【おちょやん】感想ネタバレ 第36話 テルヲが来た!

『おちょやん』あらすじ(ネタバレ)第36話

昭和3年。
千代が鶴亀撮影所の女優になって3年が経ったが未だに幹部にはなれず。
大部屋女優の中堅としてぼちぼち名前が知られ、ぼちぼちセリフのある役を貰える程度。

昭和3年は金融恐慌による不景気の煽りを受け、大部屋女優は次々とリストラされている。

まだ役を貰えてるだけありがたい。
しかし、明日は我が身かもしれない。

一方小暮も未だに助監督のまま。

撮影現場は、ビッグスポンサーわがままご令嬢の女優・滝野川恵に振り回されていた。滝野川恵は気に入らないことがあると何時間でも楽屋に立てもる。

おかげで小暮も千代も待ちぼうけ。

小暮は千代を主役にした映画はまだまだ撮れそうにないと謝る。
小暮は相変わらず頑張って脚本を書いているが、「おまえの訳本では売れない」と言われていた。

貧しさ故に生き別れた兄と妹が
千代は相変わらず地味だが好きだいつか見てみたいと言った。

そこに守衛が千代に来客があると知らせに来た。
ヨシヲと名乗っていたと言う。
ヨシヲは弟!
ヨシヲと聞いて千代は一目散に大部屋へ。
しかし、そこにいたのはテルヲ。

千代は怒り、テルヲを追い出そうとするが、守衛も大部屋女優もお父さんにそんなことしないでと理解してくれない。
そうこうしているとテルヲがあまりの空腹で倒れてしまった、

見捨てられずテルヲにうどんを食べさせる千代。

テルヲは千代に今度こそ一緒に暮らそうと言う。
岡安への借金を返さないとと責める千代にテルヲは千代と一緒に住めばまた頑張れる気がすると言う。

千代以外頼る人がいないというテルヲに、自業自得だと言い放つつも、結局見捨てられずにカフェー・キネマの場所を教えた。
千代もいろいろ聞きたい事あるから一晩だけテルヲを泊めることに。

 

小暮も父から来た手紙を読み返していた。
映画監督の仕事を諦めて実家に帰ってくるようにという内容。

 

千代が仕事を終えてカフェー・キネマに戻るとテルヲは、監督や女給たちとすっかり打ち解けて酒を飲んでいた。
テルヲは監督にこんな大きな店を構えて「まさに大監督」と褒めまくり。
監督は男手一つでよく千代を育て上げた、「アンタが主役」とテルヲを大絶賛。

千代はテルヲを表に連れ出しヨシヲの消息を聞いたが、テルヲは行方不明。
テルヲは監督から千代がヨシヲと暮らすためにお金を貯めていると聞き出していた。
テルヲは千代の貯めているお金をアテに一緒に家を借りて住もうと言う。

しかし千代は岡安にも返済するつもり。
さらに、女優もいつクビになるか分からない状態だと話す。

するとテルヲは、お父ちゃんがお前を主役にしてやる!一緒にてっぺん取ろう!と言い出した。

翌日、テルヲはさっそく片金所長を訪ねに行った。

 

 

アバンは黒衣・吉弥さんのダイジェスト

オープニングは先週のあらすじを活動写真風にダイジェスト。
ナレーターの黒衣桂吉弥さんが弁士となって。

桂吉弥さんの喋り方、可愛くていいんですよねえ~。
声のトーンも耳に心地よくて、抑揚聞いてるだけでワクワクしちゃうの。
さすが咄家さん!

なるほど、活動写真のお話だから、ダイジェストも活動写真で。
その演出も可愛くていいなあと。

活動写真の時代の映像ってモノトーンだし、動きが早回しみたいだったりで、かえって想像力を掻き立てられると言うか…味があっていいですよね。

 

時は大正から激動の昭和へ…

時代は昭和3年に移り変わりました。
大正の好景気から金融恐慌のあおりを受けて一転不景気へ。
撮影所も大部屋女優がリストラ。
絹江も歌子も辞めてしまった…。

絹江と歌子、もっと人柄が見えてくるかなあとも楽しみでしたが、千代と打ち解ける前にいなくなっちゃった…。
特に歌子はロボットみたいで独特だったからなんかあるかと思ったのに。

