『澪つくし』あらすじ(ネタバレ)第119話
吉武家の帰り。
善吉がかをるを見送りに外川の駅まで来てくれた。
善吉は、惣吉を恨んでいると言う。
惣吉が亡くなってしまったおかげで吉武家が自分の肩にのしかかってきた。
自分はもっと自由でいたかったと。
かをるは、それはアミのことなのかと問いかける。
善吉はアミが遊郭に身売りしたことに責任を感じているが、それだけではない。
アミに惚れているから結婚したいと訴えた。
かをるは善吉には利根川丸一ケ統を率いる責任があると言うと、善吉は惣吉とかをるの結婚の時と同じだと話した。
惣吉とかをるの結婚も周囲の大反対を立派に乗り来ったではないかと。
善吉は自分も惣吉に負けないように頑張ると言ってかをるを見送った。
電車を降りると雨が。
梅木が善吉から連絡をもらったと傘を持って迎えに来てくれた。
帰ろうとするかをるに梅木は少し話をする時間が欲しいと言い、川辺へ。
梅木は、自分の気持ちをあらためてかをるに話す。
惣吉との思い出を消し去ることはできないだろう、しかし自分の気持ちからかをるを消し去ることもできない、せめて自分を信じてほしいと、誠心誠意かをるに尽くすことを誓う。
かをるは梅木に真剣に考えてみると伝えた。
一方律子は小浜と会っていた。
律子は、相変わらず議論をふっかけては小浜を攻撃。
小浜は今夜律子に結婚を申し込もうとしたが、やはり律子を軍人の妻にすることはできないと言う。
すると律子は、女の気持ちが分からないと言い「私はあなたを逃げながら追いかけていた」と言って立ち去った。
翌日、かをるはるいの部屋に来た。
かをるはるいに「坂東家の塩なる」伝えた。
「坂東家の塩になる」とは、梅木と結婚することを決意したということ。
るいは喜んで、久兵衛を呼ぶよう早苗に言った。
善吉、アミへの気持ちを熱く語る
善吉、惣吉さんに代わって漁師になって、なんかカッコよくなった!
顔がシュッとしまって。
浅黒くなって。
役作り極めてるわー。
アミのことは好きだけど、とねさんイマイチ女将としてはピンと来ないって言ってたねえ。
逆にかをるのことは一目見てピンと来たのか?
初めて見たときいい子だねって言ってたけど女将候補としては見てなかったと思うけど。
まあそれは置いといて、善吉も自分の気持ちを貫く覚悟。
さすが惣吉さんの弟です。
この善吉の言葉を聞いて、かをるはちょっと複雑な顔をしていました。
かをるの表情を見ながら、惣吉さんを好きだった時の気持ちを思い出してよお!
あの気持ちが無いと結婚はダメだよー!
周りに押されて梅木にOKしちゃだめよぉ!
気付け!
かをる、気付けーーー!
とかをるを見ながら心で叫んでいましたが…。
「恋は危険な訪問者である」冒頭ナレーション再び!
恋あらは最近全然かからないけど、冒頭ナレーションが来たあ!
恋は危険な訪問者である。
だが人は誰でも恋を求めている。
恋に巡り合わない人生は、むなしく寂しい。
善吉とアミの恋のことを反芻しての詩かと思いきや、梅木が出てきた…。
えー…。
梅木とかをるの恋のターンの冒頭句ってことっすかあ…??
えーー…。
やだあ。
ドラマの冒頭、惣吉とかおるの恋の時には情熱的なラブストーリーの始まりを予感させる、熱ーーーいポエムだなあと思ったけど…。
今の梅木とかをるの状況でこの詩を聞くと
「恋に巡り合わない人生はむなしく寂しい」
が響いちゃって…
かをる、誰でもいいから恋愛対象がいなくては、結婚してないとってなっちゃうの?
て気持ちがして…。
いやいや、梅木さんはいい人だけど、あなたは恋してないよぉ!
梅木、あらためてかをるを口説く
梅木、かをるを迎えにきて、少し話したいと言いました。
そしてかをるを連れて行ったのは川辺。
えーーーーー!!!
