを読んでちょっと引いた覚えがありましたが、このマニキュアも似たようなセンスで入れたのでしょう。

鈴愛に嫉妬するにしても、本来の清のキャラクターでもっと納得できる形があったんじゃないかな。清はもっと清楚で、上品すぎてストレートに感情表現できないところもあるはず。潔癖さもあるし、まだ若いし鈴愛と律との距離を上手に受け入れられずに、どうふるまっていいか戸惑ってしまう。知的だから正人くんと同じく律と鈴愛が無意識のうちに好き合っていることに勘付いてしまってモヤモヤして嫉妬する…という感じだったら、清の切なさも感じられるし共感もできるのに。そんな感じの心の駆け引きならどーぞ存分にやってくださいーって思うのになあ。

そういったエピソードを丁寧に積み重ねていないから、清がうすっぺらいバカ女に見えてしまうのですが…私だけ?

北川悦吏子、前の「手の中に小鳥がいるような」だっけ? そんな独特で繊細なセリフが大好きで使いたいんだろうけど、昔の作品は確かにそれが効いてて胸キュンになることがあって好きだったんだけど、今回は細かいエピソードやシーンを積み上げないまま一方的にそういった“決めセリフ”と思われるものがポコッと唐突に入るので“臭い”、“痛い”セリフにしか感じられない。それと同様に登場人物の言動もストーリーの都合上で強引に動かしちゃうから、場面場面で人物像が豹変してしまい、なんだかついて行けない感があります…。

そう、一言で言うと、雑なのです! 清役、ここまでいくとかわいそうだよ!

一方で鈴愛と正人くんの関係は爽やかでいいなあと。正人くん、秋風羽織にボケた顔とか言われちゃってるけど、涼やかで端正な顔立ちで律よりよーっぽどイケメンと私は思います。

そんな、感じで突っ込みどころ満載な第55回。溜まりまくった鬱憤が限界に達して爆発な第55回でした。また次回も書いてみます。