これもコロナの影響だったりするのかなあ?
撮影スケジュール詰めてたりするのかも。

おちょやんの世界でも、金融恐慌。
不景気の煽りを受けて撮影所も経営難。
大部屋女優さんたちは次々とリストラされてしまいます。

銚子では久兵衛さんも大変なのよね…なんて重ねながらつい見てしまいますwww

千代もどうなちゃうんでしょうねえ。

 

千代と小暮さんとの関係は良好

3年が経ち、千代と小暮さん、同志って感じていい関係を築けているようでした、よかった。

しかし、千代が相変わらず大部屋女優でいるのと同じで小暮さんもまだ助監督のまま。

さらに小暮さんも親からの手紙が来てました。
そろそろ映画監督は諦めて家に帰って来なさいという内容。
文面には“経営”という文字があったので、小暮さんの実家は経営者?
お坊ちゃま?
あの穏やかな物腰は、どうりで。

千代ちゃんと小暮さん、実はここから恋愛関係に発展する可能性もある?と思ってましたが…身分違いか。
2人が恋愛関係になったとしたら、それこそテルヲが小暮にたかりに来て怖いしwww

千代、何をどうやってもテルヲがネックだわ…。

 

テルヲがキターーーー!!

幼少期の頃から道頓堀編までは、テルヲが出てくるのがストレスだったけど、今回はキターーー!って何やらかすかが楽しみに。
耐性ができたのかもwww

ドラマ的には大きく動かすにはこういう人が必要ですし。
残念ながらいい人ばっかりではドラマは成立しない。
なのでテルヲが来ると何か大事件が起こるのではないかとワクワクするようになってしまった。

それから千代がもう大人になったってこともあると思います。
これまでと違って千代がただ無力ではないから。
千代も千代なりにどう立ち回るかを安心して見てられるっていうことかも。

テルヲのメチャクチャ見るのが楽しみでwww

 

テルヲも人たらし

テルヲ、いい加減でいかにも頭悪ーいって感じだけど笑
それがなんか笑える。

大部屋でも、カフェー・キネマでも皆と仲良くなっちゃって。
人たらし。
千代の人たらしはお父ちゃん譲りなんだ…。

テルヲ、おバカだけど、褒め上手なのね。
監督と「大監督」、「主役」って誉め会ってる様子が面白過ぎたー。
監督に千代をよく育て上げたと褒められて、テルヲ、本気で嬉しくなっちゃってるの…バカ!爆

本当におバカで天然で、しょうがないんだよねー。
いろいろだらしないけど、本当に悪気無いんだなあ。
すごく困るけど。
そんなどうしようもない感じがトータス松本さんの演技よく出てる。
おかげで不思議と不快感無しで憎めない。
ついバカだなーって笑える。

千代にとっては全てが不愉快で仕方ないのは分かる!
でも確かに他人だと笑える。憎めない。
お父さん面白いじゃんーってなる。

そこがまた千代の辛いところですね。
そして千代のお父ちゃんってことで、皆が無条件でテルヲを信用しちゃうところも、キツイ。
守衛さんまで信用しちゃうから!
一番警戒しなきゃいけないタイプなのにねえwww

 

ブタの餌も、コケコッコーも千代にとっては黒歴史でしかないのに、
お父ちゃんにとっては武勇伝なのねwww
この隔たり、失笑だけど何とも考えさせられる。
お父ちゃんにとっては、可愛い我が子との思い出話なんだ…。

 

テルヲの毒

幼児期の刷り込み、子供にとって親の存在ってとんでもないもので。
どんなに嫌っても…どんなに避けようとしても拒絶するのって難しいもの。

千代もこれ以上お父ちゃんに足引っ張られないと決意が固いのに、テルヲのいじらしい姿を垣間見ると揺らいでしまいます。
っていうより、子供は親が自分を愛してくれている片鱗をどうにか探そうとしているものですよね…。
だから、親の愛をちらとでも見せられると子供としてはグラっと来てしまう。
テルヲはただ千代にもたれかかりたいだけなんだけど…。
そのあたりの父と娘の気持ちの交錯がすごくよく描かれてるなと思う。

毒親を持つ子供の複雑な心理がよく見える。

テルヲの毒は、これまでは千代から搾取でしたが、今回はちょっと方向性が違うみたいですね。
千代を主役にさせる!と一方的に盛り上がって…何をやる気だろ?
明日以降に期待。