ここ、ハマーを押し倒したとこじゃん!
かをる、危険だ離れろー!
梅木、他に行くとこネタ無いのか?
いくら色事の経験乏しいとしても、ちょっとコレは…。
こんなセンスの人とは結婚したくないぞ!
そして梅木は、かをるにこの川辺のことを話し始めます。
「私は時々ここへ来て。ぼんやり川を眺めたり、釣りをします」
え?それだけ?
「ハマーを押し倒した」とどうして言わない!?
正直に言えー!
しかし、こんなことを話し出して自分でもハマーのことを思い出してバツの悪い気持ちにならんのかなあ!?
それともそんなの平気で無かったことにできるような腹黒か!
梅木、誠実ぶっているけど、視聴者は皆アンタの悪事を忘れちゃいないからね。
梅木、自分の気持ちを利根川になぞらえて私の気持ちも大きな流れになってるとか濃いポエムをかましてるけど…しらじらしーいとしか。
梅木、随分譲歩して「信じて欲しい」って言ってたけど…そんな折衷案…梅木、アンタもそれじゃあ幸せになれないよ!
律子、フラれたー!
律子さん、小浜を惑わそうと議論をふっかけていました。
「人間は弱い生き物だから何かにすがらなくては不安でしょうがないのよ。ある人は宗教にすがり、ある人は思想に身をゆだね。あるひとはお金に身をゆだねて生きて行く…」
これをずんこさんが言うって…複雑。
このセリフ読んて何も思わなかったのかなあ~。
まあそれは置いておいて。
律子さん、こうやって惑わすの常套だよねえ。
でも小浜さんに、逆にフラれてしまいます。
今日ここでプロポーズするつもりだったけどあなたに軍人に妻はムリだと。
すると律子さん、
「逃げながら、あなたを追いかけてたのよ」
と女の気持ちが分からないと言って立ち去ります。
小浜、これはとうとう律子さんの心をわしづかみにしましたねー!
こういう男女の駆け引きてきなやりとり、ジェームス真骨頂ですー。
でも律子自身のポリシーが見えない~。
恋愛ごっこを楽しむモガ女子としては、華麗で面白いんですが、律子さんは知的で正義感に燃える気高い女性だったはず…。
恋愛のハラハラを見る分には楽しいんだけど、律子さんの魅力が減少してる。
ちなみに律子さん、あんなところでグラスを落としちゃいけません!
ボーイさんにきちんと誤りなさい!
なんか…納得いかなーい!
かをる、「坂東家の塩になる」と言って梅木との結婚を決意。
「坂東家の塩」
なんで、それでるいさん分かる!?
察しの悪いツエさんも、何でこのときばかりはピンとくる!?
ちょっとご都合展開。
1085年は、これで皆さん納得?
まだまだ個人の意志より家を尊重?
今見ると全く納得できず。
梅木の人柄にかをる感銘したとこないし!
しかもかをるの決意は「坂東家の塩になる」。
銚子高女の卒業式での校長先生の式辞。
コレ、本当の言葉のようですね。
でもさあ~このシチュエーションで「塩」って、人柱でしかないよ…。
惣吉さんと大恋愛の末結婚しての吉武家の塩なら納得だけど…。
かをるは、惣吉さんとの結婚の時は、自分の気持ちを貫いたというところが当時の女性としては素晴らしいとなった。
かをるの海底火山は魅力でした。
でもこの展開で「塩になる」と言って梅木と結婚してしまったら…かをるの魅力が消えてしまうんだけど…。
ジェームス、これでいいと思ってる?
当時は、やはり女性は誰かと結婚していないとダメが大前提だった?
ジェームスも女は一人では生きて行けないと思ってたということ?
奇しくも世は、森喜朗会長の女性差別発言で大騒ぎとなっていますが、森喜朗会長の感性は、ここから時代が止まってるってことなのね…とも実感する。
当時の視聴者は、かをるが独り者でいること自体を心配して梅木と結婚することにホッとしたのかもしれないけど、今の視聴者は許しやしないよーーー!
惣吉さん、もうすぐ出てきて!
結婚する前に出てきて!